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「情報を正しく選択するための認知バイアス事典」うわこれ参考になりそう!……という思考もバイアスかかってそう
情報を正しく選択するための認知バイアス事典

情報を正しく選択するための認知バイアス事典

Amazon BookWalker

読み物として面白かった!!

多種多様な認知バイアスについて、各自4pずつでさくっとわかりやすく説明してくれる本。ひとつひとつの説明内容が長いわけではなく、しかし論文などの出典もついていて、もっと詳しく知りたい人は自力でどうぞスタイル。さらっと触れてみたいときの入門編に良い。
しかもひとつの認知バイアスにつきいくつか似たような認知バイアスに関しても関連ページとして記載してくれているので、他の近いものと見比べたりして興味深い。

紹介されているものは、一般的なセールスや営業として活用できそうなものから、詐欺の手法として使われていそうなものまで本当に種類が多い。
チェリーピッキング(自分の仮説の補強に必要な情報ばっかり選択して取得してしまう)や公平世界仮説(因果応報!)のようなものは日常生活していてもよく聞くけれども、知覚的流動性誤帰属説あたりは初めて聞いたし、言われてみるとなるほどこういうの自分の思考でも発生しているなと身に覚えがある。ついでにサブリミナル効果、効果があるとは良く言われているけれども実際それがあるよ!とされた実験はそんな胡散臭いやつだったんかい。

単純接触効果についてが面白かった。何度も接触したものは好感をいだきやすいというところまでは知っていたけれども、おそらくそれに含まれるだろうとされている理由が、言われてみれば「たしかに!?」ではあるけれども、説明されてみないと全然自覚なかった。
新しいものに接触するときはストレスが発生し、二度目三度目となるにつれて負担が軽減される。楽に知覚出来るという認知的な処理の負担軽減っぷりを相手への好意があるからスムーズに認識できると誤認するという脳の動き。言われてみればありそう……。

なんとなく頭に入れておけば、そのうち記憶から蘇って、いざというときに「あ、これあの手段での詐欺では?」「こういう手段で認知バイアスを仕掛けてきているのでは?」とわかりそう。
どれもこれもが「あー見に覚えがある……」というものがあまりに多く、人間(良くないクソデカ主語)生きてるとやっぱり思考や選択に大量にバイアスがかかるんだなと改めて思った。
――と、考えること自体がすでに本による思考や認知へのバイアスがかかっているんだろうな。