「三千円の使いかた (単行本)原田 ひ香」こういう話のオチが好き
最初はエッセイ本かと思って手に取ったものの、実際は家族の三世代によるお金の使い方の小説だった。次女から物語は始まり、その姉、母、祖母(父方)の物語へと続いていく。いやーーーこういう話好きですね、小説の内容自体はうーんしんど……が発生もするため好きじゃないんだけど、物語の終わらせ方が好き。こういうのがそれこそエンタメ小説家の失敗学に出てくるエンタメとしてのオチに当たるんだろうなと改めて思った。 年…
最初はエッセイ本かと思って手に取ったものの、実際は家族の三世代によるお金の使い方の小説だった。次女から物語は始まり、その姉、母、祖母(父方)の物語へと続いていく。いやーーーこういう話好きですね、小説の内容自体はうーんしんど……が発生もするため好きじゃないんだけど、物語の終わらせ方が好き。こういうのがそれこそエンタメ小説家の失敗学に出てくるエンタメとしてのオチに当たるんだろうなと改めて思った。 年…
知らない作家だったけど、タイトルに惹かれて手に取った一冊。エンタメ小説家による「失敗の解剖」という珍しい切り口が面白かった。 赤裸々な失敗談の本 失敗学というタイトル通り、著者がこれまで出してきた本の「ここが駄目だった」「こういう理由で失敗した」という話があけっぴろげに書かれている本。こういう自作のダメ出しはあまり表立って目にする機会がないので新鮮だった。 とはいえ最近はTwitterなどでラノ…
主人公がルッキズムに支配されまくり、イケメン(概念)に勝手に敗北して「ただしイケメンに限る!」って思い込んでる話だった。一番イケメンに弱いのは主人公。 「イケメン」の概念に取り憑かれた主人公 妹に弱みを握られ、学園に6人存在する『姫』と呼ばれる存在の女子を誰か一人落として彼氏となり、その姫の評判を落として妹が姫になれるようにうまくやれ! と言われて渋々従う主人公の物語。 この作品で一番引っかかっ…
うーん、大人のお仕事ラブコメとしてはなかなか良かったんだけど、主人公の恋愛描写にやや引いてしまった……。ヒロインは好みだが主人公は途中から好みじゃないラブコメ、最後まで読む気は起きるけれども絶妙にもやもやしながら読み続けることとなる。うーん……。 くっつけー! お前らはよくっつけーーーー! な社会人ラブコメ 前半パートはかなり好きだった。主人公の鹿見とヒロインの秋津が社会人として忙しいなかでも、…
1巻に引き続き、シスコンお兄ちゃんTUEEEEEEを楽しむ物語。お兄ちゃんTUEEEEEEなのは相変わらずで一切ピンチに陥らないが、そういう部分含めて楽しめる人は面白い。私は新規登場の女キャラがツボりすぎて最高だった。 ぐいぐい行って好意を隠さない女子は可愛い 前の巻にしてもすでに女子複数人侍らせていたお兄ちゃんだけれども、今回新規登場した女子キャラが印象的というか全部ぶち壊していくというか、2…
面白かったは面白かったんだけど、これに対する「好き!」の感情って、9割ぐらいサブの三角関係に基づいていて、メインの主人公とヒロインの関係性はあまり刺さらなかったな。そういう意味ではすごく変な本。 恋愛感情なしで進んでいくメインカップル この小説の主人公カップルが面白いのは、お互いに特に恋愛感情を持っていないまま関係を続けているところ。主人公・は親友の妹(兼幼馴染)と雰囲気に流されて一度エッチしち…
乙女ゲーの世界にモブ転生した上で、立場乗っ取られてバッドエンド追放されたヒロインを救済しようというのが面白い。ただ、最初『乙女ゲーにしては珍しいバッドエンド』みたいな説明が入って笑っちゃったし、そこから時々こんなひどい鬱エンドなんです! みたいなノリで説明されるエンドが乙女ゲーにしては全然鬱じゃないエンドすぎて笑っちゃった。それさえなければすごく面白かったんだけどな。 落ちてる女の子を拾ったら乙…
お嬢様バズと方向性が若干近い、めちゃ強戦闘力お兄ちゃんが周囲に発見され、配信者としていい感じに売れていくお話。どれだけ売れても基本的には周囲を気にせず妹のオタクをやっているシスコンお兄ちゃん、キャラとしてブレずに面白かった。 https://houchi.work/wordpress/5137/ 戦闘力バカ強お兄ちゃんの配信モノ もともとは冒険者の妹のダンジョン配信のためのカメラマンとしてついて…
面白くなかったというか単純にnot for meだった 大学では可愛く皆から慕われているお嬢様でカースト上位の先輩が、俺の前でだけべろべろに酔っ払って気取らない素を見せてくれるのが可愛いというラブコメ。よくあるあの人の素顔を俺だけ知っているパターン。とはいえ恋愛ってそういうものだよなというのは最近発生してきて、またかよこのパターンと思うのは減ってきた。一応。いやまだ結構思うけど……。 持論として…
後宮だったらそりゃああるよね、女人間関係バトル 1巻では疫病という自然の災厄と戦っていた英鈴だけれども、今回戦う相手は人間関係。そりゃあ後宮モノだったら他の妃と戦うのは当然でしょう! というノリで始まってくる。1巻で英鈴や雪花を陥れた妃が、可愛がっていた子犬を助けてもらった恩から英鈴の味方となって気遣ってくれる展開はすごく良かったな! 英鈴の頑張りや薬の知識が、しっかり英鈴の味方になってくれてい…
https://www.hakkenden.jp/ 『八犬伝』というタイトルよりも、『里見八犬伝を作った男』みたいなタイトルのほうが正しそうな内容。里見八犬伝を描いた滝沢馬琴を主人公に、馬琴が八犬士を書き始め、そして書き終えるまでの物語だった。 前半は素直になれないジジイ二人がそれでも互いの作る作品は最高……!してて面白いんだけど、中盤・終盤は家庭内不和やしんどい現実が続いてきつかったし合わなか…
面白かったなー! 今回は都々逸が出てきたが、都々逸が短歌と同じ文字数なのも知らなかったのに、読んでいるうちに「これは都々逸かな?」「これは短歌かな?」となんとなくわかるのが面白い。日本語って面白いね。スクイとサンタの関係性はさほど変わらなかったのでそこもっと動いてほしかったかも。 新たに現れる都々逸少女 今回はスクイにライバル心を抱く都々逸少女・モトイが現れ、サンタを巻き込んでサンタ+モトイvs…