「Bの戦場 5 さいたま新都心ブライダル課の変革 (集英社オレンジ文庫)」ゆきた 志旗
あらすじ
"絶世のブス"ながらウェディングプランナーとして活躍するわたし、北條香澄は、半分騙されたような形で、ついに変態課長久世さんと付き合うことになってしまった。
生まれて初めての恋人(!!)にどうふるまったらいいのかわからず、戸惑うわたしをよそに、久世課長は絶好調で距離を詰めてくる。
結婚が決まっているのに妙によそよそしい新郎新婦の相談に乗ったり、ホテル内のレストランを披露宴に使うために走り回ったりと、相変わらずさまざまなドラマが生まれるこの仕事。
でも、先輩プランナーのもっちさんが久世課長と抱き合っているのを目撃してしまって……!?
結婚は二人のためにするものだけど、結婚式って誰のためにするものなんだろう。
3章のコンセプトブライダルの話が面白かった。
結婚式自体は新婦のためのイベントだという認識があると思う。というか、前の巻でも新婦のために行うイベントなので家族が首を突っ込みすぎるなみたいな話がいくつかあった。けど、それだけじゃないんだよな。
新婦のやりたい森ガール的な(この表現古いな……)ブライダルは、新婦的にはすごく楽しみだし、コーディネーターもノリノリ。でも新郎的にはそうでもない。
新郎としては古き昔ながらの親戚が楽しむブライダルをしたい。でも彼はそこまで主張できないために強く言えず、ぐずぐずと流されてしまう。
そりゃ居心地悪いし引きこもりもするわ……。
結婚式って、新婦のものというのがメインなんだけど、同時に新郎新婦二人で行うものなのだから、新郎の願いも受け入れなきゃならないのだとおもった。すり合わせとか難しいよな……。
ところでお前だ部長。部長お前だ。
部長、読み始めのときは本当にむかつくし人の心ねえのか!?ってブチ切れてたんだけど最近楽しそうだし香澄も好意をちゃんと寄せているし……部長なんかに香澄はやらねえ!って言いたいけれども香澄が部長がいいって言ってるから私には何も出来ない……悔しい……。