烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2 (文春文庫) 阿部 智里
こんな人におすすめ 振り回される少年が好きな人権謀術数渦巻く権力争いを読みたい人前作「烏に単は似合わない」が面白かった人 振り回される少年・雪哉の成長物語 地方役人の次男坊であった雪哉は、ちょっとしたハプニングにより若宮の側仕えとなる。むちゃくちゃな量の仕事を押し付けてくる若宮になんだこれーーーー!?となりつつも、負けん気と地頭の良さでクリアしていく雪哉。若宮に気に入られた彼は、次第に若宮の周囲…
こんな人におすすめ 振り回される少年が好きな人権謀術数渦巻く権力争いを読みたい人前作「烏に単は似合わない」が面白かった人 振り回される少年・雪哉の成長物語 地方役人の次男坊であった雪哉は、ちょっとしたハプニングにより若宮の側仕えとなる。むちゃくちゃな量の仕事を押し付けてくる若宮になんだこれーーーー!?となりつつも、負けん気と地頭の良さでクリアしていく雪哉。若宮に気に入られた彼は、次第に若宮の周囲…
こんな人におすすめ 読み終えてから「嘘だろ!?」と言いたい人ファンタジーが読みたい人後宮の女同士バトルが読みたい人 壮大なるファンタジーの幕開け 後宮バトルというジャンルがある、と個人的に勝手に思ってる。後宮という狭い場所で、王の訪れを待ち、女同士でさりげないバトルを繰り広げる。外の世界で起きる戦争などとは方向性の違うバトルだが、それもまたバトルだ。 この物語は、東西南北それぞれの大貴族から遣わ…
探偵助手のペアが強いバディもの この物語では、キングレオこと獅子丸ら探偵は探偵事務所のようなものに属している。現実の探偵事務所と違い、物語の探偵たちが行うようなことをする探偵事務所(この説明まどろっこしいな)。そして彼等の事件解決の補佐をするのが助手であり、大河は助手兼キングレオの解決した事件を広報用に若干変えつつ物語として脚本化したりなどしている。 ところで、もはや扱いとしては古典であるホーム…
どんな人におすすめ? 人間ってこえーって言いたい人実在の事件を小説風にしたものを読みたい人ラストに救いがあると思って読みたい人 侵食されていく『我が家』 かろうじて形を整えていた家族は、末っ子長男が事故でなくなってから完全に崩壊した。長女は淡々と学校へ通い、次女は家のなかで透明人間として扱われる。三女はうまく取り繕い、母は壊れ、父は家に帰ってこない。そんな家庭に現れたのは、死んだ末っ子長男と同じ…
盲目の機織り宮女の安楽椅子探偵物 主人公は後宮の機織り宮女。村で受け継がれた秘伝の方法でとても素晴らしい帯を織る盲目の少女。そんな彼女のもとへある日お付きの侍女が持ち込んだのは、あかずの扉の前に幽霊が出るという話だった――から始まる物語。 見えないが故に耳の良い彼女は、様々な『音』を頼りに推理を行う。例えばそれは人の足音だったり、衣擦れの音だったり、誰かの会話だったり。あまり分厚くない250pと…
タイトルに反してドス重い、vsエセ科学長編 あらすじ軽めになってるけど全然軽くねえぞ! むしろクソドス重だぞ!!!!よくあるエセ科学を片っ端からぶった切るぜ連作短編とかじゃないぞ! パワーストーン、エセ科学、母乳育児、論文捏造、科学者の金策など数多の地獄みたいなものを片っ端から並べ立てて組み立ててる地獄みたいな本だぞ! 終盤での譲への貯金通帳まるごと渡すシーン、最初は男男の超巨大感情!となってし…
舞台が地元だったから読んでみたものの、主人公が性格幼すぎて読んでいてきつい。 現在30歳、派遣で雇い止めを食らったものの特段その後の就活はなし、派遣会社にてなにかする様子もなし、偶然雇ってもらったバイト先(給与も休みも聞かずに「やります!」で勢いで雇ってもらう)は2ヶ月の期限付きながらその期限内に次の働き口を探す様子もなくだからといってしばらく休むと決めているわけでもない。なんというか、主人公大…
軽くサクッと読める(けど事件は軽くない)ミステリー2巻 http://asai.wew.jp/wordpress/entry/2019/11/09/144913 これの続き、さくらちゃんシリーズ。あいかわらずサクサク読める(事件は気軽じゃないけど)気軽なミステリー。今回の題材は警視庁内嫌がらせに殺人犯の侵入問題などまたしても様々。 昨日の感想にも書いた通り、さくらちゃんの主に腹黒に使われる洞察力…
(事件は軽くないけど)軽く読める警察ミステリー 1本が文庫本で30p前後のかるーい時間で読める警察ミステリー小説。ちょっとした時間があるときにぴったりな分量ですごく良かった。読書メーターで見た感じ、元々ウェブ連載か何かだったみたい? だとすればこの分量も納得。ウェブで読むならこのぐらいの分量だと読みやすいよなあ。かるーくさくさく読める(中身は殺人事件に爆破予告に殺人事件と生臭いが)ミステリーです…
あらすじ 匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。 舞台が面白かったので、原作も読んでみた 舞台がもーーーー冗談み…
ブラックスローン posted with ヨメレバ 加藤実秋 集英社 2014年03月20日 楽天ブックス Amazon 図書館 あらすじ 個性的なホストたちが人気を集める渋谷のホストクラブ「club indigo」。常連客の真千子が殺され、指名されていたホスト・DJ本気が疑われる。オーナーの晶とホストたちが事件を追ううち、ネット上…
好きなものって何なのか ものすごく雑に紹介するなら「腐女子とゲイの少年の恋愛青春小説」になるのだと思う。下手に取り扱ったら大やけどしそうな話だけれども、どうしようもないぐらい読んでるこっちの精神が痛い真面目な小説だった。 読んでいる最中、延々と主人公とこっちの精神に小さく傷をつけられ続けている気分。 あらすじにある通りの流れで三浦さんと急接近した純は、彼女に対して好感を持っていく。彼女が自分…