
あらすじ
ベストセラー『悩んだときは山に行け!』『ひとり登山へようこそ!』の登山コミックが
人気の鈴木みきの、「中年独身ならではの田舎暮らし体験談」。38歳で山梨県北杜市に移住した体験をもとに、家、仕事探しなど、リアルなアドバイス満載。若くない、家族もないけど移住はこんなに楽しめる!
《担当編集者より》
中年女子(家族はあり)の私は、この本を編集していて、移住したくてたまらなくなりました。
確かに移住はすぐにできることではありません。でも、鈴木さんの軽やかな生き方から、もっと自分の気持ちに素直になって、住みたいところを選択するのもありかもしれないと心から思います。
移住したい人はもちろん、今の居場所にちょっと疑問を感じている人、都会暮らしに疲れてしまった人…、自分を「変えたい」人に是非読んでほしい一冊です。
もちろん移住の実用情報もしっかり掲載、移住の不安と疑問にしっかりと答えます。
面白え~! 移住レポでもあるんだけれども田舎への移住が気になっている人の背中を押してくれる本であり、同時に移住は難しいので期限を決めて万が一のときは戻ってこれるようにしてみては? と教えてくれるコミックエッセイ。
エッセイというより指南書とかのほうがカテゴリとして正しいかも。
そのまま田舎に完全移住しました~! というタイプの本はあるんだけど、無理なときはこういやって戻ってきたらいいよ! という本は少ないよね。
著者はいつか田舎に移住したいなとぼんやり思っていて、そして期限付きで田舎移住して戻ってきた人。そんな著者による、どういう田舎がおすすめか、田舎に越したらどういう行動をしたら良いのかが書かれている。
個人的にこれ重要だよねと思ったのは、むやみやたらに田舎に移住しよう! じゃなくて、移住するうえでも仕事は大事だし、田舎に行く場合でもこういう働き方があるよというのがちゃんと書かれているところ。
田舎でウエディングプランナーします! と言っても客がほとんどいないからやっていけない。なので都市型で仕事がある業種のリモートワークか、田舎にある業種のどちらかとなる。リモワだと業種は広いものの地域社会の人になかなか顔を知ってもらえなかったりしがちで、田舎にある業種だと職種自体は少なめだが知り合いは増え、結局田舎に移住する目的的にはそっちが良いのでは……という難しいところ。
田舎移住したいのでどこでも働けるイラストレーターで生きていこう! と決めて実際にそれをやっている著者は強い。
駄目でも期間を決めて暮らしやすい都会に戻っても良い、その場合はこのぐらいのお金が必要というのが書かれているのも優しいな。実際こういうのって完全移住している人のエッセイならあるものの、馴染めなかった人のってないもんな~。
そういう意味でも貴重で面白い本だった。
