「聖女の魔力は万能です」目立ちたくないと言う割に目立つことばかりやっているよね

★★☆☆☆,カドカワBOOKSお仕事,チート,ファンタジー,映像化,異世界転移

あらすじ

トラブル・相談ごとは聖女におまかせ! 20代OLの異世界スローライフ!

20代半ばのOL、セイは異世界に召喚され……「こんなん聖女じゃない」と放置プレイされた!? 仕方なく研究所で働き始めたものの、常識外れの魔力で無双するセイにどんどん“お願い事”が舞い込んできて……?

こんな人におすすめ
  • 目立ちたくないといいながら目立つ最強主人公が見たい人
  • 現代日本より文明開化が起きていない世界で、現代日本知識でチートする主人公が見たい人
  • 色んな人から頼られ愛され大事にされる主人公が見たい人

聖女として異世界に召喚された20代OL主人公だが、しかし同時に10代後半の少女も同じく聖女として召喚されていた。国の王子様は可愛い10代少女を連れていき、主人公は放置プレイ。
キレた主人公は好き勝手に生きるとして、偶然見つけた薬草の研究所に入り浸り、最終的には研究員となりポーションを作り始める。
その結果、ポーションの能力が5割増しになるなど主人公の様々な魔力がじわじわと現れて――という物語。

基本的に主人公は「目立ちたくない」「あの子が聖女であってほしい」「目立ちたくない」と繰り返しているんだけど、その割に目立つような行動ばっかりしてる。
自分の作るポーションがかなり性能の良いものだとわかっても気にせず作り続ける(どう考えても目立つ)。MPが他人よりかなり高いのではないか?とわかっても気にしない(気にしろ)。
人助けのためと言えば聞こえが良いが、単純に何も考えてないんじゃないのかな。どういう行動すれば目立つのか、それこそ社会人スキルがあればある程度わかるだろうに、そんなの全く考えにも出てこない。自分のやりたいことをやって結果的に目立ち、でもしょうがないよね! と思って終わる。その繰り返し。

ついでに言えばピンチといえるようなピンチに陥ることもなく、周囲はみんな主人公をすごいすごいと言ってくれるし大事にしてくれる。あらすじに出てきた王子が冒頭で邪険にしたぐらいで、あとはスローライフという名の主人公に優しく甘ったれてふわふわした世界。
イケメンは主人公に優しく、職場の人は気遣ってくれ、助けた人はみな感謝してくれる。主人公に冷たい人などいない。

読んでてあー……うん……そうだね……しあわせだね……と思ってしまった。
頭を使わず、ただほわっとした誰もが優しい世界を読む分には楽しいかもしれない。私は楽しくない。

言っていることとやっていることが全然違うし、結果的に目立ってしまってもまあいいじゃん♪ぐらいで済ませてしまう主人公。お前本当にそれでいいの? 実は目立って聖女としてちやほやされたいんじゃないの? と読みながらずっと思っていた。
正直面白く無かった。はいはい主人公最強だね。

呼び出された聖女(仮)が2人ということで、どっちが聖女なのかもっとわからないぐらいでいたほうがいいんじゃないのかな……。
遠くにある学園よりも近くにいる研究所のほうが内部探りづらいってどうなってるんだ。なにもかも都合よくめちゃくちゃだな。

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