「勇者の村の村人は魔族の女に懐かれる」まさみティー
あらすじ
魔族を憎悪するビスマルク王国。その片隅で、村人ライが出逢ったのは、人間に憧れて越境してきたという魔王直属の剣士リンデだった。
成り行きで手料理を振る舞ったところ、「毎日スープを食べさせてください! 」と懐かれ、ライは思わず彼女を居候させてしまう。
魔族を滅せよという自国の教義に反し、オーガシチュー・ドラゴンステーキ・魔猪バーグetc...絶品料理の数々で、二人は急速に近づいていく――。
だが、その頃村にはその幸せを壊すかのように魔物の軍勢が迫っていた!
敵対種族の二人が紡ぐ、同居生活の行方とは!? 甘くて美味しい異種婚姻ファンタジー!
2万字以上の書き下ろし新章「SIDE STORIES」も収録!
イチャイチャ好きな人類みんな読んで。こんなん砂糖吐くわ
ちょっっっっっと待ってくれ、これ異種婚姻なんですか(今気付いた)。ちょっとまってくれ。そんな、ちょっとまってくれ。最高じゃないか。
ラブコメとかイチャイチャとか好きな人類みんな読んだほうがいい。
リンデさんとライのイチャイチャっぷりが、読んでいてもう砂糖吐くレベル。すいませーん、珈琲ひとつお願いします。珈琲でもないとやってられんわ、飲めないけど。
目が合えば二人で照れる、ナチュラルに相手を恋愛対象として見ていると話してしまう(言った本人は気付いていない)、普段の仕草からもうイチャイチャ。はいありがとうございます。読んでいてひたすら甘ったるい。
ライ視点でひたすらリンデさんが可愛い様子を見せつけられた上で、最後の最後に描き下ろしとしてリンデさんからのライの様子(す~~~~っごくステキな人!)というのを見せられて、ああ……はい……もう末永くお幸せに……としか思えなかった。
出会って4日、よほどフィーリングが会うのかひたすらイチャイチャしている二人のイチャイチャ具合を延々と見せつけられて、お幸せにしてください……と思い続けるばかりの本だった。
最近流行ってる料理モノ。
料理を美味しく見せるにはいくつかやり方が有ると思うんだけど、そのうち一つが料理自体の描写をひたすら細かくするもので、もう一つが食べる人の描写を細かくするもの。これは後者だった。
リンデさんがもう美味しそうに食べる食べる……。
そのあたりが読んでいてもう最高だった。
そりゃライも料理がうまい。村の人皆が口を揃えて言うほどに料理がうまい。
そして魔族は料理をあまりしない。肉に海水ぶっかけて焼く程度の料理しかしない。
そんな彼女が料理の上手なライのご飯を食べたら、そりゃ美味しいに違いない。
何を出されても美味しい美味しいとひたすら幸せそうに口に運び、この世にこんな美味しいものがあるのですか、昨日の料理も百点満点だったけれど今日の料理も百点、すごい、美味しい、めっちゃ美味しいと言いまくる彼女は、その料理を作ったライじゃなくても幸せにしてくれる。
美味しいもの食べたときって語彙が死ぬよね。もう何を食べてもひたすら美味しいと言い続けるリンデさん、むちゃくちゃ可愛かったです。
はー……読んでてめちゃくちゃ幸せな気分になってしまった……。末永く爆発してくれ……。