「常識として知っておきたい裏社会」こんなもん常識になってたまるか!と思いつつ、ついつい読み進めてしまう
あらすじ
「懲役太郎チャンネル」40万人&「裏社会ジャーニー」70万人
YouTube登録者数110万人超えの2人が対談。
現代日本では表と裏との境界が曖昧になり、犯罪の魔の手はあちこちから忍び寄っている。しかし、裏の世界の実情について、一般からうかがい知ることは困難だろう。
本書では、裏社会情報の発信者として注目を集める2名による対談を行った。身を守るためにも「常識」として知っておきたい、裏社会のさまざまな事情を詳細に解説。
ヤクザや半グレとは何か? どのような活動を行っているのか? どこに危険が潜んでいるのか? 警察や刑務所の内情は?
豊富な経験から語られる真実がここにある!
読みながら、これは……常識では……ない!!!と笑ってしまった。こんなものが常識になってたまるか!!
裏社会についてを広く浅く楽しめる。浅いかな……いやわからんが……。
KindleUnlimitedに入る本ってちょい前のも多いんだけど、これはかなり新しめ(2022年発行)の裏社会についての本。アウトロー系YouTuber二人の対談形式で行われていく。
発行が新しめなので、取り上げられるネタも、著者の片方が現役だった時代の懐かしい話から最近のものまで多岐にわたる。
具体的には裏バイトの流れ(海外や一時期は高速の車内で行われていた掛け子、連絡が来ると一斉に動く仲間たち、実際に引き出した金は公衆トイレでの受け渡しなど)が書かれてるのが現代的で詳しくて面白かった。普通に生きてたらなかなか遭遇しない、と思わせて割と最近俳優がそれで捕まったりと色々あるからね。受け子、結構重要かつやべえ立ち位置じゃねえか。
また、現在の半グレとヤクザの違いも面白かった。礼儀やしきたりがうるさいヤクザと、なんとなく集まった部分が大きく組織立っていない半グレ。半グレってなんとなくヤクザの下っ端の印象があったけれどもそもそもが全然違うんだな。
それ以外にも裏社会での死体の遺棄方法など、もう常識としては知っておきたくない裏社会の話が色々出てきて面白かった。
当然ながら、ちょっとしたエピソードで普通に生きてる人間としては絶対に遭遇しないような強いものがちょいちょい出てきて笑ってしまう。
例えば刑務所で甘味に飢えた結果出所後製菓メーカー工場で働き廃棄品をもらって食べ続けたら糖尿病で脚切断になった人とか、みんなに良い大麻を届けたいの思いでガチにハッパ栽培をして質の良いものを作ったものの、小さくなった(そしてコスパが良くなった)ために量が減ったと文句つけられる人とか。ちらっと出てくるそういうエピソードも強烈で、どれもとてもおもしろかった。
しかしこんなものが常識になってたまるか!!