ライトノベル個人史
最近通っているラノベブログさんたちがやっていて面白そうだったので。他人の趣味を見るのって楽しいよね。
小学校低学年
どこかへ泊りがけの旅行に行くときに、暇だから何か本を貸して! と母親に頼んだところ、渡されたのが新井素子の星へ行く船。
それまでは「私のママは魔女」シリーズや「いたずらまじょこ」シリーズを読んでいたわたしが読んだ初めてのライトノベルだった。
その後同じく母親に借りてブラックキャット、グリーンレクイエムなど新井素子を読んでいたけれど、この頃はまだライトノベルなんて言葉は知らなかった。
小学校高学年
ライトノベルではないけれど、友達から借りて夢水清志郎シリーズを読み始める。
そこからレーベルつながりでパスワードシリーズ等も読み始めた。
夢水清志郎シリーズを読み始めた時期にちょうどクイーンシリーズも刊行が始まって、少ないお小遣いをためて買って読んでいた。
買い始めた当時はまさか10年以上経っても終わらないシリーズ化するとは思わなかったんだ……。最近のクイーンシリーズはわたしのなかでラノベカテゴリに入ってるのでもうラノベ。
中学校
同じ部活の友人がラノベを沢山読んでいて、その影響で本格的にラノベを読み始める。
その子が読んでいたのがスニーカー文庫がメインだったので、借りる私もほぼスニーカー文庫。
され竜を読み始めたのが中1の頃。1巻を友人に借りて、面白かったので自分でも買い始めた。これもまさか10年以上以下略。当時ファンタジーとミステリーが好きだったので、魔法みたいなのが出てきて、竜が出てきて、推理モノっぽい要素もあってというされ竜はドツボだった。このあたりでグロ耐性が出来る。
同じレーベルつながりでレンタルマギカ、バイトでウィザードなども読んでいた。あの頃はスニーカー文庫ばっかりだったなあ。
ラノベかは当時は怪しかったけど今はラノベに入るのだろう、戯言シリーズも中1ぐらいから読んでいた。
これは確か夢水清志郎シリーズが面白かったからはやみねかおるの別作品を読みたくて、図書館で虹北恭助シリーズにたどり着き、同じレーベルの作品で表紙がイラストっぽいやつを借りてみたという流れだった気がする。
この後零崎人識にハマり、人に貸すときは戯言シリーズよりも人間シリーズからという面倒くさい人になる。
自分の中学時代に読んでいた本は? と訊かれると、だいたいされ竜と戯言シリーズと答えるぐらいにはこの二つのシリーズばっかり読んでた気がする。
特にされ竜はドハマリしていた。人にもよく貸していたので、今見ると本自体がぼろぼろになった。図書館で使ってる透明なカバーを貼り付けてなんとか補修しているけれど、スニーカー版2巻は折り返し部分が取れてる。
別の子が貸してくれて電撃文庫も少しだけ読んだ。
キノの旅とか灼眼のシャナとかも借りたはずなんだけど、覚えているのは天国に涙はいらない。天使がロリコンってありかよwwwwwwと大爆笑しながら読んでたような覚えがある。
され竜でグロ耐性は合った割に、グロあるからおすすめだよ~と貸してもらったMissingなんかは全然合わなかった覚えがある。何が合わなかったんだろう。
本屋に行ったら偶然ブラックキャットシリーズの最新刊があって驚いたことがある。なんとなく古い本というイメージだったからまさか新刊が出るとはと驚いた。なおかつ絵が! 絵が違うんだけど!!
