「エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道 (光文社新書)平山 瑞穂」多数の本出してる作家でも、いろんな本にいろんな後悔があるもんだね
知らない作家だったけど、タイトルに惹かれて手に取った一冊。エンタメ小説家による「失敗の解剖」という珍しい切り口が面白かった。 赤裸々な失敗談の本 失敗学というタイトル通り、著者がこれまで出してきた本の「ここが駄目だった」「こういう理由で失敗 ...
「学園の姫攻略始めたら修羅場になってた件 (GA文庫)かわいさん」イケメンに弱いのは主人公だろ
主人公がルッキズムに支配されまくり、イケメン(概念)に勝手に敗北して「ただしイケメンに限る!」って思い込んでる話だった。一番イケメンに弱いのは主人公。 「イケメン」の概念に取り憑かれた主人公 妹に弱みを握られ、学園に6人存在する『姫』と呼ば ...
「営業課の美人同期とご飯を食べるだけの日常 (電撃文庫)七転」すごく良かったんだけど一箇所だけひっかかってもやもや
うーん、大人のお仕事ラブコメとしてはなかなか良かったんだけど、主人公の恋愛描写にやや引いてしまった……。ヒロインは好みだが主人公は途中から好みじゃないラブコメ、最後まで読む気は起きるけれども絶妙にもやもやしながら読み続けることとなる。うーん ...
「妹の迷宮配信を手伝っていた俺が、うっかりSランクモンスター相手に無双した結果がこちらです2 (角川スニーカー文庫)木嶋 隆太」新規女キャラが可愛かったけどメインのストーリーがnot for me
1巻に引き続き、シスコンお兄ちゃんTUEEEEEEを楽しむ物語。お兄ちゃんTUEEEEEEなのは相変わらずで一切ピンチに陥らないが、そういう部分含めて楽しめる人は面白い。私は新規登場の女キャラがツボりすぎて最高だった。 ぐいぐい行って好意を ...
「愛とか恋とか、くだらない。 (ガガガ文庫)雲雀湯」サブの三角関係が好みだった
面白かったは面白かったんだけど、これに対する「好き!」の感情って、9割ぐらいサブの三角関係に基づいていて、メインの主人公とヒロインの関係性はあまり刺さらなかったな。そういう意味ではすごく変な本。 恋愛感情なしで進んでいくメインカップル この ...
「路地裏で拾った女の子がバッドエンド後の乙女ゲームのヒロインだった件 (角川スニーカー文庫)カボチャマスク」その原作ゲーム、たぶんクソゲーですよ
乙女ゲーの世界にモブ転生した上で、立場乗っ取られてバッドエンド追放されたヒロインを救済しようというのが面白い。ただ、最初『乙女ゲーにしては珍しいバッドエンド』みたいな説明が入って笑っちゃったし、そこから時々こんなひどい鬱エンドなんです! み ...
「妹の迷宮配信を手伝っていた俺が、うっかりSランクモンスター相手に無双した結果がこちらです (角川スニーカー文庫)木嶋 隆太」女配信者と絡んで炎上しない男配信者だ!?!?
お嬢様バズと方向性が若干近い、めちゃ強戦闘力お兄ちゃんが周囲に発見され、配信者としていい感じに売れていくお話。どれだけ売れても基本的には周囲を気にせず妹のオタクをやっているシスコンお兄ちゃん、キャラとしてブレずに面白かった。 戦闘力バカ強お ...
「大学で一番かわいい先輩を助けたら呑み友達になった話 (ファンタジア文庫)枩 葉松」ヒロインがnot for me
面白くなかったというか単純にnot for meだった 大学では可愛く皆から慕われているお嬢様でカースト上位の先輩が、俺の前でだけべろべろに酔っ払って気取らない素を見せてくれるのが可愛いというラブコメ。よくあるあの人の素顔を俺だけ知っている ...
「旺華国後宮の薬師 2 (富士見L文庫)甲斐田 紫乃」英鈴が薬の知識があるの前提で物語が進んでいくのが面白い
後宮だったらそりゃああるよね、女人間関係バトル 1巻では疫病という自然の災厄と戦っていた英鈴だけれども、今回戦う相手は人間関係。そりゃあ後宮モノだったら他の妃と戦うのは当然でしょう! というノリで始まってくる。1巻で英鈴や雪花を陥れた妃が、 ...
映画『八犬伝』
『八犬伝』というタイトルよりも、『里見八犬伝を作った男』みたいなタイトルのほうが正しそうな内容。里見八犬伝を描いた滝沢馬琴を主人公に、馬琴が八犬士を書き始め、そして書き終えるまでの物語だった。 前半は素直になれないジジイ二人がそれでも互いの ...
恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい2 (GA文庫)畑野ライ麦
面白かったなー! 今回は都々逸が出てきたが、都々逸が短歌と同じ文字数なのも知らなかったのに、読んでいるうちに「これは都々逸かな?」「これは短歌かな?」となんとなくわかるのが面白い。日本語って面白いね。スクイとサンタの関係性はさほど変わらなか ...
天使の胸に、さよならの花束を: ~余命マイナスなわたしが死ぬまでにしたい1つのこと~ (ガガガ文庫)葉月 文
すごく、良くも悪くも「ああ、あるよね」という連作短編集だったなあという印象。 ぶっちゃけて言ってしまえばよくある話だし陳腐なまでに使い古された設定ではあるのだけれども、だからこそ王道で物語としては淡々と読めた。ただ、自分がラノベに求めてる傾 ...