「私はご都合主義な解決担当の王女である (ビーズログ文庫)」まめちょろ

★★★★☆

あらすじ

転生腐女子の私が政略結婚!? そんなの全力回避で幸せな結婚目指します!

大好きなBL小説の世界に転生した元女子高生の王女オクタヴィア。
小説の主人公である兄とその恋人を間近で見られるのはいいんだけど、二人は男同士。
となると、お世継ぎ問題は!?
まさか私に政略結婚して子供を差し出せなんて言わないよね!?
そんなご都合主義のキャラにはなりたくない!
こうなったら、自分で結婚相手を見つけて絶対幸せになってやる――ッ!!

BLの妹というポジション

はーーーー面白かった!!!!!

乙女ゲーの転生など色々あるけれど、この本の転生先は好きなBL小説の世界。
そして主人公のポジションは推しCPの片割れの妹。小説を読んでいたときは何も考えずにそのCPに萌えていたが、当事者になると問題が発生する。
転生前に読んでいた小説内での自分は、兄(王子)たちがお世継ぎ問題に困っているときに「私がなんとかしますわ」的な発言をし、自分の子供を兄たちの養子にする立ち位置。それってどうよ。私自身の幸せとかそこらへんとかどうなってんの!
というタイプの物語。

そうだよね、普通に考えたらそうだよね。
作中でも言われているけれども、BLの世界での女性って、嫌な女か都合の良い女の二択しかない。わかる。すごくよく分かる。読んでるからわかる。
そしてその場合人気が出るのが都合の良い女。主人公は読者だった時代の記憶があり、そんなポジションの妹ちゃんを嫌いじゃなかった。でも自分がその立場になるといやこれどうよ!?と思ってしまう。
わかるし読んでてエグい~~~~~!!!!BLの女には人権はねえ!!!!
読者だった時代に持っていた萌はそこにはない(ちょっとはあるけど)!あの頃と同じように主人公CPに萌えられない!こいつらが一穴一棒主義であり一夫一妻制である限り、自分は誰かと政略結婚しなきゃならないしこいつらのために自分の子供を差し出さなきゃならない!?はぁ!?そんなんあってたまるか!!!

も~~~~読んでいてめちゃくちゃに面白かった。

BLを題材にした世界観が面白い

というか、この世界観が割と面白くて、貴族たちは妙に男と男でくっつきたがるが平民たちは違うというのに笑ってしまった。
地方から来た平民たちは最初は普通に異性愛だったが首都にいるうちに次第にバイもしくはゲイになるってなんだそりゃ。いや、めっちゃBL世界だと思いますが。BL世界あるあるだと思いますが。むちゃくちゃ笑ってしまった。

読んでて思ったんだけど、王様(どうも男性がメインで女性はあんまし……というかいても歴史の闇に葬り去られるタイプ)がそんなにも代々男の恋人作るなら、血族での継承を今すぐやめろや。血族での継承がいい! でも男じゃないとだめ! ってお前ら(王様達)が世継ぎを作らないから、姉や妹が毎回子供を生む機械状態になってるんだろうが!
作中で「子供は男と女一人ずつを作らなければいけない」とかあったし割とどころじゃなくエグいなこの設定。

恋愛はまだ全然始まる前だけど、おそらく相手役となるのは護衛騎士かな?
その護衛騎士に対しても主人公が「顔がいいからきっとすぐ誰か男に口説かれてこの仕事をやめるんだ……きっとすぐに男の恋人を連れてきて辞めさせてくださいというんだ……」と疑心暗鬼になりまくってて笑ってしまった。どんだけトラウマなんだ。

主人公に対しての感情が見えそうで見えない感じがすごく良いので、早く続きを読みたい。
というか、これから舞踏会だよ!という超良いとこで終わってしまったんだけど正気か!?

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