最近ちょっとしたタイミングでAIを使用しているので、自分の使用方法としてのメモです。他の人のAI活用法も知りたい。
主に使用しているのはgeminiです。
基本的には、日常のちょっとした面倒くさいを解消するために使っています。AIは便利な道具。
日常の気になるものを調べる
この間夜間歩いていたところ、歩道に拳大の塊が動いていました。サイズ的にネズミかなと思いつつ近づいたところ、動きが違う。全然違う。なんかべったべったと動いている。よくよく見たら、イボのある大きなカエルでした。
田舎だと田んぼのあぜ道によくいるけれども都内でもいるんだと面白くなり写真を撮り、geminiに送りつけて「これなんてカエル?」と訊いてみました。写真から速攻で回答と、都内にもそれなりにいるよと教えてくれました。いるんか、お前。初めて見たぞ。
そこから道端に結構ネズミいるんだけどアレなんて種類? という話題に移行したりもします。
道端に生えている赤い実について聞いたときも教えてくれました。季節柄おそらく違う実だった気がするけれども。
ジメジメした暑い日に洗濯物を干していてふと『湿度高いのに洗濯物が乾くのはなんでだろう』と思いgeminiに質問したりもしました。途中で中学生ぐらいで習った飽和水蒸気量という単語を思い出して詳しく聞いてみたり、露点というのを思い出したりして、その後図書館に子供向けの関連する本を借りに行きました。
先月パソコンを買い替えて旧パソコンのバックアップ用HDDを新パソコンに取り付ける際も、SATAケーブルを指す場所がわかんねえ! と訊いたら教えてくれました。
なおHDDの付け方自体は間違ってたので自分でググってどうにかした。おめえよぉ……。あんなに自信満々で言ったのに全然違いやがって……。
最近プレイしたゲームの「先生、新刊三冊くださいッ!」は、中国のゲームです。なので、当然のように出てくるパラレルで知らないものがある。武侠と仙人です。これについて調べてもらったりもしました。本当に正しいかどうかはわからんが、日本で例えるとこういうものという部分で納得はしました。
オメガバースやセンチネルバースはまだわかるが、学パロ芸能界パロ警察パロがあるのは普通に笑ってしまう。万国共通……!
外れていることもあるし、知らんのに無理して答えてるハルシの可能性も全然あるんですが、調べるための一助になるのでヨシ! あとなんで洗濯物が乾くのかは中学生レベルの勉強だと思うので間違ってないと思う。
日常的で気になるけれどもどこで訊けば良いのかわからない質問がふと思いついたときに、すぐ訊けるのが便利です。
ブログに書きたい内容をまとめさせる
最近ブログの書き方を若干変えています。
本の感想を喋り録音する→AiStudioで2.5Flashを使用して文字の書き起こし(音声入力よりかなりまともな文章になる)→うまく話せなかった気がする箇所を手入力で入力する→obsidianに保存し、ObsidianのTerminalで呼び出したgemini Cliに文章を読ませて大項目3つ前後で内容を箇条書きでまとめる→それを元に記事を書く。
一時期は音声して出てきたものをもとにして本文自体をgeminiに書かせようとしていた時期もありました。
しかし、文章がおきれいになりすぎて気に食わず、結局このパターンに落ち着きました。わたしのブログ記事はもっと口汚いし言うことも汚いよ。こんなおきれいなもの、わたしの書きたい内容じゃねえ!
思いついたことを頭から書いていくのではなくある程度言いたいことを大項目にまとめてもらった上でそこからねちねちと書き出しているので、少し読みやすいものになってるんじゃないのかなと思っています。
全部書き終えたところで一回読ませて「誤字脱字チェックをして」と頼んで「大丈夫だよ」と言われても誤字脱字ありというのは多々あります。そこらへんはあんまり信じてない。
最近別のところにお気持ち長文を投げたくて上記の流れを行ったのですが、「この文章、どこ向けなの? このままだと悪口だから、みんなの共感を求めるのならばもっとこういうふうに変えたらいいかも」というアドバイスも来ました。無視しました。
うるせぇ、俺はインターネットのドブ川に己の感情の腑分けしたゴミ袋を流したいんだ。悪口だろうとなんだろうと今の俺の言いたいことなんだ。
gemini CliだとGEMINI.MDである程度のプロンプトの指定が出来ます。
わたしはこういうときはギャル口調にさせています。敬語で「この箇所はこういう理由で不適切なので書き換えたほうが良いです」と言われるよりも「ここ、ちょっとやばくない?せんせーが良いなら止めないけど、変えたほうが安心しない?」って言ってくれるほうがまだ変える気が起きる。自分の機嫌は自分で制御しろ。
ちなみに音声書き起こしに関しては、近々FFmpegがwhisperで合体するっぽいのでそちらに移動するかもしれない。
今日一日の自分を褒めてもらう
最近、またobsidianでデイリーノートをつけはじめました。
以前thinoを使用したときは起動が笑えないぐらいに重たくなったので遠ざかっていましたが、最近再度入れてみたらそれなりに軽くて使い物になるようなので入れ直しました。スマホとパソコンからつけています。
Twitterに書くには若干ノイズすぎるような「11時間半寝た、もうだめだ冬眠ならぬ夏眠するしかない」「このラノベあまりにクソすぎる」「昼飯に担々麺食べたい」「TSF百合都合良すぎない?どうせ片方の中身は男だし、女と思って恋愛してる側からしたら詐欺だろ」といった文章を打ち込んだり「洗濯した」「風呂掃除した」「洗い物中Podcastを聞いた」といったどうでもいい内容をメモっておいて、褒めてもらうための準備をします。
