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「隣の席の王女様、俺の前だけ甘々カノジョ (ファンタジア文庫)暁刀魚」人が人を好きだと自覚する瞬間は良いものだなぁ!!

隣の席の王女様、俺の前だけ甘々カノジョ (ファンタジア文庫)暁刀魚

隣の席の王女様、俺の前だけ甘々カノジョ (ファンタジア文庫)暁刀魚

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あらすじ

隣の席の犬系美少女、実は王女様だった。バレた途端、俺にだけ懐いてくる!

「どうしてそんなに私を勘違いさせるのっ! もう好感度これ以上上がらないよ!?」(←この国一番の美貌を持つ王女)
俺に懐いてくる隣の席の子犬系美少女……実は王女でした。

貴族ばかりの魔導学園で特待生として入学した俺・ハイム。
平民と蔑まれるのも気にせず、魔術を研鑽していたら、ある日、王女の正体という国家機密を知ってしまう。
秘密を抱えながら、彼女を狙う傲慢貴族から守るために恋人のフリをすることに。

「ハイムくんと一緒にいたい! いたいいたいいたいの!」
二人きりで密着。手作りのお弁当。
俺の前でだけ王女様の態度はどんどん甘々に――
糖分たっぷりのロイヤルラブコメ開幕!

面白かったし、二人の距離感が近づいていくじれったさが最高。人が人を好きだと自覚する瞬間サイコー勢なのでサイコーに楽しかった!!

人が人を好きだと自覚する瞬間は良いものだなぁ!!

貴族ばかりの魔術学校に魔力と研究能力が高いが故に特待生で入った平民主人公・ハイムと、彼にいつのまにか惚れてた身分を隠している王女様・フィーアのラブコメ。

恋の自覚とイチャつき大好きオタク、大歓喜。
いやー甘い。甘ったるい。甘いんだけどただ甘いだけじゃなくて、二人の関係性の変化も見れるのは良いものだなあ……。
フィーアはもう物語開始時からハイムに惚れていて、国王ですら父親にもバレバレで生暖かく見守られているので、身分的な問題は何もなく、ただただ二人がいちゃつく様を読む物語。なんだけど、主人公であるハイムはまだフィーアを好きという自覚がなく、けれどもフィーアの健気さや明るいところ、頑張りやなところに徐々に惚れていくという流れが良い。もうめっちゃ良い。
もともと平民である自分に話しかけてくる唯一の友人ということで好感度がそれなりにあったものの、相手のことを更に知っていくうちに更にその好意が増していくというのを読めるのが良いんだよね。

フィーアが王女と知って以後、フィーアの秘密を知る者として一緒にいる時間が増えていくハイム。言うてそこまで密に一緒にいる必要は無くね? とも思わなくもないんだけど、フィーアがハイムと一緒にいたいから一緒にいるっていうのが読者側にはわかるので、朝活を一緒にやって楽しそうなところのシーンなどでニヤニヤしてしまう。

フィーアを手に入れたいと思っている傲慢貴族・グオリエのおかげでフィーアが好きだと気付いたシーン、当て馬グオリエGJ!! て拳突き上げちゃった。気になっているあの子を無理やり手に入れようとするやつがいるということから自覚するの、本当に最高だよ。

俺TUEEEEではあるがメインが別のところ

ハイムは特待生なだけあって魔術の力はかなりあり、戦闘能力的にはかなり俺TUEEEE気味の最強格。今回作中に出てきた生徒キャラのなかでは最強で、戦闘シーンも全て無双している。
苦戦シーンもないためにカタルシス的なものは正直わたしは全く味わえなかったんだけど(一度苦境に落ちてからやり返すのにカタルシスを感じるタイプ)、でも物語の本質としては俺TUEEEE部分はおそらくかなりどうでもいいんじゃないのかな。

魔術にまつわる部分は主にグオリエとの戦闘に使われるだけだし、そのグオリエもハイムが強いからとまともに改心するようなキャラじゃない。むしろ傲慢居丈高に命乞いするぐらい。その傲慢な人間が命乞いをしてくるという様にカタルシス覚えるタイプもいるかもしれんがわたしはそういうんじゃないし。

能力的には俺TUEEEEではあるハイムが、恋愛方面ではぐいぐい来るフィーアにどぎまぎしたり照れたり、一緒にいるのが嬉しいと感じたり、グオリエ対策に付き合っているふりをした結果両片思いでふたりとも照れまくって可愛かったり、そういうのが本当に……本当に良かった……。


1冊のなかで、仲の良い女の子→気になる子→付き合ってないけど付き合っているフリ→彼女のために危険を理解して立ち上がる→勝利して告白の一連の流れと変化が見られるの、やっぱ良いっすよ。人間の変化ってやつは物語の一番おいしいとこなんで限界まで味わい尽くしたい。

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