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「武姫の後宮物語 (カドカワBOOKS) 筧千里」

残念脳筋令嬢が必死で猫の皮を被って後宮へ 令嬢というより武将という方が正しいようなそんな肉体派主人公が、過去の悪法により後宮にあげられ女の園でどうやってやっていけば良いのだ……と焦ったところ、そんなお前こそを待っていた、武力としてのお前を待っていたのだという殿下とうまいこと意気投合してやばい出来事を乗り越えていく物語。趣味は筋トレ、基本は脳に筋肉が詰まっており難しいことはわからない、口がまともに…

「うちのお嬢様が破滅エンドしかない悪役令嬢のようなので俺が救済したいと思います。 (カドカワBOOKS) 古森 きり」

笑い下手な少女を、親戚のお兄さんのような立ち位置で支える物語 主人公の立ち位置がすごく良かった物語。享年25歳の主人公が、自分を救ってくれたお嬢様を性的な目線で見ることなく恋愛的な目線で見ることなく、ひたすら『自分を救ってくれた相手』『笑うのが下手だけれども正義感が強く素敵な箇所がたくさんあって他人に誤解されやすいかもしれないけれどもとても素敵な女の子』『10歳にしては責任感が強く正義感がある、…

「セプテムレックス 怠惰の七罪魔と王座戦争 (ファンタジア文庫) 古宮 雅敬」

キャラとキャラの関係性が面白い 雑に言ってしまえば、次の魔王を選ぶためのバトロワ開催、七つの大罪をモチーフとした7人の悪魔たちが殺し合いをし最後に生き残ったやつが次代の魔王!という物語。 キャラの個性がひたすら強く、七つの大罪をモチーフとしていることからわかるように7人の悪魔+メイドや執事が登場するのに誰もがキャラが濃い。全員『こういうキャラ!』と言い切れるキャラとしての強さ。 下手に人数多いと…

「落ちこぼれ王女と黒の番犬 2 (ビーズログ文庫)」結都せと

危機感ない主人公の感覚にこちらが不安になってくる うーん……。1巻は主人公が後ろ向きで自己肯定感が低く自分を卑下しがちな部分以外は割と楽しめたんだけど、2巻はかなりきつかった。 敵国から政略結婚してくれと言われたリーザレット。父である王は結婚するにしてもしないにしても、ここに彼がいる間はお前がもてなせという。兄たちは政略結婚するか、もしくは敵国王子から情報をうまく奪ってこいという。護り犬のオルバ…

「落ちこぼれ王女と黒の番犬 (ビーズログ文庫)」結都せと

徐々に変化していく王女の物語 これは主人公の性格がとても好き嫌いがわかれそう。というか、好きじゃあないというタイプの人が多そう。気弱、誰かが機嫌を悪くするたびにきっと自分のせいだと思い込む、なにかあるたびに自分が原因だと思う、他人に頼ることなく自分が犠牲になればいいと思っているタイプのキャラクターのため、そういううじうじ自己犠牲が耐えられない人は読んでいてかなりきついと思う。 主人公は王位継承権…

「私はご都合主義な解決担当の王女である 2 (ビーズログ文庫)」まめちょろ

少女小説として胸キュンもバッチリ 面白かったーーーー!!!BL小説世界に転生してしまった主人公による、産む機械にはなりませんバトルラノベ。この言い方どうかと思うんだけど実際やっている内容としてはそうだしな。 ダンスをする相手が何故かいない主人公、からの発生するドタバタ面白かったね……。みんなが完全に勘違いしまくっているあたり、お約束というかなんというか。こういうのに割とありがちだよね、主人公はそ…

新たなる『異世界拷問姫』の登場「異世界拷問姫 7(MF文庫J)」綾里 けいし

新たなる『異世界拷問姫』 陰鬱さとラブコメの混じり合うシリーズ第7巻。おそらくここからまた新章。だいたい3巻区切りでどんどん新しい章が始まるという認識で良いのかな? 『異世界拷問姫』……!タイトルを使った旨さに脱帽。正直前の巻のラストでなにか続くぞーと見たときに蛇足か? と思っていたのだけれどもそんなことまったくなかった。 今までの物語は、愚鈍な従者たるセナ・カイトの物語だった。カイトからすれば…

世界の終わりと、憧れの女と、花嫁についての話「異世界拷問姫6 (MF文庫J)」綾里 けいし

世界の終わりと、憧れの女と、花嫁についての物語 ええええ……。神と悪魔がジャンヌとエリザベートを取り込んだことにより迫る世界の終わり。そして『狂王』となり世界を守るために戦うカイトとその周囲の人々の物語。 もう本当に、キャラクターたちはひたすらに精一杯生きていて楽しげで良い。だからこそ辛いとも言うけれども。ヴラドがねー……本当に今回も良いキャラしていて。エリザベートを救うためには人手が必要だと理…