★★★★☆

★★★★☆

「EAT 悪魔捜査顧問ティモシー・デイモン」そうだよこれだよバディの醍醐味

★★★★☆富士見L文庫
バディバトルファンタジー同居新人賞
そうだよこれだよバディの醍醐味。反発しあう二人が事件を通して次第に距離を縮めていき、相手への理解を深め、最終的には息が合った相棒となる。そうだよこれ。これだよバディの醍醐味は。そういう意味で100点満点、マジ最高の物語だった。 警察官であった主人公は、怪物じみたなにかに襲われて自分以外が全滅、自分も大怪我を負ってかろうじて回復した状況。そんな彼は当然、面倒を見ることを認めさせられたとは言え、人食いの怪物なんて全くもって認めようとしていない。最初のうちは自分が喰われるのではないかと警戒し怯えて銃を突きつけるときもあるし、彼の食事が人肉なので一緒に飯を食うのは拒否る時期もある。怪物…
★★★★☆

「転生魔王のジュリエット 2」両思い思春期青少年の欲求vs世界の滅亡

★★★★☆ファンタジア文庫
ファンタジーロミジュリ両思い付き合ってる恋愛
1巻はこちら 面白かったー!両思いだけれども二人がヤったら魔王が復活という立場+仲良くない組織に所属というロミジュリ状態カップルの物語。今回はヒロイン側の許嫁(ろくに会ったこともない)が登場。どうなることかと思いきや、そちらもそちらで身分違いで両思いの相手がおり……と恋愛面には問題ないハッピー仕様だった。三角関係など起きず二人はずっといちゃいちゃ、けれども二人の設定的には愛し合えないというポジションが葛藤あって好き。下手な三角関係が発生して二人の間がぎこちなくなっちゃうよりも、こういう二人の間のラブラブは変わりません!のほうが安心して読めるところがあるんだよね……。 …
★★★★☆

「天使は炭酸しか飲まない」伏線やポイントが綺麗に回収される物語

★★★★☆電撃文庫
学園恋愛片思い現代
すげー良かった。他人の恋愛成就のために奔走するちょっと不思議なちからを持つ少年と、惚れっぽすぎて片っ端から惚れてしまう自分の性格をどうにかしたい少女の物語。 終盤彼女の惚れっぽさの理由が判明してから先、ぱたぱたとドミノ倒しのように小気味よく物語が駆け抜けていく爽快感がすごい。前半にあった『主人公が天使という名称を使っていろんな人の恋愛成就の手助けをしている』『ヒロインに片思いする少年からの恋愛相談を受けて彼女の好きな相手を見極めようとして近づいた』『天使の行動の対価は貰っていない』という要素など、今まで出てきた様々な情報が最後のイベントに全部まとまって行くのが楽しい! あああの出来事、…
★★★★☆

「棘の家」転がり転げて地獄へ一直線

★★★★☆KADOKAWA
いじめ家族現代
面白かった。 中山七里の小説ってラストのどんでん返しがデカく襲いかかるタイプの物語なのかなと思っていたし、実際この小説も『どんでん返しの帝王が~』という文章がアマゾンの紹介にあったからそういった類の物語なのかなと想像していたら全然違った。むしろ家族の裏の顔や、人間の感情を動かすタイプの物語だった。 無責任かつ簡単に掌返しする一般的な人間として出てきたネットの人々やマスコミの存在が面白かった。主人公の娘がいじめで飛び降りたものの、事なかれ主義の学校は詳しい調査もしないし、わかったことも教えてくれない。警察だって頼りにならない。そんな主人公たちのもとへと訪れたのはワイドショー的なマス…
★★★★☆

「負け犬の領分」互いの変化が愛おしい物語

★★★★☆キャラ文庫
恋愛現代
予想以上に面白かった。 ストレスからアルコールに逃げていた主人公が、イケオジな探偵と出会って、彼の事務所を猫カフェ代わりに通うようになってから少しずつストレスからは逃れられていくようになりという流れが可愛い。お客様相談窓口なんて絶対ストレスめちゃくちゃ溜まるのわかるし、救いを求めて酒に逃げても駄目になっちゃうもんな。 探偵事務所に集まる猫たちに乗っかられたりじゃれられたり周囲で寛がれたりしていくうちに次第に癒やされていき、アルコールが不要になっていく流れが、あーあるある……と思えて読んでいてホッと出来た。そう、アルコールに逃げてはいけない。 イケオジ探偵は雰囲気があってすごく格好…
★★★★☆

「クラスのぼっちギャルをお持ち帰りして清楚系美人にしてやった話」良い意味でタイトルから受ける印象とは真逆

★★★★☆GA文庫
同居学園現代
詐欺だよこんなん。 このタイトルから想像できる中身って「イキリ系主人公」「相手のヒロインはギャル」「おれが『してやる』タイプの話」になるかもしれないんだけれども、中身が完全にこの真逆を通り抜けている。 もともとYouTube漫画だったというのならコンセプトとしてこれが先にあったのかもしれないけれど、だとしてもこのタイトルで中身を想像して読んだ人はがっかりさせるし、この中身で刺さりそうな人をタイトルで逃してるんじゃないだろうか。実際わたしもレビューを見なかったらこのタイトルじゃ読まなかったかもしれない。 中身としては、転校を繰り返していて年度末にまた転校を控えている主人公が、雨の中…
★★★★☆

