「アラサーがVTuberになった話。4」男子のわちゃわちゃてぇてぇ（2度目）
あらすじ
私が神坂怜としてデビューし早7ヶ月。最近は大きな炎上に巻き込まれることもなく、ラジオ出演やゲーム案件配信などの大きなお仕事も決まりそれなりにチャンネル登録者を増やせるようになってきていた。だがそんなある日、解雇された元同期の長谷川氏が別事務所の新人Vの『中の人』を決める公開オーディションに参加するとの情報が舞い込んできた!? 案の定彼の過去のやらかしはネット上で掘り返され、こちらにまで非難のコメントが飛び火してくる。いつも通り私は嵐が過ぎ去るのを黙って待つつもりだったのだが、なんと状況を見かねた柊先輩たちが鎮火のために立ち上がってくれて――!?
面白かったー！
ハセガワ（オフパコ炎上元同期）の復活とそれに伴う男子ーズのわちゃわちゃから始まり、ミカんちのお掃除配信を経て、十六夜ちゃん大丈夫かからの畳先輩かっけー！で終わる、男子ーズのわちゃわちゃが強い巻。本当にありがとうございます、ありがとうございます。
男子ーズのわちゃわちゃが尊い
まっっっじで今回男子たちのじゃれ合い多かったし可愛かったな……。畳先輩、あさちゃん先輩、神坂のもともとの3人に加え、3巻で参戦した御影も含めた男子4人のわちゃわちゃが今回とにかく楽しそうだし読んでいて最高だった。
新規の箱で一時期話題を集めたどこぞの某林檎同じような、同一ガワにNo.1、No.2とナンバー名称つけてそれぞれ中の人が入り、そのガワで最も話題性を集めた人がガワを得て企業VTuberになるという蠱毒イベント。そのなかに即日解雇をキメたハセガワの中の人がいるという噂。それに関して当然のように燃えだす神坂のマシュマロとコメント欄に笑ってしまった。本当に本人なんにもしていないのにボヤを起こしていく……。スレ民たちもこれには苦笑するしかない。そんな状況で、神坂のいつものスルーだとだらだら燃え続けるだけだからと、炎上を終わらすために裏で話し合ってきっかけを作る男子ーズたちが、神坂を仲間として本当に大事にしているのが伝わってきてすっごい良かった。
「同期について話して」というコメントに対して、やめてしまった己の同期について話し出す畳先輩が口火を切る立場として本当によかったよー。こういうの、同じく同期が前世バレ巻き込んできて炎上したミカでも良いかもしれないけど、最初にしんみりしたムードに持っていくのがうまい。そしたらコメント欄も茶化しづらくなるし。最後の締めのみんなが同期みたいなもんというのも熱い。あったけぇなこの箱。炎上もしやすいけど。
途中で入るお掃除配信のわちゃわちゃも楽しげだし、もうママ扱いされちゃってる神坂に草を禁じ得ない。愛されてるなあこの人！
からの、お掃除配信でVは話題性があるものにみんなどんどん乗っかっていくというのを出してたところからの、十六夜ちゃんのお母さんとの配信が事務所側から止められた→畳先輩が妹と配信し、他の面々も家族と配信することで家族配信のブームを作り、それで十六夜ちゃんとお母さんの配信をブームに乗ったものとして事務所に認めさせるという流れが本当に秀逸。そしてこれを思いつくのが畳先輩というあたり、この人伊達に長い事Vで第一線走ってないなあ！と思わされた。
この巻、頭から尻までとにかく畳先輩が格好良い巻だった。こんなん惚れますわ……。
まだ引っ張るんかリーク問題
最後の最後でもしかして十六夜ちゃんの家庭状況をリークしたのは神坂では？という突如発生したいつもの炎上。そんな濡れ衣着せられた理由の一端が畳先輩の怪我のリークを出したのは神坂では？という当時あった疑惑を再度引っ張り出し、十六夜ちゃんと神坂の妹ちゃんがリアル同級生だから彼女の状況を知ることが出来たから、というあまりにお粗末な推定。流石にそこまで来ると牽強付会が過ぎる。ソースもどうせ掲示板上で捏造してそうだし……。
スレ民の言うとおり運営が何も処理してないのが気になるんだよなあ、このリーク問題。結果的に何かあるたびに神坂にヘイトがあつまる理由になってるし。内部調査するならして、とりあえず自社の商品であるVtuberを何かしらの方法で守るもんなんじゃないのかな。
人数が足りない、人手がないからってよく出てくる。人手が足りてない根拠としてマネージャー1人でVを2～3人面倒見ているからって言われているけれども、そのぐらい普通の芸能事務所でもよくあることだよね。ホ◯プロでも2人同じマネージャーとか普通にある。戦隊のリーダーのマネージャーさんが前年の戦隊リーダーのマネージャーさんでもあるとか聞く。大手事務所だから人が足りないという見方もできるけれども。
それともVだともっとマネージャーさんて多いものなのかな。若手俳優界隈はかろうじてわかるけれどもVtuberはそこらへん知らないのでわかんないんだよな。この事務所、どうなってんだろ。というかVの事務所ってどんな感じなんだろう。
匿名じゃない匿名掲示板でアンチスレはIP必須になったから、今後は推測で書かれるあれこれひでえ話は減るのかな。
ファンスレでもIP表示について話し合ってたけどファンスレはされなさそう。IP表示のメリットって開示しやすいからあんまりにもひどい罵詈雑言は飛び出さないような抑止力になるとか同一人物は特定してNGにいれやすいとかある。けど、この匿名じゃない匿名掲示板はIDが固定されてるので、同一人物NGはIP無しでもできる。そうなるとメリットが罵詈雑言の抑止になるけれども見ている限りあんまりそういうのは飛び交ってない。もしかしたら読者の目には見えないようにまとめサイト的にカットされている可能性はあるけれどもね。
炎上と同人誌と
アラサーVTuberで神坂の中の人が炎上をあれはSNSでのことで自分ではなく神坂怜という商品が燃えているぐらいに見ているのが特殊みたいに描かれてるけど、自分とVのキャラクターの切り分け自体は他のキャラもやってるよね。アレが自分の同人誌を購入して読み上げている部分で。みたいなことを考えていた。
Vtuber、特にあんだーらいぶのVたちみたいにロールプレイほぼなしの人って、キャラの性格や会話や中身＝ほぼ自分じゃん。声優⇔アニメキャラよりは自我的に本人に近いよね。殺害予告が出た場合アウト判定されるものはだいたいナマモノ同人カテゴリだと思っているし、そのぐらい本人と同一のものとして認識されていると思っている。
となると、Vのエロ同人って外見違えどほぼ本人があれこれされているようなもんじゃないのかな。自分がどうこうされるエロ本ってセクハラレベルじゃねーし隠れろやめろだと思うんだけど、それを買えるのってVtuber≠自分として認識しているからじゃないのかな。
同人誌で自分の発言を利用してエロいことされる内容を書かれるのと、自分の発言で炎上するの、どちらも自分≠Vとして切り分けられるならばダメージ自体は無いし、自分＝Vとして認識しているならばどちらもダメージ入るんじゃないだろうか。
このあたりぐるぐる考えてたんだけどそもそもVtuber自体そんな見ないので結局わかんねー！となってしまった。うちの子のほうが感覚的には近いのかな。どうなんだろう。難しいな。