「陽キャなカノジョは距離感がバグっている2 ふたりきりでイイコトしちゃう?」焦れったい両片想い、最高

★★★★☆,ファンタジア文庫両片思い,同級生,女装,学園,恋愛,現代

あらすじ

「私、京介のこと――好きだ」
恋心の芽生えとともに迎えた夏。お泊りを経て急接近した距離に、綾乃の京介への好意は増すばかり! 特別になりたいという想いが、不器用な彼女をあらぬ方向に突き動かしていき!?
さらに、夏が終わり文化祭の季節。アプローチを加速させる綾乃は、人目も気にせず甘えたり、コスプレ姿で迫ってきたり。学校でもゼロな距離感に、何も起こらないはずがなく……。
「ふたりっきりになれるとこ、行こ?」
陽キャの祭典・文化祭の裏で、綾乃の恋心が暴走する!? 大胆すぎるカノジョがさらに大胆になる、青春ラブコメ第2弾!

2巻になっても最高、じれったさがたまらない。
恋に自覚して両片想い状態になったことでじれったさが爆増して、読んでてあ~~~焦れったい!ととにかくにやにやしながら楽しめた。

1巻の感想はこちら。

この話、相手にドキドキする描写がものすごく可愛いんだよね。
文化祭で、メイド服を着て主人公の前に出てくれたヒロイン。けれども二人っきりの教室に誰かが来る足音がする、とっさにヒロインを隠す主人公、というシーン。
ここの、ヒロインの姿を誰かに見せたくない、自分だけが見ていたい!という主人公がもうめっちゃかわいい。他人にそこまで強い執着持たなそうな主人公がヒロインに対してそんなん思うの完全に恋だし愛じゃん。
己の独占欲を恥じる主人公はわかるし、それを聞いて嬉しくなっちゃうヒロインもとにかくかわいい。自分だって独占欲を持ってる、それは悪いことじゃないでしょ!?じゃあ主人公の独占欲だって悪くない!と強く言い切るヒロイン、なんかもうめっちゃ強いし可愛いんだよな。
でも、だけど、確定的な発言はしない両片想いの状態。焦れったい。めっちゃ焦れったい。そんな独占欲持ってる/持たれてるってもう恋じゃん!付き合っちゃえよ!と言いたくなるけどそうはならない。焦れったい。かわいい。最高。

こういう部分以外にも、ちょっとした触れ合いで相手にドキドキする描写がとにかくかわいい。冒頭の車のシーンで可愛いと言って欲しがる部分とか。じゃれ合いがとにかくかわいい。
陽キャなカノジョ、距離感がバグってるのは前からなんだけど、今回主人公(ゴスロリ女装)に客へのサービスの関係で抱きつかれたときにドキドキしてるのが本当に可愛くて。今までだったら気軽にしてたのが恋のせいでできなくなるっていうのがもうめっちゃかわいい。
グイグイ行くけど確定的なのは無い、じれったくてかわいい関係が読んでてすごくにやにやする。

主人公とのシーンは恋愛初心者っぽくてじれったくてかわいいヒロインが、他の男子から告白されるっていうシーンですっと冷めてて、そのギャップがすごく刺さった。
子供っぽかったり駆け引きじゃなくてまっすぐぶつかるみたいな描写が多い子だけれど、目立つしモテる以上告白されることも多い。だからこそこういう部分だけおかしく成長してしまったんだろうな。でも今までとのギャップがホントこう、ぐっと来た。
告られるかも知れない、その場合でもノリならいいけど本気で真面目な告白だったら少し大変だ、みたいに状況を把握して対処もしっかり考えられている冷静さがすごく良い。

だからこそ、そんな冷静に考えられる彼女が、主人公を貶された瞬間にブチギレる痛々しさというか主人公を大事に思ってる気持ちがもーーーーめっちゃ最高。最高しか言えない。この話最高しかないのか?

そんで焦れったいと言えばサブカプのほうもじれったくてかわいい~~~。
サブカプ少女のほうが好意を伝えてくる少年を憎からず思っていたのはわかってたけど、それでも今回ちゃんと「嫌いじゃないです」と、実質好きですみたいな回答していたのが最高だった。はよここもくっつけ。焦れったいな。

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