「キッチン・ミクリヤの魔法の料理~寄り添う海老グラタン~ (双葉文庫)」吉田 安寿

★★☆☆☆,双葉文庫お仕事,恋愛,現代

あらすじ

仕事と男を同時に失った桜木まどかは、失意の中、幼馴染で『キッチン・ミクリヤ』のシェフ・御厨陽一にオムライスをご馳走になる。懐かしいその味に心から癒されたまどかは、そのまま『ミクリヤ』で働くことに!
ドSな若き天才シェフやチャラい年下パティシエに囲まれ、まどかは今日も“魔法のように人を幸せにする料理”をお客様に運ぶ!仙台を舞台にした、心もお腹も幸せになる傑作キャラクターノベル!

舞台が地元だったから読んでみたものの、主人公が性格幼すぎて読んでいてきつい。

現在30歳、派遣で雇い止めを食らったものの特段その後の就活はなし、派遣会社にてなにかする様子もなし、偶然雇ってもらったバイト先(給与も休みも聞かずに「やります!」で勢いで雇ってもらう)は2ヶ月の期限付きながらその期限内に次の働き口を探す様子もなくだからといってしばらく休むと決めているわけでもない。
なんというか、主人公大丈夫?と読みながら不安になってくる。大丈夫ではない。

口調も若いというより幼い。♪とか飛んでるし、大丈夫かこいつ。大丈夫ではない。
飲食店バイトなのに髪下ろしたままだしネイルもしてる。大丈夫ではない。
終盤も若干まともになってきたものの、それでもやっぱり人としてはやばい。大丈夫ではない。

読んでいてずーっとこいつ大丈夫じゃねえなと思い続けてしまった。

食事も、テキストとして美味しそうだろと書かれているのはわかるんだけど、食べている人がそこまでめっちゃ美味しい!という様子じゃないというか、めっちゃ美味しい!してるのが最終話の長官ぐらいなので、どのぐらい美味しいのかよくわからなかった。
材料はこんなふう!調理法はこう!よりも、食べた人がこういう反応するっていう書かれ方のほうが好きだからかも。

全体的に、主人公も合わないし他のキャラも好みじゃないし、あんまり面白いとは思えない本だった。

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