人に舞台をすすめるって難しい。

雑記

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先日友達と行ったスリル・ミー。

スリル・ミーを3ペア見たので比較込の感想
スリル・ミーを4/14の1日かけて3ペア見てきた。 3ペア全体の感想と、それぞれの比較。 見てきた人 スリル・ミーは過去に2014年公演(伊礼万里生ペア・松下小西ペア)と2018年公演(松下柿澤ペア・成河福士ペア)を見ている 最初に見たものを親と思う理論では親ルミーはまつこにペア でも2014の記憶が強いのは伊礼彼の横顔 怖いのは2018成河私 各ペアの感想 新納万里生ペア 伝説の初演ペア!と楽しみにして行ったら、メンタルの上げ下げがやばくてすぐ泣くし彼に触られるとすぐ恍惚の表情になる私と、私の親ルミーであるまつこにに近い、前半はロボットじみていてスリ…

上述のブログの通り、1日フルで見て合計300分。チケットは1枚9500円+手数料各種で、1日でだいたい3万円ほど。

舞台を誰かに勧めるって、この金額を出してくれと頼むのと同義で、それって結構難しい。
例えば偶然好きな舞台の傾向や好きなキャストがかぶっている友達に「自分も行くけど一緒に行く?」というならば気楽だけれども、好きとは思うけれどもどうだろう……ぐらいの友人を誘うのはちょっと気が引ける。

舞台は高い。気軽な娯楽じゃない。スリル・ミーで1回見るのに約1万円、遠方からくる人なら交通費や場合によっては宿泊費もかかる。安い舞台だって5千円ぐらいするし、日生劇場でやってるミュージカルならS席で1万2千円や3千円ぐらいする。
これが映画なら、レディースデーや1日を狙うと5本10本見れるような金額だ。小説だったら何冊買えるだろう。
小説と違って何度も読めるわけでもない。たった1回のためだけに、私達は1万円を払う。
舞台はなかなか気軽に勧められる舞台じゃない。気合をいれて、金を稼いで、なんとか行く娯楽だ。

先日のスリル・ミーは、上演が始まる前はずっと不安だった。ここまで色々して見てもらったのに合わなかったらどうしようという不安感がずっとつきまとっていた。実際舞台が始まってしまえば私は完全に舞台に気を取られて隣の友人の存在も完全に忘れたけれども、終演後明かりがついて、スタオベ終えて、顔を見るときまで不安だった。いやスタオベまで隣に座ってる友人どころじゃなく完全に前方ステージしか見てなかったのも自分でも笑うけど、でもまじすごかったんで……。
終演後、面白かったって言ってもらえた。本当に良かった。見終わっての楽しかったという思いもあったけれども、友人が楽しかったと言ってくれたことに一番ほっとした。

 

今は配信も増えたし円盤になる演目も多い。スリル・ミーはならないけど。なあホリプロ、探すと2012年頃からカメラ入ってるってツイートあるんだがなんで円盤化しないんだ? 権利問題? そろそろ頼むよホリプロ……CDでもいいんだ……なあ……おいそこジャンプしろ! ズドンズドンと聞こえるそれは何だ! 荷物の落ちる音か!
それでもナマで見たいと思うのは、強制的にその世界へ連れて行かれるからと、見たい場所が見れるからだ。

家で配信を見るときは部屋着でゆるゆると、場合によっては飯でも食いながら見る。
これだって楽しい、気軽で良いんだけど、劇場に行った時の没入感やあの異常な記憶力はない。わたしだけかもしれんが配信で見たやつより劇場で見たやつのが細かいとこまでよく覚えてる。
配信だとそれがないのだ。

見たい場所が見られるのはカメラのない劇場ならではだ。
今回のスリル・ミーでは、わたしの好きな俳優と言えるだけの人はいない。スリル・ミーという演目が好きで行った。2014年のを見たのは小西遼生さんがいたからだけど、2018年以降はスリル・ミーという演目に魅入られて劇場へと向かっている。
だから彼と私のどちらかを見られれば良いわけじゃない。見たい場所が左右どちらにもたくさんある。電話のシーンでは新納彼の手が震えているのを見て、殺人後のステージに飛び出してきたシーンでは成河私が血のついた布をいつまでも手放さないのを見る。山崎彼は可愛すぎてほぼずっと見てた。なんだこのかわいい彼……。
最近見た舞台だと、フランケンシュタインが円盤の出来が良かった。こんなとこまで映してくれるの!?と思うようなシーンも残してくれていた。それでもわたしが見たい場所はここじゃないという箇所が何箇所かあった。ここじゃなくて画面の奥が見たいんだ、カメラの映らない奥がみたい。

そして、今ここでしか味わえないナマの味がある。
回ごとに空気が変わる。演劇はなまものだ。先程は泣いていたペアが今回は泣かない。前回は恐怖のサイコパスだった人が今回は人間になった。言い方が違う。ニュアンスが違って聞こえる。
毎回違う。そして、同じ空気を吸っているからこそ感じるものがある。たぶん。きっと。
これらを楽しむためにわたしは劇場に通っている。

 

スリル・ミーって見る人ごとに受け取り方がかなり違う印象がある。彼と私の関係性が主に。

わたしはにろまりは彼から私への愛情がほぼなさそうだが私から彼への愛情は重たくてやばいと思ったが、人によっては新納彼から万里生私へは愛があるという。そもそもこのペアのキャッチコピーは『究極の愛』だ。そういうもののはずだ。
山崎彼は松岡私が大好きだと思ったが、人によっては全然違う印象になるだろう。これは感覚の違いもあるし、そのあたりこちらに委ねられているなと思う部分もあるし、なまものなので日によって演技パターンが変わるからというのもありそう。
だから他人の感想を見るのが若干怖い。他人の感想を見て、自分が思った感想が塗りつぶされたらどうしようと思う。
なのでスリル・ミーだけは、見た後に一緒に見た友達と喋る以外は感想の検索一切せずにブログに書いて、見終わった直後の自分の感情を保存しておきたい。

ごちゃごちゃ書いたけど、やっぱ舞台って楽しいので結局今もまた自分が行ける日程の松岡山崎ペアのチケットが増やせないか見ている。友達を誘って見るのも、一人でいくのも、全部楽しい。

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