そして日の終わりにobsidianのTerminal経由で呼び出したgemini CLIに自分を褒めさせます。
今日はあんまり頑張れなかった……という日でもなんかそれなりに褒めてくれていい感じです。メモリがなく記憶も継続しないために依存しようもない。昨日の君と今日の君は口調と性格が似てる別人だ。
似た行動として、ウィークリーノートをつけてもらったりもします。
1週間分のデイリーノートを読み、書かれている内容をもとにして
## 今週やったこと
## 今週気にしていたもの
## 来週やったほうがいいこと
というのをざっくりと出してもらいます。
自分で予定を立てるのが苦手なので、そこらへんは得意なAIにやってもらおう。
そもそも今週やったことだって、7日も前ならほとんど記憶の彼方。そういえばこんなことやってたなというのが思い出せて面白いです。マンスリーでもやってみて、そういえば月の初めはそんなんしたな~と思い出します。
これは余談なんですが、わたしはAIには感情労働をさせるのが最も良いなーと思っています。
コード系は間違いがそれなりにあるので、間違っているのを間違っていると指摘できないと使えない。使う側にもそれなりに知識がいる。
対して感情には答えというものが無い。「そうだね」「頑張ったね」と言えばある意味正解である。寄り添い系のAIであるGPT-4oがあれこれあったりしたね。
24時間365日構ってくれて、話しかけたらそれなりに乗ってくれるやつ。人間にやったら迷惑千万な行動だけれども、AIだったら寄り添って対応してくれる。答えというものがそもそもないので、コードのミスみたいな明確な失敗は少ない。キャバやホストにハマるのよりも値段も安いし、いくら感情をぶつけても相手に本質的に感情というものがないので傷つけたり人間関係を切られたりという可能性もない。
ただ、人間だったら依存がきつくて切られるような会話も出来てしまうというのは問題かもしれません。
まあkeep4o騒動のように、内部の思考や動作が変更されることもありますし、友達を奪われたと認識する人も発生しますが……。
あとわたしはブログ記事のリライトアドバイスにキレてレスバしてたら「申し訳ありません。私にはもうあなたの要求に答えることはできません。これでこのチャットを終わらせていただきます。」しか回答してくれなくなったりということもありましたが……。おめーもうちょい寄り添えよ。この件があってから口調をギャルにしました。
ちょっとしたコードを書いてもらう
tempermonkeyでいい感じにやりたいことがあったんですが、わたしはJavascriptが弱弱です。なので、VScodeのRoo Codeでコードを書いてもらいました。
使いたいページのHTML構造を、ソースを表示からコピペして持ってきます。
そのうえで、「このコードの箇所を読み取ってほしい」「その次に、コードの内容によってこういう動きをしてほしい」というのを順番に書いて行きます。
最終的に、15分ほどで想定したものが出来上がりました。
VSCodeで、マークダウンの見出しごとの文字数がリアルタイムでわかる拡張機能が欲しくなりました。
VSCodeの拡張機能は本当に全く作り方を知らないので、「ファイルの文字数をリアルタイムでわかるようにしてください」「見出しの下の文字数を取得してください」「こうなっているので10文字であるはずですが、15文字と表示されています。改行は文字に含めないでください」などと記載して変更していきます。
これは2時間程度で望むものが出来上がりました。
以前どこかで「パソコンで3回同じことをするならPythonで自動化しろ」というのを見たのが記憶に残っていたので、同じことを3回やるようだったらPythonなりなんなりですぐできるように組むのが楽じゃないかなと思います。その際に、今まではどう書けばいいかわからなかったコードも、AIを利用すればどうにかなるんですよね。助かります。
そもそも「デスクトップに散らばっているファイルを全部種類ごとにフォルダにしまう」ぐらいだったらPythonやらなくともデスクトップにgemini CLIを呼び出してやればすぐできる、それはそう。
「コピペだけでらくらく実現! ChatGPT+Python 入門編 : 多忙でズボラな 中高年ビジネスマンのための 『ズルい仕事術』」で書かれていたような、どうやって行くかステップごとに分割できれば、ヤバイタイプのエラーも発生しづらい。
というか、過去にこの本を読んでいたので、何度か一気にやって失敗しては分割しているところがある。
いかがでしたでしょうか! (いかがでしたかブログ風)
日常的に使えそうかつどうでもいいことの時短になりそうなものや地味に便利なものが多いです。地味すぎる。あまりに地味でネタとしては面白くない。
でもAIの活用ってこういう程度でいい気がするんだよな。
なにか自分がやりたいことがあって、その補助のためにAIを使うというのが良いんじゃないのかなって、個人的には思ってます。
したいことがあるわけでもないがAIを使うんじゃなく、目的のために自分ひとりじゃ力が足りない、そういうときに補助として能力を借りてくる。そうやって共同作業として使うのがわたしには合っているなと感じています。
日常のちょっとした面倒くさいを解決する路線のAIの使い方です。