「勇者と賢者の酒蔵 ~酒造りの天才が異世界で日本酒を造ってガンガン駆け上がる~」両思いイチャイチャ幼馴染カップル大勝利!!!

★★★☆☆お仕事,ファンタジー,両思い,付き合ってる,幼馴染,恋愛,異世界転移

あらすじ

二年前、勇者として異世界に召喚された青年ツカサは、同じく賢者として召喚された幼馴染の少女ハルカとともに魔王を倒し、異世界を救った。
その後、平和になった異世界で暇を持て余したツカサとハルカが始めたこと――それは、異世界には存在しない酒である【日本酒】を造ることだった!

手始めに造った【どぶろく】は市民どころか女王陛下からも大絶賛!
かくして実家の酒蔵で蓄えた酒造りの知識と、勇者&賢者としての能力と人脈をフルで活かしながら、二人は本格的な日本酒造りに着手し、異世界のお酒事情を塗り替えていく!!

こんな人におすすめ
  • ゆるーく日本酒の作り方が知りたい人
  • 幼馴染ラブイチャラブコメが読みたい人
  • 両思いで互いに理解し四六時中イチャイチャしているバカップルが好きな人
  • 幼馴染ラブコメが好きな人

ラノベでわかる!酒造り

高校の卒業式からの帰り道に異世界転移した主人公と幼馴染少女は、異世界で勇者と賢者として魔王を倒す。倒して平和になった世界で日本酒を作るのだ! そして合間にはずっとイチャイチャイチャイチャ! というお話。
なおこの前半の、異世界転移して魔王を倒す下りはほぼ全く出てこず、二人の勇者と賢者としての能力もほぼ酒造りに便利な能力としてしか出てこない。なんかすごいということだけはわかる。

基本的には酒造りのお話。
どういう米が向いているのか、どういう流れで作るのか、最初に出てきた酒はこういう酒で味はこんなふうで――という酒づくりのお手本のような本。
もちろん異世界転移しているので全く現代の日本酒づくりと同じとは言わないしかなりアレンジも加えてあるのだろうが、学校が教えない本当の○○史シリーズ系よりはまだ漫画でわかる○○シリーズに近い雰囲気。
ざっくりとどういう流れで酒造りをしているのか知りたい、というにはさくっと気軽に読めて便利かもしれない。

幼馴染大勝利

このラノベのヒロインは幼馴染! そう! これは! 幼馴染大勝利ラノベ!!!
しかも互いの想いをなんとなく察しているが言葉にしていないタイプじゃない! 互いに相手が自分を大好きだと知っていて自分も相手を大好きだと伝えている! これは! 幼馴染大勝利ラノベ! 
自分を相手のものだと認識し、相手を自分のものだと認識している! これは! 幼馴染大勝利ラノベ!!

びっくりするほどの幼馴染大勝利メインヒロイン最強ラノベだった。
ここまでイチャイチャし続けるのある?

幼馴染がメイド服を着てバイトをすればバイト先で不埒な目をする輩に圧をかける主人公。酒に会う水質を探しに行ったはずが二人でピクニック状態でイチャイチャする。

「あのな。ハルカは俺の女だぞ。勝手なこと言ってんじゃねーよ」
「そうそう、私はツカサのだから……って、なに言わせるのよ!」
「照れんなよ。事実だろうが。それとも俺のこと嫌いか? ん?」
「嫌いじゃないけど……皆が見てる前で、そんな……」

「べ、別にツカサが馬鹿にされて怒ったとかじゃないのよ! 私はツカサがどう思われたって気にしないというか……なんというか……」
「もう、ハルカちゃんったら素直じゃないのね。ハルカちゃんがツカサくんを大好きなのは皆が知ってるから。今更隠したって意味がないのよ?」
 エレミアさんがそう言うと、また客の全員が「うんうん」とうなずいた。
「にゃ、にゃにを言っているんですかエレミアさん! ツカサ、あんたもなにか言いなさいよ! 誤解されちゃうじゃないの!」
「いや。お前が俺のこと好きなのは知ってるし。俺もお前のこと好きだし」

「それにしても。俺は酒蔵の息子だから酒造の知識があって当然だが、お前はなんでそんなに詳しいんだ? 大学も醸造学科に行く予定だったし。今まで理由を訊いてもはぐらかされてたけど、いい加減、教えてくれよ」
「そ、それは……」
 ハルカはうつむき、頬を赤くしながらつぶやく。
「将来、ツカサのお嫁さんになったとき、仕事を手伝えたらなぁ……と思って……」
「お、おう……」
 不意打ちのように可愛いことをいわれたので、俺は面食らってしまう。
 こいつ、どんだけ俺のこと好きなんだよ。
 俺も好きだけどさ。

このノリでひたすらラブイチャバカップルがラブイチャし続ける! ラブイチャの波状攻撃を喰らえという勢いでページをめくるたびにイチャイチャする! ひたすらイチャイチャし続ける! イチャイチャ! 甘ったるい! なんだこの甘さ!
しかもヤることもヤってるんだなあ(朝チュン状態でふせられているのでお察しください状態とはいえ)。なんかもう、読んでてひたすら幼馴染ラブイチャラノベって良いな……とつぶやき続けていた。
いちおう途中で主人公に片思いしているキャラも出てくるは出てくるんだけど、彼女の気持ちに主人公は1ミリも気付いてないし、幼馴染は対抗心を持っているとはいえ主人公は幼馴染しか視界に入っていない。いっそ気持ち良いぐらい。

特に苦難もなにもない

とはいえこの話、ひたっすらそれだけなんだよな……。
幼馴染と主人公はずーっとイチャラブ。当て馬は一瞬出てくるも最初から恋を諦めているのでなにもせず終わる。
酒造りも、金は女王様より資金援助を約束していただき、周囲の邪魔なものは圧倒的戦闘力で全部片付ける。温度管理もその他諸々調整も賢者の能力でどうにかなるし、人手が足りないのもすぐ補える。
麹がうまく行かない~とか1回目の酒作りはまずかった~とかが一切無く、全てがトントン拍子でうまくいく。

何一つとしてろくに苦労せずすべてがうまく行っちゃうので、ほーんという気分でただ読むだけなんだよね。
そういう起伏とか事件のなさがもまた、漫画でわかる○○シリーズとかっぽいというか。こうなんだよーってただ書いているように思えた。進研ゼミの漫画のほうがまだ事件があるぞ。

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