「負け犬の領分」互いの変化が愛おしい物語

★★★★☆

あらすじ

涼しい顔でクレーム処理をこなす、有能なお客様係──その実は、ストレス解消で深酒しては記憶を失くし、通報されるトラブル体質!? いつものようにある朝、養豚場で目覚めて、警察に突き出されてしまった神木。窮地を救ってくれたのは、無精髭の元刑事で私立探偵の苫澤だ。「愚痴をいうお前もかーいいなぁ」仕事に疲れた神木を甘やかしてくれる心地よさに、足繁く事務所に通うようになけれど…!?

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予想以上に面白かった。

ストレスからアルコールに逃げていた主人公が、イケオジな探偵と出会って、彼の事務所を猫カフェ代わりに通うようになってから少しずつストレスからは逃れられていくようになりという流れが可愛い。お客様相談窓口なんて絶対ストレスめちゃくちゃ溜まるのわかるし、救いを求めて酒に逃げても駄目になっちゃうもんな。
探偵事務所に集まる猫たちに乗っかられたりじゃれられたり周囲で寛がれたりしていくうちに次第に癒やされていき、アルコールが不要になっていく流れが、あーあるある……と思えて読んでいてホッと出来た。そう、アルコールに逃げてはいけない。

イケオジ探偵は雰囲気があってすごく格好良かった。主人公視点でいちいち男臭さを描写してくるの強い。そういうのに興味はないはずなのにぐらっと来ているのが描写としてわかりやすかったし、これは来るわと思わされた。
どこか飄々としたイケオジ探偵がふと見せる大人のズルさや格好良さのギャップがずるい。

あらすじ読んだ時点ではてっきり主人公がもうちょっと面倒くさかったりいてドタバタしたりぎゃあぎゃあ騒いだりするラブコメなのかな?と思ってたのだけれども、実際はもっと互いに癒やされたりほっとしたりするやわらかな物語なのも良かった。
ただふわふわ癒やされるだけじゃなく、終盤からイケオジ探偵が昔警察だったが辞める羽目になった過去や、それにまつわる陰謀的なあれこれも出てきて、疾走感があって面白かった。

完全に想像とは想定外の部分のほうに進んでいく物語で面白かった。同じ作家さんの本他にも読んでみたいかも。

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