「アラサーがVTuberになった話。2」炎上おさえめゆるゆるVTuberライフ
あらすじ
祝、妹ちゃんズVデビュー!
私が神坂怜としてデビューし早3ヶ月。炎上したり、炎上したり、あと炎上したりしているうちに気付けば季節は夏に突入していた! そこで私はかねてより計画していた妹ちゃんとの兄妹コラボ配信を行うべく準備を進めていた。そんな折、前職の後輩(女)から「VTuberになったっス」との連絡が入る。それも有名バーチャルタレント企業『SoliDlive』の新人だって? さらにその同期が妹の親友? トドメとばかりに私と後輩の同棲疑惑までネットに出てしまって……というか、身内にVTuber多すぎない!?
面白かった!会社の元後輩がVtuberになったり燃えかけたり妹と配信したりマイクラでバズったりしつつ、基本的にはゆるゆるVtuberライフ。
毎話毎話引きが上手いので読むのが止まらないのでがっつり時間がとれる時以外読みたくない本だな。神坂視点での引きがうまいし、それに匿名じゃない匿名掲示板のシーンで次の話へ惹きつけられる。この時間泥棒め。
最後のルナちゃんの凸待ち配信は本当にすごく良かった。ルナちゃんがちゃんと巻syさを言えて、ファンの前で「この人が私の恩人です」って言えて良かったよ。読んでてじんわり来た。
からのマロ慣れ仕草する神坂ァ!
ボヤ程度で燃えずに進む(普通はメンタルやられる)
今回は燃えかけるボヤはさほどあったとはいえ、本格的な大炎上はなく進む巻。後輩ちゃんたちには親戚のお兄ちゃんみたいなノリで絡まれ続け、ユニコーンら処女厨からのアンチ低評価を食らいつつ、相変わらずものともしない神坂のメンタルがあんたすげーよ。
中盤でスタッフさん視点で「この人普通はもっとダメージ受ける状況なのにメンタル強すぎヤバ」みたいな描写があるんだけど、それは本当にそう。神坂が異様みたいな描写だけれども、それって社会人をやっていると、もしくは人生をある程度やっていると身についてしまうものなんだよなと改めて思う。
終盤では神坂のリアル側の物語として「ネット炎上より親戚に仕事について訊かれるほうが堪える」とあるし「あくまで神坂怜という人物はバーチャルのための存在であってリアルの私とはまた別個の存在である」と言い切っている部分もあり、神坂の中の人≠神坂というのが完全に切り分けられている。だからこそ、神坂怜というVTuberに向けられたヘイトもアンチ攻撃も、神坂怜というある意味商品的なものに向けられたものとして対処できる。前職で商品についてのクレームを受けたときとあんまり変わらない内面なんじゃないのかな、この人。
そういう自分とVTuberは別個の存在であるという認識や、なにかあったら顛末書を作ろうとするあたり、さすがは元社会人VTuberだぜと笑ってしまった。
隠れても見ている<●><●>
「knzkri」でエゴサすんのやめろぉ!!!! 草。笑ってしまった。製品のレビューをしっかり調べて見えづらいユーザーの声も拾っていくタイプの人だ……(ただしそれを商品に反映させるかは神坂本人の選択が入る)。
いや、伏せてる愚痴垢側は、本人に見つかってファンネル飛ばされるのが嫌なので伏せているだけで、本人に見られて不快な気分にさせないようにな配慮なつもりではないと思うよ!?www 隠さず出してもらったほうが改善に繋げやすいっていう思考がもうイカれてんのよ。いや……わたしはどちらかというとそういうの目撃するの役者界隈だけど……。
このあたりも『改善に繋げられる』っていうのが出てくるあたり、『神坂怜』っていう商品って見てるのかなー感があった。あんだーらいぶという企業へプラスを持っていくためのもの。それとは別個として神坂がいて楽しい場所というのもあるんだけど。
本人ブロック済書いてるエロ絵垢草。まあ見てるよね。見てる上で本人ブロック済という名目を立てているのだから見ないでくれているふりをしているだけだよね、VTuberもリアルも……。
ところで、こんだけ気合い入れてエゴサしている人だったら、あの匿名にならない匿名掲示板も見ているんじゃないのかな?とも思うんだけど、あっちに関しては未だに言及ないので見てないということでいいのかな。これだけエゴサして自分の評価を確かめようとする人なら見てると思うんだけどな。不思議。