「俺がモテるのは解釈違い ~推し美少女たちに挟まれました~ (ファンタジア文庫)浅岡 旭」なんだその好意回避の覚悟の決まりよう
あらすじ
現実は、妄想よりも俺に甘かった(不本意)
「百合に挟まる男は○ね!」俺の信条だ。日課はクラスの美少女カップルを陰から支えること。……のはずが、暗躍(できてない)がバレて彼女たちと急接近!? 俺、もしかして挟まってる?? ※そもそも百合じゃない
3人組の百合を美味しく愛でていたところ、彼女らに好かれて百合に挟まる男状態にされるが、違う!俺は百合に挟まれる男じゃなくててぇてぇをしたい!!という強い意思を持った主人公による(超絶不本意)ハーレムラブコメ。
主人公がところどころ異様に強い意思を持って覚悟をキメちゃってるのが面白すぎて笑いながら読んでた。お前のその覚悟の決まりっぷりと百合厨っぷりなんなんだよ。
推しカプ成立のために頑張ったら好かれるの面白すぎる
少し前から増えてきた、腐女子がBL漫画や小説の世界に異世界トリップしたらカプの両方に何故か愛されて……それって解釈違いです!の、百合と百合厨パターン。
女子の多い学校で女子3人のイチャイチャを愛でつつ彼女らの間に挟まろうとする男を排除したり彼女たちが喧嘩したら少しでも早く仲直りしようとしたところ、結果的に彼女たちから好意を持たれてしまう。
推しカプてぇてぇ!!したいが推しカプの仲を深めようとしたら俺の好感度が上がってしまう!!というの、本人からしたら不本意なのはめっちゃわかるが読んでると確かに~!すぎて爆笑してしまう。こういう主人公が(目的)のために(手段)をしたい!→(手段)のせいで目的外のことが成されてしまった……の斜め上達成モノコメディは絶対に面白いのでずるい。
でも友達同士で仲良くしてるところに下心こみで入り込んでこようとする男を毎回排除してくれるし、友人同士の喧嘩の仲裁もしてくれるし、一緒にいる時間を増やそうと委員会のサボりも見逃してくれる人、そりゃ普通に好感度上がっちゃうよな。主人公は死ぬほど不本意だろうが。その繰り返しでひたすら笑ってしまう。
そうしてひたすら百合を応援したがっているのに、当然実際のところ百合ではなく異性愛者なヒロインたちは主人公に好意を持ち、主人公に好かれようとあれこれ頑張っていく。
好かれても解釈違いで拒否り続けるの流石に面白すぎる。
ラブコメって、相手からの恋愛感情が定かでなおかつ主人公も相手を憎からず思っている場合、「もう面倒くせえ!くっついちまえよ!!」になる。でもこの話の場合主人公が「くっついたら解釈違いです!!俺は彼女たちがイチャイチャしているのを見るために!!絶対にそんなの無理!!」状態をキメきっているのでなんかおかしい。全部おかしい。
一応主人公は鈍感系男子ではある。ヒロインたちが主人公に好意を持っているが、徹底してそれに気付かず、彼女たちは百合であるという幻覚を持ち続けている。
いや、白百合さんは突然ニンジャが出てくるのが駄目だったのかもしれん。