7月に読んで面白かった本5冊
東レに冊数と時間割かれて5種類も読んだかな?とちょっと不安になる程度に読んでいない。
ラノベ
漫画家先生とメシスタント
人間の距離感がすげー良かったなと。女子高生に恋愛的に好かれたとしても大人は普通は困るよな……というのが一番刺さったかもしんない。倫理がすげー正気。年を食うとそういう部分が引っかかって「その男やめろぉ!!!」と思ってしまうこともあるので、そういう引っ掛かりがないのがすごく良かった。
出てくる料理がどれもこれも美味しそうで、きのこのバターのは実際作って食べた。調理描写がねちねち続くのではなくさらっと描かれ、なのにめっちゃ美味しそう!っていうの、読んでてすごい幸せになる。
イレギュラー・ハウンド
うおおおおおおお現代異能モノだゼロ年代に見たような現代異能モノだーーーーー!!!
自分自身はさほど強さがないのに、それほど仲が良いわけでもない少女のために骨折ったりしつつもそれでも戦う主人公!!! そこに絡まる現代異能!! そういうのが好きな人間にぶっ刺さる!!! 最高に刺さった。最高。
東京レイヴンズ 1~9(第一部)
おもっしろかったーーーーー!!!!
イレギュラーハウンド読んだ後にゼロ年代ラノベなんか読みたいなーと思ってたらキンリミに入ってたので第一部読破。そうそう! そうそうこれだよこれだよ!!! 2巻から学園編入ったところでそうそう!!これだよ!!しすぎた。
幼馴染の女の子のためにでもあるが、鈴鹿のためにだったり他の誰かのためにだったり全力で戦う春虎がすげー格好いい。
鈴鹿と京子の関係性が好き。小生意気な少女だけれどもぐいぐい来る委員長っぽさあるけれども人懐っこい女子にちょいたじたじになる感じ。この二人の関係性を見るのが楽しかった。
それから大友先生がぶっ刺さった。いやこんなんみんな負けるでしょ。道満との戦いでうわーーー格好いいーーーー熱いーーーーって叫んでたのに共闘展開になってやられた。春虎たちの教師である、彼らの保護者であるという立場を貫き、彼らのために戦ってくれる大友先生、あまりに格好良すぎる。アニメ版の声優調べて流石に笑ってしまった。いや強。
好きな人がバレたら死ぬラブコメ
ツッコミどころは死ぬほど多いしガバなところもかなり多いんだけれども、主人公がヒロインに惚れられようと頑張る話が大好きなのでその一点突破で最高~~~!!となった。
普通ラブコメって『相手は自分を好きです』『自分も彼女が好きです』で告白してハッピーエンドおめでとうとなってしまうのだけれども(その後の当て馬登場だのは置いといて)、この話は設定で『相手は自分を好きっぽいです』『自分も彼女が好きです』→『でもこれは罠かもしれない!告白できないし好きなのはバレては行けないが惚れられなければいけない!!』がかませるので面白い。
いや本当に設定はひたすらガバなんだよ。ツッコミどころはめちゃくちゃ多いんだよ。でも好きな子に惚れてもらおうと頑張る話は大好きなので、そこの一点突破で完敗だった。大好き。
一般小説
対岸の家事
先月定時で帰ります読んでた時も思ってたんだけど、丁寧に読み手の心臓と心を抉る話だった。あーわかる、これわかる……と言いたくなるようなすごく身近に寄り添う恐怖。
毒親と明確に言うには他人に話したら足りないと言われるかも知れない、でも本人にとっては間違いなく毒だった父親から逃げるときの描写や、父と顔を合わせろと行ってきた寮母といった描写の恐怖感や、主婦という立場で子供としか人間と会話できてない日々の恐怖など、日常に寄り添っていて横を向けばすぐそこにあるような恐怖が丁寧に描かれていて怖い。
すげー想像できる範囲の、でも全く嬉しくなくてちりちり心を削っていくような描写を、丁寧に積み重ねられる。最後に光がさして少し救われて終わるのは良いのだけれども、読んでいる最中の恐怖がすごい。
ものすごい劇的な何かが起こるわけじゃない。びっくりするほどの大逆転が起きるわけでもない。でもすっごく精神が削れていく話だった。現代ホラーに近いよこれ。
メモ
既読冊数は雑誌含めて19。先月に比べて大幅に減ったけれども、その他の本を読む時間をなくしてほとんど東レ読んでたような気がする。
普段はあんまりシリーズ物を読まないというか2巻以降を読まず1巻で終了させるのが多い。これはずるずる続いてくシリーズ追いかけるのがもうしんどいなーっていうのと、途中でシリーズほっぽり投げられるのがかなり嫌だなーっていうの、エタるもんは嫌なの、好きなキャラの好きな部分に変わってほしくないのなど色々あるんだけれども、それをひっくり返す勢いで東レ面白かった。
とはいえ2部はまだ完結してないらしいので読むの止めちゃった。1部で完結しているようによめ……読めないけど!!!
8月は入れ替わりにキンリミに入ったBBBを読んでる。