「浪費図鑑―悪友たちのないしょ話―」オタクの経済の回し方エグすぎる
あらすじ
これは「浪費」ではなく、「愛」です。
2016年末に発行された文芸同人誌『悪友』。
現代のオタク女性たちが、どのようにお金を使い、対象に愛を注いでいるのかを赤裸々に綴ったこの本は、Twitterを中心に話題になりました。
そんな話題の同人誌が、この度書籍化!
アイドル、俳優、声優、同人誌、舞台、コスメ、ホスト…などなど、何かに熱い「愛」を注ぐ女性たちの匿名エッセイはもちろん、「トクサツガガガ」の丹羽庭先生による描き下ろしコミックエッセイや、アイドル好きが高じてアイドルの振付師になったタレント/振付師の竹中夏海先生へのインタビューなど、新たに内容を増補し、更に深く、多角的な「愛」の形を表現しています。
また、2000人を対象に採ったアンケートでは、衝撃の真実が発覚!?貯金額や手取り、クレジットカードが止まった話…などなど、なかなか人におおっぴらには言いづらい、オタク女性たちの真実の姿が描かれています。
「あ~この気持ち、分かる分かる!」と頷きたいあなたも、「最近の若いもんはどんな風にお金を使ってるんだ…?」と興味本位なあなたも、是非、お手にとってみてください。
茶の間よりは金を使うがめちゃくちゃ現場入るオタクと比べると全然金を使わない、近年都内引っ越したので交通費かからない分ちょっと増えてる程度の立場で読んでた。
ソシャゲや地下声優、同人誌など課金先は様々だけれども、なにかに浪費している人たちのエッセイのようなもの。推し活にまつわる金銭事情暴露エッセイというほうが近いかな。毎月10万ぐらい使っている人、現場ごとに10万ぐらい使っている人など、出てくる人の使っている金額は様々。
いや~~~~~~金の使い方こっわ!! 浪費じゃなくて愛というけれども、一種の課金依存症では……?というタイプの人もおり、読んでて結構怯えがあった。ここまで景気よく金を使っているのを読むと逆に自分は金使わないどこ……になるのが自分の小心者っぷりが現れてしまうのが面白い。
こういうの見ていると、現場ごとに相場って違うんだなーって改めて思う。チェキや接触の値段が人によって違うんだよね。その金額出せばこっちの人の現場ならもっと接触があるのに、みたいなことを考えてしまう。でもそんな理由で推し変できるわけでもなし。うーん。
ただ、どのぐらいお金を使っているのかというのは見えてきても(現場ごとに10万みたいなのは描かれるので)、収入がどのぐらいか、家賃がどのぐらいか見えないと、結局のところその人の人生のうちのどのぐらいの負担なのかなと考えてしまった。全体アンケートはあったけれどもふんわりしていてあまりわからないし。例えば手取り18万でも実家ぐらしと地方ぐらしと都内ぐらしで全然違う。光熱費や家賃、食費がどのぐらいっていうので全然話変わってくるからそのあたりも見たかったかも。そこらへんに関しては一生楽しく浪費するためのお金の話のほうを読めという話か。
これだけなにかにハマって金額を気にせず突っ込めるのは人生楽しいだろうけれども、クレカ止まるとかそういうの見るとうわ怖と思ってしまうためわたしには読んでて結構きつかった。財布の紐を引き締めて、鉄鼠の檻のチケットを追加で1枚買った。