「夜がどれほど暗くても」犯罪加害者を記事にしていた週刊雑誌副編集長、犯罪加害者遺族となる

★★★★☆ハルキ文庫
ミステリー現代
最近読んでる中山七里のノンシリーズ物(おそらく)。 犯罪系のネタや芸能人のスキャンダルをネタにしていた雑誌の副編集長が、自分の息子が殺人事件の加害者なおかつ死亡したことにより、本来は加害者に向くはずだったヘイトや取材なども全て向けられることとなる、という逆転構造のえぐさがめっちゃいい。 自分がやっていた立場だからこそカメラを向けてくるマスコミ連中がどういう意図でどういう絵面を取りたいのかもわかっていて、だからこそ腹立たしいし苛立つし、自分の無力さを実感する。この対比がすごい上手いのと、主人公が徐々に疲弊していく描写のさりげない旨さが相まってて読む手がとまらなかった。 どこ…
★★★★☆

「日本一の高校生魔術師、異世界奴隷少女をもらう 2」不快感なくやさしい距離感の物語

★★★★☆HJ文庫
主従現代
前の巻の感想はこっち。 とにかくやさしくて可愛くてあたたかいお話だった。 前回ノインを異世界に戻す戻さないなどいろいろあってからの今回の巻。 ノインの服を買いに行ってついでに恋愛映画を見たりというまるでカップルのような行動もしつつ、しかし明確に恋愛対象としては互いをまだ見ていない(けれども異性という存在として認識はしている)ぐらいの距離感の二人。 この距離感がすごくほのぼのしていて可愛い。 京介はノインのことを大事な家族+少女として見ているので、不意打ちの事故だので彼女の裸を見てしまったら相応に動揺するんだけど、同時に家族として愛しているので髪の毛を梳かすといった接触や頭を撫…
★★★★☆

ミュージカル ジャック・ザ・リッパー 09/20ソワレ

★★★★☆舞台
あらすじ 1888年ロンドン。 刑事のアンダーソン(加藤和樹・松下優也)は娼婦だけを狙う、“ジャック・ザ・リッパー”と呼ばれる殺人鬼(加藤和樹・堂珍嘉邦)を追っていた。残忍な犯行で解決の糸口も見えないため、マスコミを排除し非公開で捜査を進めようとする。 しかしロンドンタイムズ紙の記者、モンロー(田代万里生)はスクープ記事のネタを狙って アンダーソンに近づく。 モンローは、麻薬中毒者で金が必要なアンダーソンの弱みにつけこみ、情報提供の取引に応じさせてしまう。 4度目の殺人現場で、アンダーソンの前に男が現れ「犯人を知っている」と告白する。「そいつの名前はジャックだ」と。 彼は、7…
★★★★☆

「あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね」化け物には化け物をぶつけんだよ

★★★★☆ファミ通文庫
ストーカー同級生学園幼馴染恋愛片思い
面白かった!!! 相手の感情が色で見えてしまう体質の恋愛や愛情というものに臆病な少年と、ガチヤバストーカー少女の話。 少年視点の時はかなりシリアスめなストーリーで、なおかつ絵画というものに向かう人の感情、他人の感情を癒したり宥めたりするような絵画を描くが結構普通の少年の日常というかなんというかな物語。 彼がトラウマを克服するまでの物語として、シリアスで、なおかつ読み込ませてくる話ですごい面白かった。 と同時に出てくるストーカーの物語が強すぎてやばかった。 主人公の隣の席に座っている、外見上は美人で数学がめちゃくちゃできてフリーのプログラマーとしてなんか仕事もしてるっぽい少女。その…
★★★★☆

「奥様は貴腐人 旦那様はボイスマイスター」仕事に矜持を持って働く二人の物語

★★★★☆講談社X文庫ホワイトハート
お仕事両思い恋愛腐女子
すっっごい面白かったーーーよかった!!! BL好きでMRの仕事やってる嫁と、あんまり売れてない声優の旦那。旦那のところにある日BLゲーの仕事が入って、から始まる物語。 てっきり嫁がBL好きなのがメインに出てくる話なのかなーって思ってたんだけど(それもあるけど)そうじゃなく、旦那がBL声優仕事があまりうまくいかず壁にあたってしまったとき、嫁が腐女子だからこそ旦那の問題点を指摘しするのがすごく良かった。 嫁自身かなり働いている人で、なんなら旦那を養って生きていくことすら出来るぐらいに稼いでいる。 それってつまりそれだけ仕事に打ち込んでいるし、実際に作中では曖昧な内容で商…
★★★★☆

「帰ってきたヒトラー」映画として面白いエンタメ

★★★★☆映画
自殺したヒトラーがどういうわけか死んだ瞬間に時空移動し、自分が死んでから数十年後のドイツに現れ、ヒトラーそっくりさん芸人として認識されて次第にテレビやマスコミなどに浸透していくお話。 ちなみに私はアンネの日記すら読んだことない程度にマジで歴史を知らない。ユダヤ迫害があったのはかろうじて知っている。世界史がガチの苦手なんだよ。高校時代に「次は倍の点数取ろうね」って世界史の先生に言われた程度に苦手なんだよ。 この映画のうわーってなるところ、これが映画ってエンタメで作られている点。 作中で描かれるヒトラーは、ヒトラーっぽい発言をして(そりゃヒトラー本人だから当然とはいえ)、エンタメ的にも自…
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