【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう: けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!? (3) (ガガガ文庫 )赤城 大空
【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう: けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!? (3) (ガガガ文庫 )赤城 大空
AmazonBookWalkerあらすじ
渋谷ダンジョン崩壊を食いとめ、いっそう人気と知名度を高めるカリンお嬢様。
ふってわいた警視庁との初コラボの最中、カリンは実力派サムライガール配信者・四条光姫と鉢合わせる。
しかし、カリンを前にした彼女は明らかに挙動不審で……?
一方、国内最強クラスのクラン、ブラックタイガーは秘かにカリンを陥れようと動いていた。
「虎の尾を踏んだ者がどうなるか思い知らせてやる……!」
その卑劣なやり口が、カリンの逆鱗に触れたとき――避けられない大抗争が幕を開ける。
どこまでも規格外なお嬢様ダンジョン無双バズ、勢い加速する第3弾!
お嬢様!? 少々お優雅が過ぎましてよ!?
お優雅スタイル(脳筋バトルモード)で敵をぶん殴るスタイルのお嬢様配信者によるお話3巻、今度は下層で放置されて死にかけていた少女を偶然見つけ、助けてしまったことから始まるハチャメチャ物語。相変わらずカリンお嬢様のやり方はハチャメチャが過ぎましてよ!!
《神匠》スキルが知られたことによる功罪
無論功のほうが多いのですが! それはそうとして、今回はクソみたいなクランによって《神匠》スキル持ちの未成年が使い捨てされかけるところから始まったので、これは……罪!(クソクランが)というところから始まった巻。
彼女を偶然見つけたカリン様によって、助けられた少女・穂乃花が脳筋レベリングされて強制的に能力の引き上げがされるシーンに笑ってしまった。いや、無法なんよ。脳筋なんよ。わたしもなにかの能力身につけたいときはかなり脳筋スタイル組むけど、だとしても脳筋なんよ……。
強敵を片っ端からカリンお嬢様がぶちのめす! 取れた素材を片っ端から穂乃花にパス! いくら失敗しても良い状況で片っ端から《神匠》を利用してアイテム作成してレベリング! って、RPGにおける鍛冶屋スキルのレベリングだとしてもあまりに脳筋スタイルすぎるのよ……。カリンズブートキャンプ。
カリンお嬢様の方策自体は他のラノベでも見るパターンだけれどもこの話で「そんな簡単にレベリングできてたまるかー!」とならないのって、その「そんな簡単にレベリングできてたまるかー!」って叫んでくれる視聴者たちがいるからだよな。
物語は適切なツッコミを配置することで、キャラに対するヘイトや不満感などを散らすことができる。ちやほやしてくる人たちや全肯定マンばっかより「なんでそうなるんだよ!」の発言があるほうが好き。
また同時にレベリング場所がダンジョンの下層でありそうそう簡単に来られる場所ではないことで、「じゃあ他の人もそうすればいいじゃん」というツッコミを潰せる。
まさにカリンお嬢様でないと出来ない所業よこれは。
カリンお嬢様ってかなり「わたくしなにかしてしまいました?」系主人公なんだけれどもびっくりするほど鼻につかないの、なんなんだろうな。そういう部分が鼻につく主人公と鼻につかない主人公の違いってなんなんだろう。
コラボ先がおかしいんだよなぁ……
なんでこの人、初コラボ配信が警視庁なんでしょうねえ……おかしいんだよなぁ……。
そこからのフィストファックお嬢様の伏線回収に爆笑した。おかしいんだよなぁ……。
好き過ぎて素直になれない!というツンデレも(好かれている側が相手の態度で不快感を覚えていなければ)可愛いけれど、ファンで好きすぎるけれども相手に最大の恥をかかせてしまったためにそれを謝罪しなければならないと思うために素直になるどころではない挙動不審になってしまう、それは……まあ……仕方ない……。読んでて爆笑しちゃった。
好きであれば好きであるほどそんなん言えねえし、けれど言えなければ言えないで、どの面下げて秘密ぶら下げて相手に恥をかかせてのうのうとしてるんだ! と思っちゃうよな。お前は悪くない、いやコメントが死ぬほど悪かったんだけど。
インターネット強者の敵はインターネット
今までインターネット視聴者たちを味方につけてきたカリンお嬢様をインターネットによる工作が追い込んでくる展開は、こんなんやっぱアガるよ。
わたしはインターネット害悪なのでネットの悪意情報を見るとわくわくしてしまう。アラサーVtuberで炎上シーンが減ると物足りねえと騒いでいたように。本当に害悪!
実際今までカリンお嬢様って、配信者というポジションで運良くインターネットを味方につけていたけれど、本人自体はさほどネットに強くないんですよね。配信でのオンオフができるぐらいで結構いろんなところがふわふわというか。
だからこそ今までは事故的に炎上系配信者をぶちのめしたので話題になったり、クソクランがドブラック行為をしているところを偶然配信してしまったり、炎上系配信者が頑張ってるさまをミスって配信してしまったりというあれこれに意図的な雰囲気がなく、視聴者たちはやらせと思わず受け入れて見られた。
けれどもそのインターネットが牙を剥いた瞬間に、彼女はなすすべなくなってしまう。
そんなカリンお嬢様がお優雅に対抗(暴力的に潰す)と決意するのが大事な人が傷つけられたときだったりするの、やっぱりカリンお嬢様はお優雅ですわ~~~!!とアガる。こういうところで外してこないの、最高よ。
【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう: けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!? (3) (ガガガ文庫 )赤城 大空
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