「杖と林檎の秘密結婚 神に捧げる恋の一皿 (ビーズログ文庫)」仲村 つばき

★★☆☆☆

あらすじ

一方的に「君は僕の運命の人」──って!? お酒が繋げる美味しい恋♪

お酒の神様が見えるアップルは、街でもとある特技を持つ有名人。ある日、やたらと美麗な男がやってき──「君は僕の運命の人なんだ」といきなり結婚を申し込まれた! その男はなんとこの地を直轄するナルラ伯爵!! もちろんお断りしたアップルだが、連れて行かれた彼の屋敷には神様が住んでいて、伯爵の子供を産むか薬酒と魂の食物を捧げ続けるかを迫られ──!?

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ヒロインを無理やりにでも結婚させたい領主と大酒飲みヒロインの物語

酒飲みファンタジー。お酒が好きな人ならおすすめ。本当に主人公がお前また飲んでるの!?と言いたくなるぐらいによく飲んでいる。

割と大酒飲みヒロインって珍しいんじゃないのかな? 軽く飲むシーンがあったり男相手に飲み比べをどどんとする程度ではなく、だいたいずっと飲んでねえかこいつと思えるような少女アップル。
事あるごとにアップルが一杯引っ掛けてちまちま飲むさまが読んでいて面白いというかこいつ大丈夫か不安になるというか。料理するときは軽く酔ってるほうがいいという発言、こいつ絶対にやばい。
そして、相対するのは酒がマジでだめな下戸の領主様。軽くお酒の匂いを嗅いだぐらいでひっくり返るクラスの下戸オブ下戸。読んでいてあまりに不安になるカップルすぎて、時々大丈夫かこいつら……!?と思ってしまう。
酒飲みヒロインのところに領主が現れて、結婚を迫ってくることから物語は始まる。
ヒロインの体に何故か埋まっている神様の杖の片割れ、本来は領主が持っていなければならないそれを何故ヒロインが持っているのか、杖は2つで1つだから2人が一緒にいないと危険。などなど。とはいえ、結婚を迫るのはそんな合理的な理由だけじゃなく、領主様がアップル大好きだからなんだろうなあ、というのは読んでて全力で伝わって来るので、迫られ追いかけられヒロインが好きな人ほど読んでいて楽しそう。

ただ、迫られヒロインすぎて、彼女が領主のことが好き!っていうのがあんまり見えないのはかなり歯がゆかったかも。○○するのは○○のため、と全てに理由をつけた上で領主の側にいたあたりが読んでいてもっと好きになっちまえよ!と何度も思ってしまった。
アップル自体はすごく気風がよくてさっぱりとした性格なんだけど、恋愛関係は無駄に変な考えをしているせいでまどろっこしい。さっさとくっつけ。無駄な話をするな。

それから、後半の霊酒を取りに行くあたりがなんとなくお前そんなキャラだっけ?感があって馴染めなかった。一応クライマックスじみたシーンなんだけどどうにもこうにも。
全体的に、おもしろ……いや面白いのかなこれ……と思う本だった。

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