「桜田門のさくらちゃん (実業之日本社文庫)」加藤 実秋

★★★☆☆,実業之日本社文庫お仕事,ミステリー,現代

あらすじ

久米川さくらは警視庁に勤める事務職員。
定時退庁をモットーに日々の雑務をこなすが、鮮烈なひらめきと推理で刑事部に舞い込む難事件を解決する陰の立役者でもあった…!

証拠だけが足りない事件の真相は?
殺人犯が庁内に侵入?
さくらちゃんが容疑者に!?

エリート刑事・元加治との凸凹コンビで真実を掴み取れ!
ユーモア警察ミステリー。

軽くサクッと読める(けど事件は軽くない)ミステリー2巻

http://asai.wew.jp/wordpress/entry/2019/11/09/144913

これの続き、さくらちゃんシリーズ。あいかわらずサクサク読める(事件は気軽じゃないけど)気軽なミステリー。
今回の題材は警視庁内嫌がらせに殺人犯の侵入問題などまたしても様々。

昨日の感想にも書いた通り、さくらちゃんの主に腹黒に使われる洞察力による解決がテンポよくて良かったー。
1話毎の長さが前回と同じで文庫本30p前後とそう長くないので、ちょっと15分時間があるよというぐらいで読めて楽しい。なによりキャラが濃い。
30分ぐらいあるときに、ちょっと気軽な殺人事件や強盗事件が読みたいなーというときにとても便利。このぐらいの短時間で読めるものなので、被害者に感情移入したりして読後にうーん……となることもないしね。本当に良い塩梅。

前回気になると書いた元加治くんとの関係は、うーんそっちにいっちゃったか……という気分。
さくらちゃんが元加治くんを全然全く欠片も恋愛として意識してないというのが好きだったのだけれど、今回の巻は冒頭からさくらちゃんをオアシスと呼び、さくらちゃん側からも好意を抱いているように見えるキャラが発生したため、どうしても物語の中に恋愛感情が含まれてしまった。
1巻ではこんなことなかったじゃん!? テコ入れでもあったの!? と読んでて首を傾げてしまったぐらい。さくらちゃん突然どうした。

あと今更気になったんだけどさくらちゃん何歳の設定だ? 割と古いネタ知ってるねってやつから「ちょちょいのちょい」がわからないとか言うものまでかなり謎めいてきた。
自分が包丁握りしめてるのにも気付いてなかったのはちょっと大丈夫か。

さっくり読めて、気軽面白いミステリーでした。

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