課長は徐々に外堀を埋めていき、結婚プランナーとしての香澄の経験値も更に上がっていく4巻。
今回は家と家の繋がりの話が多かったなー、というか話同士の組み合わせがめちゃくちゃにうまいなこのシリーズ。
小姑さんがうるさいお家のお話も、父親が結婚相手を気に入らなく思っているお話も、どちらも物語の根っこのとこは同じで「この人と結婚して家族になったら、この人の家族も自分の家族になるのだ」というポイント。
彼氏の口うるさいお姉さんも、彼氏と結婚したらもう家族だ、そしたらもう逃げられない。この人の口うるさい「あなたのためよ」と枕詞につくような小言を延々と聞き続けると思ったら絶対に一生がしんどいだろう。
読んでいて途中でうわーーーーしんどいーーーー……絶対にこの人と家族にはなりたくないー……と思ってしまったものの、最終的なラストにほっとしてしまった。こういう最後はほっと出来る落ちが多いのも読んでて楽しくなれる特徴なのかも。
そして家と家とがつながるお話で、課長が香澄の弟とグイグイ距離を詰めているのもまた……その……あの……。
外堀がどんどんと埋められていく現状、果たして香澄は逃げられるのか。
家と家のつながりとは関係ないけれども、ブライドメイドの話も面白い。
互いに牽制し合う友人二人と、その仲を取り持とうとする気の弱い友人。しかし延々と陽キャを観察していた城ノ宮さんいわく「あの気弱そうな子が一番やばい」。実際気弱そうな子が一番良いとこ持ってった、と思わせて実はそいつは肉食系女子にとってはハズレくじっぽい男だった、という落ちまで含めてスカッと読める。この塩梅がめちゃくちゃにうまい。
今回は財前さんや城ノ宮さんのような新キャラといえる新キャラはいなかったものの、めちゃくちゃ悔しいことに、最初は嫌いだった久世課長がだんだんかわいく見えてきた。香澄がブスと言われるのを嫌がると理解してからは必死に抑え込もうとしてるし、ブス「でも」好きなんじゃなく、ブス「だから」好きと繰り返す。
人の心がないわけじゃなく、理想とするブスに会えなかったからこそ今まで他人にブスと言う機会があまりなく、だからこそ香澄があれだけ傷つくとは思わなかったんだろうなあ、……なわけあるか。んなわけあるか。
とはいえ、香澄に対して徐々にちゃんとまともなやり方で距離を詰めようとしているし、ちゃんと人の心があるんだよなあ、この人も。
香澄が弟の彼女とくっつけようとしてきた!と怒る課長、なかなか可愛かった。