「彼女にナイショの恋人ごっこ。」ひたすら彼女に不誠実

★★☆☆☆

あらすじ

俺には彼女がいる。女優としても活躍する人気アイドル・小犬沢彼方だ。しかし、多忙から会えない月日が重なり……そんな時期だった。コンビニでアルバイトをする女子高生・猫平桃子が、恋愛相談の相手になったのは。

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ほうれんそうという単語は主人公の中には存在しない。

彼女に対していい感じに彼氏っぽく振る舞えないからと、デート中を目撃していた女子高生にうまく言いくるめられて恋人ごっこをすることになる――というお話。

途中で女子高生がお金にがめつい理由がわかり、女子高生を助けたりなんだりしているうちにあれこれ問題が発生するんだけれども、それはそうとして主人公のなかに報告連絡相談は存在しない。

忙しい彼女とようやく予定を合わせてデートだ!→しかし雨の中濡れ鼠で歩いている女子高生を発見した!→女子高生を優先し、彼女には残業とウソを付く
濡れている女子高生に彼女へプレゼント予定だった傘を差し出してやった→その使用済み傘を彼女への誕生日プレゼントとしてそのままプレゼントする
予定を合わせ直しての彼女とのデートの最中に女子高生がピンチだと連絡が来る→女子高生を優先し、彼女には仕事が入ったと嘘をついてデートを切り上げる

どれもこれもちゃんと「こういう事情で女子高生を助けたいのでごめん」って一言言えば良いと思うんだよ。
作中で主人公と彼女は結構な長い間付き合っていると描写されている。だったら主人公のそういう性格を受け入れてくれるんじゃないのか。それもしないでただ自分だけが走り回って挙句の果てには借金まで返してやってヒーロー気取り。いいことしたとでも思ってるのかもしれないが、実際の所は彼女がひたすら可哀想なだけなんだよ。
見方を変えてしまえば主人公がパパ活女子に引っかかって、10近く下の、助けてくれる大人だったら格好良く見えるような年代の子供に引っ張られ、今までずーっと付き合ってる彼女とは別れてもしかたないような状況になってる。自分がちゃんと連絡してないから。
一応この話のカテゴリとしては純愛とか言いたいっぽいけどどう見ても主人公がホウレンソウ投げ出してるだけでしょう……。

上記のどれも彼女に話したら彼女の気を悪くするかもしれないとでも思ってるのかもしれないが、忙しい中を縫って会おうとしている彼女と会わないで別の何かを選ぶというのは変わらないんだから、仕事と言わずにちゃんと女子高生についてを伝えたら良いのに。
言わない時点で相手が女ということで後ろめたく思ってるのかな、あわよくばとでも思ってんのかなと想像して気持ち悪くなってしまう。

ていうか嫌じゃん、この彼女だって仕事って言ってるけど、実は彼女に好意を持っている男子高校生に言い寄られている最中で、仕事じゃなくて男子高校生とデートの真似事をしていたり、男子高校生の家に入ってるなんて裏があったら。ドン引きじゃん。
この主人公相手の場合はそれを文春砲で知るぐらいのイベントがあったほうがまだマシだと思うが、自分のこと棚上げで裏切られたとか思いそうな気もするな……。

仕事も実際忙しい主人公だけれども、このままこいつが管理職ぐらいのポジションになったら最悪だなあという感想しか持てなかった。ほうれんそうが死んでるんだもん。

とにかく読んでてうわぁ……としか思えない本だった。

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