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「借金令嬢とひきこもり竜王子 専属お世話係は危険がいっぱい!? (角川ビーンズ文庫)青田 かずみ」
借金令嬢とひきこもり竜王子 専属お世話係は危険がいっぱい!? (角川ビーンズ文庫)青田 かずみ

借金令嬢とひきこもり竜王子 専属お世話係は危険がいっぱい!? (角川ビーンズ文庫)青田 かずみ

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人の良さゆえに借金しまくりな実家の伯爵家令嬢が、家を借金のカタに持っていかれないために飛びついた割の良いバイトは引きこもりの第二王子のお世話係。その第二王子は偏屈でなかなか対応が難しく――というお話。
主人公が芯がありながらも真っ直ぐで頑張りやなのと、どちらかというと考えずに動く脳筋タイプの彼女をヒーローである第二王子が頭脳で補佐するコンビプレイが面白かった!

主人公が好きなお話は読むのが楽しい!!#

これマジで無限に言っている。
主人公・コルネが明るくて前向きで、自分の実家が人に頼まれたら金を貸すどころかあげちゃうようなお人好しばっかりだから自分が働きに出なくちゃならなくなったのにそれを一切嫌なことと思っておらず、わがままで引きこもりの第二王子のことも次第にいい人じゃない? って好ましく思っていくさまが、読んでいてすごく楽しかった。

なにか問題が起きても自分なりに解決策を探ろうとするし、引きこもりの第二王子の様子を見て臨機応変に動ける。彼が本に集中しているときは声をかけない、おそらく片手で食べたいだろうからとサンドイッチをなるべく選ぶといった相手を見ていなければわからないような行動を当然のように取ることで、次第に第二王子・メルヴィンに信頼されていくのも「でしょうね!」となる。
そして、面倒くさくて人間不信気味であるメルヴィンが、コルネのそんな態度に触れていくうちに少しずつ軟化していき彼女に心をひらいていく図も良かった。

途中で突然目の前にドラゴン(タイトルから誰なのかはわかるが……)が現れたり、窃盗事件の犯人と思われて牢にぶち込まれたり、そんな出来事があっても前向きで頑張るコルネが応援できる系主人公ですごく良かった。

何気にコルネがどちらかといえば粗忽者で脳筋気味であんまり考えるのは得意じゃないタイプ、ヒーローであるメルヴィンが頭脳派なのも面白い。こういうときってどっちも頭脳派か、ヒロイン頭脳派ヒーロー脳筋じゃない?
コルネが事件に巻き込まれたとき、コルネの見たものや聞いたものについて話を聞いた上で事実を推理していくメルヴィンが格好良かった。引きこもりであんまり外に出なくて事件自体に遭遇しない分、そういう名探偵する方法もあるんだな。

恋愛ものではあるけれどもロマンス成分は薄め#

ときめきに気づくとかキスとかそういうのはほんっとうにものすごく薄いんだけど、1人の人間と人間が、次第に相手へ信頼を寄せていき、相手を大事に思っていくのに引き込まれて面白かった。
でも薄いっちゃ薄いので、この先の二人がどうなるか見たい! 続刊が読みたい!!