高校
友達に同じ趣味の子が数人いたので、複数人で貸し借りで読んでた。あと学校帰りに蔦屋があったのも大きかった。図書館もあった。やばかった。
この頃はかなり雑多に読んでたので、これといって印象の強いラノベはないかな。でもスニーカー文庫はすごく読んでた。
この頃され竜がスニーカー文庫で全然でなくなり、どうしたのだろうと思っていたらレーベル変更のニュースに非常に驚いて夜中に友達に泣きながら電話した(情緒不安定思春期)。
され竜のレーベル移行と時期を前後して、雑誌のザ・スニーカーも時たま買ってた。その時についてきたされ竜のポスターはまだ部屋に貼ってある。
ザ・スニーカーで読んで面白くて発売日にアニメイト(魚臭い)まで買いに行った桜ish。
新刊のコーナーいくら探しても見つからなくて、店員さんに訊いたところ、わたしの知っている桜ishとは違う表紙の文庫本を差し出されて意味がわからなかったのも懐かしい。
学園魔法少女恋愛もので、なおかつこのぐらいの時期に流行ってた少年が魔法少女に変身するTSFモノでとめちゃくちゃおもしろい。文庫と雑誌で内容が結構違うので文庫化した部分も雑誌切り抜きが捨てられない。そして何故か雑誌では完結したのに文庫は完結巻だろう3巻が出てない。まだ待ってるよ!!
同じくザ・スニーカーで読んでて面白いと思って文庫買ったのがDOORS。
スレイヤーズを読んだことがない私にとって初めての神坂一だった。ちなみに今でもスレイヤーズを読んだことはない。ラノベの古典とは聞いたことがあるから読まなきゃとは思ってるんだけどなんとなく……。
高校の図書室にあったのでブギーポップは読んだけれど、これも肌に合わなかった記憶がある。
高2と高3の間の春休みに、運命のタロットシリーズにハマる。
何かの本で女子高生と精霊のバディものと書いてあったんだっけ? そんで恋愛? 気になったものの既に1部絶版だったので、図書館で検索したところ、自宅から一番近くの図書館に全巻あることが発覚。とりあえず3巻まで……と思って(この思考が既に若い)借りて読んでみたらドハマリする。そのまま1週間ぐらいで2部のラスト2巻以外は全部読む。
メモ帳と揶揄される下半分空白のところも多かったので読めたんだけど、今やれと言われたら体力的に無理だと思う。あの頃君は若かった。
最終的に、1部はブックオフを駆使して、2部は定価で全巻集めた。今でもたまに読み返すけど、2部は頭がしっかりしてる時じゃないと読み返せない。今見返すと、1部はヒロインがコスプレしたり戦は嫌でございますでやだやだうるさいし恋愛脳だしでうざいんだけど、2部をいくらか読む頃にはそれが懐かしく感じるぐらいになってしまうのやばい。あとライコの生まれ年が母親と一緒だった。やばい。通りで作中のアニメネタでわからないのを訊いたら通じると……。
運命のタロットシリーズについてちょこちょこと載っていると聞いて、同じく図書館で活字倶楽部を借り始める。
かつくらに載っていて面白そうだったのでインディゴの夜を買い、そこからミステリーフロンティア関連を読み始めた。偶然にも学校の図書室にちょこちょこ入ってて色々読んだような記憶がある。
インディゴはその後ドラマ化もするんだけど、キャストにライダーヒロインのカンナちゃんがいて狂喜乱舞した思い出がある(そして実際本編を見て解釈違いでキレた)。
実写化でいえば、きみにしか聞こえないの映画を見たのも高校時代だった気がする。乙一の小説のほうは中学時代に読んでたので中身は知ってたはずなのに号泣した。あれは本当に良い実写化なので誰でも彼でも見てほしい。
大学
一時的にラノベから離れてネット関連に足を突っ込む。この頃はフリゲを多くやってたような。
大学半ばぐらいから某バラエティ番組の影響で歴史小説を読むようになる。マルガリータ読んで号泣してた。
山田風太郎はラノベだよ! と言われたので山田風太郎の警視庁草紙を読んだ。そのちょっと前あたりに青空文庫で半七捕物帳を読み漁っていたので、二次創作! シェアワールドなんでもぶっこみタイプ!!! と爆笑しながら読んでた。藤田五郎かっこいいよね。
