ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)」北川恵海

★★★★☆,メディアワークス文庫お仕事,実写化,現代

あらすじ

この優しい物語をすべての働く人たちに

ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。
同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。
なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――
働く人ならみんな共感! スカっとできて最後は泣ける"すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー"

仕事って、そんなしがみつくものじゃないじゃん

って気軽に言えたら良かったんだけどなーーーーーーーーーー!!!!!!!!

もう読んでて隆がしんどいんだよな……。ブラック企業なのも薄々気付いている、でもお世話になった先輩がいるからやめられない。わかる、わかるよ……。私の会社は全然そこまでしんどくないからわかるといっちゃダメだと思うんだけど、ずるずるとその場に居続けてやめられない感覚はなんとなく理解できるからわかる。
今いる場所から抜け出るってすごく難しいんだよな。やってみてしまえばかんたんかもしれないんだけど、その一歩を踏み出すのが難しい。今所属している場所から居場所を変えるぐらいだったら死ぬほうが楽。

これって未来が見える見えないの問題なんだよな。会社をやめる→成功するかわからないし未来が不安、自殺する→確実に死ぬし未来もなにもねえ。
この先の恐怖がないから会社をやめるより死ぬほうが楽かもしれないと思ってしまう部分もあるのかもしれない。

っていう全く関係ない話をしてしまったんだけど、ヤマモトの言葉で表面的には救われた隆が仕事に対してやる気を出してしまうの、多分ヤマモト的にはあんまりうれしくないんだろうなーというのもあったし読んでいてうわーしんどい!となっていた。

物語の冒頭さえ読んでしまえばだいたいラストまで想像がつく。
この先輩がなにかやらかしてるんだろうなーってわかるし、最終的には仕事をやめるんだろうなとも予想ができる。物語にとってフックになる部分はだいたい全部あらすじに書いてあるからその先もわかりやすい。
なのにするする読んで最後までたどり着いてしまう本だった。

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