不死者と暗殺者のデスゲーム製作活動 (電撃文庫) 麻宮 楓

★★☆☆☆,電撃文庫デスゲーム,現代

あらすじ

 臥宮生斗は、三年前に結んだ『契約』の代償として何度も死のリセットを繰り返し不死身の身体を持つ、平凡な高校生。
 いつもと変わらぬ放課後、その子は突然現れた。
「彩夢咲レオナです。わたしのために、死んでくれますか?」
 両親を早くに亡くし、幼いながらも暗殺を生業とした一族の当主となったその少女は、先祖の代から続く『呪い』によって日常生活に支障が出るほどの殺人衝動に悩まされており「不死身」の生斗に依頼をしたらしいのだが――!?
『契約』によって数奇な運命を辿る二人の、殺し殺され合う禁断のデスゲームラブコメ!

彼女には自分が必要で、自分は彼女が大好き

っていう設定は面白かったんだけど、それ以外があんまりにもなんだかなー過ぎた。
設定としては面白かったんだけど設定だけだねっていうか。

主人公は不死身の体を持つ男。
そしてヒロインは殺人衝動を抑えられない少女。
主人公はヒロインに一目惚れ。
彼女の殺人衝動は誰か人を殺せば一時的に収まるため、主人公はヒロインが自分を殺すことの契約を行う。
だが彼女の殺人衝動が一度殺しただけでは収まらなくなったため、主人公はデスゲームを自作することを提案する――というお話。

主人公がヒロインに一目惚れする←わかる
ヒロインは殺人衝動がやばいので不死身の体の主人公が必要←わかる
デスゲームを作ればいい!←わからない

なんでそれでデスゲーム?となった(一応説明はされてるものの全くわからん)し、デスゲーム自体もショボい(本当に殺すだけであってゲーム要素はない)。
どこをどう切り取ってもあまりに『設定思いついて書いてみたものの、設定は面白いが話本体は面白くない』以上の感想が何も出てこない。ひたすらこれだけ。

しかもラストの落ちがひどい。あまりにひどい。雑すぎでは?

設定は面白いのでこのまま読み続ければもしかして面白くなるかも?と思ったもののそんなことはなく終わってしまった。残念。マジでそれ以上何も言いようがない。

角川文庫・ラノベ読み放題、こういう自分の金でフルプライスで買ってたらはあああああ!?と思うような本も、ああ面白くなかったな程度の気分で終われるから気が楽でいいね。
どうでもいいけどここ一年ちょっとの間キンリミ読み放題のセール該当者になれてないので、そろそろ該当させてほしい。

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