実は山田風太郎、警視庁草紙しか読んでない。山田風太郎風というジャンルがあるのはわかってるし伝奇モノで歴史だったら山田風太郎風という言葉を自分でも使うんだけど、どうにもどれから読んだら良いのかわからない。
歴史モノラノベって無いのかな? と調べて、案外少ないのだなと思った記憶。だいたいラノベで歴史モノで検索すると織田信奈の野望が出てきてたような……。
幕末魔法士が、少女が少年の格好をしているという話や魔法と歴史の組み合わさったモノとして非常にどツボで何度も読んだ。続きはまだだろうか。
歴史モノはいくらか読んだものの、大半が戦国時代のものか赤穂浪士関連を読んでいたこと(天主信長がめちゃくちゃツボった)、幕末は思想が難しくてよくわからんかったことなどが合わさり、新撰組モノはほとんど読んでない。
歴史モノ読むっていうと新撰組ネタを振られることがたまによくあるんだけど幕末ロックに出てた人と藤田五郎しかわからないままでこの年になってしまった。
大学卒業近くになってから舞台通いも始めたので金が減る減るやばい。
社会人
金がある程度定期的に入るようになって、またラノベを読み始める。少女向けレーベルを読むようになったのも最近な気がする。電子書籍にほぼ移行したせいで、あんまりレーベルを意識せずに読むようになった。
電子書籍のおかげで、舞台に行った時の暇つぶしで本を読めるようになったのも大きいかもしれない。前はリュックサックに4冊ぐらい放り込んでたけど肩が抜けるかと思った。
六花の勇者は1巻発売当初に買って読んだんだけれど合わず売っぱらい、アニメ化した時に電子書籍110円フェア(だと思う)していたので出ている分全部買ってハマる。
大学時代からの歴史小説読みに加えて時代小説も少しずつ読むようになる。おかげで気付いたんだけど、時代小説ってラノベだよね。ラノベ()って話題にされる俺TUEEEEEEEEとか、行く先々で惚れてくるヒロイン枠とか、普段は全然役に立たない能力を持っていた主人公が別の場所に行ったらそれがめっちゃ役立ってSUGEEEEEEEEEされるとか、ラノベ()みたいなノリで言われたやつを良く見るぞ。少女小説で人気な望まぬ結婚からの恋を育む話もそこそこあるぞ。
学生時代と違い大量に買えるだけの金が手に入ったことで雑多に読むようになり、結果的にあんまり一冊一冊をじっくり読まなくなったなと感じる。され竜、スニーカー文庫の頃は冒頭文章とかほぼそらで言えるぐらい読んでたのに、ガガガ版はさすがにそこまではできなくなった。おかげでガガガ版読んだときにここがスニーカー版と違う! みたいなのはわかったけど全く役にはたたない。
余談だけれど、わたしと兄弟の読む本の傾向が数年前まで丸かぶりだったおかげで(というか兄弟がわたしの本棚を勝手に読んでいたのが原因と思われる)買う本の趣味などもかぶっていた。
わたしがBBB全巻Kindle安売りの時に買ったのだけれども、いつの間にか兄弟が紙で全巻買い揃えていたりとかね……。
六花の勇者も兄弟にお勧めだよ! 主人公が精神的にめたくそにされるよ! と勧められて買ったし、BADも良いよ! と言われて1巻だけ読んで残り積んでるうちに同じ作者の異世界拷問姫にハマったりしたのでなんかもう。
追記
少女小説レーベルは買うのが最近なんて書いているけれども、そういえば愛玩王子の1巻初版が部屋にあったので、少なくとも2007年にはルルル文庫は買ってた模様。
たしか新規レーベルが出来たし買ってみよー! ぐらいのお試し気分だったような……。本のジャケット見てたら学校の近くのツタヤで買ったのを思い出したよ。
それから一迅社文庫は出てすぐギャルゲ系のレーターさんが描いてるから1冊買ってみようかなと思って手に取ったら値段が高くて棚に戻した記憶がある。ガガガもレーベルができてすぐはてっきりギャルゲエロゲノベライズレーベルかと勘違いしていた。ガガガの背表紙が赤いのってどうなったんだろうか。
今となっては電子だから背表紙の色なんて全く気にしなくなってしまったけど、TOY JOY POPが背表紙2パターンあったので両方買ってしまったりしたのも懐かしい記憶。本屋でぼんやりと棚を眺めていたら、新刊の棚に最近活動をとんとみなくなった浅井ラボがあって(ポリフォニカ)驚いたのも懐かしい思い出。中高時代は本当に浅井ラボが大好きだった。