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★★☆☆☆

「千年茶師の茶房録 小梳神社より願いを込めて (富士見L文庫)」道具小路

主人公の変化についていけない あらすじに『店に通い常連客たちと触れ合ううちに、次第にお茶の魅力にハマっていく藤堂だが』とあるけれど、いやいやそんな描写あった? と首を傾げてしまう。 冒頭でお茶について知ったかぶりをした主人公(このシーンで共感性羞恥がある人はそこそこきついかもしれない)は、ちょっとした失敗のあと、頭をさげて緑茶専門店へと教えを請いに行く。そうして教えてもらってからはあとはもう、ど…

★★★☆☆

「アドカレ! 戸山大学広告代理店の挑戦 (富士見L文庫) 」森 晶麿

あらすじ 名コピーライターだった亡き父と同じ道を目指す私は、父の母校戸山大学に入学した。意気揚々と広告概論を受講するも、中身は期待外れ、広告研究サークルは言わずもがな…。そんなとき、目に飛び込んできた学生だけの広告代理店“アド・カレッジ”の求人看板。訪れた私に、バードと名乗る代表取締役はいきなり採用試験を言い渡した。 「豆腐屋のキャッチコピーを提案すること、期限は三日」 豆腐屋では強面の店主が待…

★★★★☆

洋食屋じゃぽんの料理帖 ソップからはじまるフル・コウス (富士見L文庫)

感想 面白かったー! テンプレ的なあらすじにしてしまえば「認められていない主人公が相棒の助言を得ながらも周囲の人々に認められていく話」でいいのかな。割とよくあるテンプレながら、同時に王道だから愛されるタイプのお話。そして料理モノ、最近多いよね。いや昔っから多いんだけど最近更に増えてきた気がするというか。あっちを見てもこっちを見ても、どこのレーベルでもお料理モノがある気がする。料理モノって描写の上…

★★☆☆☆

「お悩み相談室の社内事件簿 ~会社のトラブルすべて解決いたします~ (マイナビ出版ファン文庫)」浅海ユウ

きつい性格の主人公が社内のお悩みごと解決 きつい性格で人の心があるのか若干怪しい部分もある主人公が、部下の裏切りと言えば聞こえが良いが自分のパワハラが原因の部分もあり左遷され、お悩み相談室という人の心がない人間がこなすには少々どころじゃなく合わない仕事をすることになる話。 こう、ある意味一種テンプレ化した「個性的なメンバーと共にお悩み解決の仕事をするうちに主人公も角が取れて次第に自分が悪かったこ…

マイナビ出版ファン文庫

「わたしはさくら。~捏(ねつ)造恋愛バラエティ、収録中~ (マイナビ出版ファン文庫)」光明寺 祭人

何が真実で何が仕込み?最後までわからないエンタメ小説 めっちゃくちゃ面白かった。お仕事小説という扱いになる……のかな?何かひとつ解決したと思ったらまた次の、それが解決したと思ったらまた次の問題が発生し、何が信頼できて何が疑うべきものなのか、誰が仕込みで誰がサクラなのかわからない、ジェットコースターのようなエンタメ小説。 主人公はお仕事により、お見合い番組にてサクラとして参加する。しかし仕掛け人の…

★★★☆☆

週刊雑誌編集者は酸いも甘いも噛み分ける「エディター! 編集ガールの取材手帖 (富士見L文庫)」上倉 えり

エディター! 編集ガールの取材手帖 posted with ヨメレバ 上倉 えり/煙楽 KADOKAWA 2017年07月15日 楽天ブックス Amazon 図書館 あらすじ アイドルのゴシップに、未解決の通り魔事件―伝説的スクープを連発してきた『週刊永冬』編集部。そこに配属された新米社員の上原岬を待っていたのは、過酷でゲスな激務だった!腹黒上司の広瀬とともに、夜な夜な有名人のプライベートを追い…

★★★☆☆

今日から「姐」と言われても NDY企画 任侠事件簿 (集英社オレンジ文庫)響野 夏菜

極道モノ連作短編 現代、お仕事、詐欺、何でも屋、任侠。極道の実家に育った主人公が、強制的に何でも屋じみたことに首を突っ込んで義理と人情と任侠パワーとメイクの凄さを思い知らされる話。 お話3本の連作短編っぽいかんじ。勧善懲悪っぽい感じかな? 勧善懲悪に極道を足して、他人から奪ったお金を取り返した上で自分の家の取り分も更に取り上げるような、そういう感じの話が多かった。そりゃそういうタイプの話だけれど…

★★★☆☆

不良少年と彼女の関係 (メディアワークス文庫)蝉川タカマル

元ヤンvsお嬢様 元ヤン少年(青年?)が、祖父の遺品を引き取りにいったところ、おそらく仕組まれた事故で気づけば祖父の後釜執事としてお嬢様に仕える話。お嬢様と執事モノとしてはありがちかもしれないけれど、執事は元ヤン。ガラも悪いし脳内ヤンキー言語で生きてる。対してお嬢様もそこまで完璧なお嬢様というわけではなく、ちょっとばかり元気な(爆竹娘呼ばわりされている)普通の女の子という感じ。 今まであんまりメ…

★★★★☆

我もまたアルカディアにあり (ハヤカワ文庫JA)江波光則

江波光則のSF 間違いなく、まごうこと無く、江波光則のSFでした。普段ほぼ全くレベルでSF読まないというかSFが非常に苦手なのですが、世界の下敷きをSFとしてその上に広がる江波光則な世界で最後まで読めました。 物語は、右目が青で左目が黒い一族を中心として描かれます。その国は、四角いマンションを作り上げていた。働くこと無くただ日々を潰していけばいいというマンションの中。働いているのは公務員と呼ばれ…