誰かの死を受け入れるということ「あんたなんかと付き合えるわけないじゃん! ムリ! ムリ! 大好き! 3 (HJ文庫) 内堀優一」

★★★★★

あらすじ

自分の意志を貫き通そうとした結果、改めて周りの人たちの優しさや、小春を傷つけていた事実に気がついた悟郎。
立ちはだかる現実に苦悩する悟郎に対し、小春はある提案をする。

『あたしが今までできなかったこと、全部かなえて!』

この言葉をきっかけに、悟郎は小春のワガママをかなえようと、女子高に潜入したり、春休みを利用して旅行へ出かけたり、小春のご両親に挨拶をしに行ったりするが――……。
一途すぎる二人が紡いだ【どうしようもない青春ラブコメ】、ここに完結。

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こんな人におすすめ
  • 人とのお別れを読みたい人

好きな人の死を受け入れるということ

前の巻はこちら。

好きな子が実は死んでいたという事実を知らされるもそれを受け入れともに生きると決める1巻、それによって嘘つきと誹られいじめられるも前を向いて無理やり歩く2巻。
そして3巻は、身近な人の死を受け入れるまでの物語だった。

いやーーーーー1巻からめちゃくちゃ遠いところにきた……。シリーズ物ってそういうとこあるけど、そういうとこあるけどさあ!?
ラブコメラノベで死をテーマに扱われるとは思わないじゃん……。

小春とのお別れを決めた悟郎。
いっぱいわがまま聞いてもらうからねの言葉通り、小春の未練を叶えるため、一緒に旅行に行ったりティッシュと仲直りをしたり両親に会いに行ったりと様々なことをする。

二人で擬似的な結婚式を挙げるシーンすごく良かったな。
明菜が一緒にいたからこそ出来たシーンでもあるんだよなこれ。悟郎が好きながらも小春にここまでできる明菜すごいよ。明菜がいたからウエディングドレスを借りられた。
小春と悟郎の二人とも、叶えたかった/叶えられなかった夢としての結婚式を行っているのが非常に辛い。
個人的にラノベの表紙でヒロイン単品ウエディングドレスってすーーーっごい好きなんだけど、まさかこんなしんどい絵面で使われるとは思わないじゃん……。

様々な未練を解消するあれこれをしたけれども、それらは全部悟郎のために小春が考えたものであって、本当はこんなものじゃ全然未練なんて消えないっていうのが読んでてつらすぎた。
そうだよなあ、まだ女子高生だ。やりたいことなんていくらでもあってこの程度で済むわけがない。小春が泣いてしまうシーン本当に刺さった。

ラストのラスト、悟郎が終わりを認められたのはあのシーンだったんだろうな。
彼女の死を本当にしっかりと認められて自分の中で消化できるまでこれだけの時間がかかった。当然だよ。それだけ好きだったんだもん。
読んでいて本当に辛かったし、死を認めて受け入れる物語だった。

1巻の軽くてポップなラブコメからの流れ、本当に面白かった。
すっごく良いシリーズだった。

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