「神絵師JKとOL腐女子(1)」女オタクあるある盛りだくさんの神と民草物語

★★★★★

あらすじ

美人だが恋人ナシ。残念すぎる腐女子OLの相沢。
ある日、彼女が“神”と崇める絵師・ミスミが同人誌イベントに出ることを知り、会場へと向かう。
しかし、お目当てのブースにいたのはなんとも可愛らしい女子高生だった――!?

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こんな人におすすめ
  • 同人やってるタイプのオタク

推し絵師と感想書きの幸福物語

上記増田を読んでいたら唐突に読み返したくなったので引っ張り出してきた。
この漫画も、好きな人にめっっっちゃ感想を送りまくっている人の物語。

多分限界まで雑に言うと、推し絵師が真面目に絵を上げるたびに長文リプで限界まで愛に満ちた萌リプを送っているOLと、彼女からの応援リプで頑張るぞーとなっているJK絵師の物語。

読んでてもうめっちゃ「わかる……」となる。
一応JKとOLの恋愛物語(JKからこの感情はもしかして恋……!?となってからの告白があるから恋愛物語)なんだけど、それ以上にひたすら「わかる……」となる。

ラブコメとしてもオタクあるあるとしても最高に楽しい。

オタク(書き手・読み手どちらの立場も)あるある

この話がすごいのは、書き手と読み手、両方の視点が入っている漫画ということ。
つまりは、

推し絵師さんがTwitterに超絶最高の絵をアップした瞬間にあーーーーーー長文リプ送りたいめっちゃ好き好き好きです最高どこが良いのか具体的にどう言えと言われても語彙力が死んでるからうまく言えないんですけどこの表情も二人の立ち位置もひたすら最高ありがとうございます! と言いたいが、いやこれをそのまま送ったらくっそ気持ち悪いだろうな……ちょっと冷静になろう……(でも多い)となるときのあの感情。
推し作家さんが確実にこの時間にイラストをアップするはずだ!と思って眠れないあの感情。
推し作家さんが本を出すと聴いて何があっても絶対に行く!と強く決めるあの感情。
推し作家さんの本を買うためにめちゃめちゃ本気で気合い入れて服買いに行ってあれこれ準備して手土産を準備しているあの感情。
そして実際会ったときは「好きです!」しか言えなかったあの感情。

同じ人が定期的に感想をくれて嬉しいあの感情。
その人が自分じゃなくて別の人にリプ送っているのを見てあーなんかもやもやする……となるあの感情。
この作品、あの人が好きかなと思いながらアップするあの感情。
勇気を出して○○のイベント一緒に行きませんか!と声をかけるあの感情。
深夜アニメの放送日の日にリアルタイムで見て感想絵あげるために気合を入れるあの感情。

このあたりが全部入ってる。
すごい。めっちゃ心当たりある。やばい。語彙力が死ぬ。
やばいしか言えない。

好きな書き手さんのツイート、つい通知設定するよな。わかるよ。超わかるよ。
OLが付き合ってと言われて「こういうことがあった……でも女子高生相手にはやばい……」と同僚に相談しつつJKのTwitter通知に超速で反応し神~~~~~~~~~!と叫んでから「今後は彼女と連絡を取るのをやめる」と言おとするあたりの、絶対無理だろ感がとにかくすごかった。
そして気持ちがわかるがゆえに「わかるよ」としか言えなくなる。

また、JKの「本当は私みたいな子供に突然告白されて困ってるんじゃないかとか……私自身も恋愛的に好きなのかもよくわかってないし……」という発言に対して直後友人たちの「萌えるな今のセリフ いつか受けに言わせよう」「いやヘタレ攻めに言わせるのも可」「えっちょっとまって私なんて言ってた?私も使うわ」のコンボに負けた。
わかる。わかるよ。

恋愛とはなんなのか

JKは自分の感情を恋愛感情とし、OLはいやいや女子高生には……となりつつ自分の感情を恋愛感情かどうかは棚上げしている。
読みながら、実際これは恋愛感情なんだろうか?と考えていた。

これを恋愛か/恋愛ではないかを選ぶのは本人たちだし、恋愛とはなんだろう?のあたりから始まってしまう。
でも、同人あるあるで「自分に好意を向けてくれる人が好きになる」であって恋愛ではない可能性もある。
実際どれも同人あるあるだし、彼女たちが抱えている感情の一部は、創作をしている人/神にめちゃくちゃ感想送ったりしてる人なら一度は抱えた感情だと思う。私もめちゃくちゃ好きな人がいるしいた。
日参していたサイトの管理人さんは途中で追いかけられずに見失い、pixivで出会った神字書きはTwitterはなくpixivアカウントが消えた。あの人達に感想メール一本送るのもドキドキしていて失敗したらどうしようと不安だったし返信が来たら毎回嬉しかったしその人の本を買うために初めて上京してイベントに行ったが、その人が今どこで何をしているかわからない。そしてこれは多分恋ではない。

隙自語。
とりあえず、このあたり、JKよりもOLのほうがしっかり考えてそうにも見えた。

神絵師として/民草として相思相愛な二人がこの先どうなるのか気になる。
例えば別ジャンルにハマって二人が逆CPにハマったときだとか。
いや二人が逆CPド地雷絶許じゃない雑食リバOKならセーフかもしれないけど、そこで逆リバ総不可とか絶対無理なシチュ萌えとかそこらへん始まったらどうなるかわかんないじゃん……。
そうなったときに『友達』『恋人』のように別の枠に入っていればまた話は変わっていくんだろうなとも思った。

感想は、あんまり来るものじゃないし、書くのもものすごく難しい

ちょっと増田の話になるけど、感想は責務じゃないし義務でもない。
来たら嬉しい、こなくても普通ぐらいの感覚でいたほうがいいなーとそこそこの年数ネットに文字ばらまいてて思う。

基本的に感想書くのって難しいんだよね。読書感想文は嫌な宿題として記憶に残ってる人のほうが多いんじゃないのかな。
どう思った、という感情を書いていくのはどこまで書いていいかわからない。

こういう読書感想文ブログみたいな作者に見せるための場所じゃないとこなら言葉をそこまで選ばなくていいけれど、ご本人に直接向けるものならば、自分の不満の感情が間違っても表に出ないように気をつけなきゃならない。
過去に、これは地雷だったのにわざわざ送ってくれた感想だな!とあからさまにわかるものがあり、そこまでして書かなくていいのになと苦笑いした(理由がわかるからなおさらに)。

相手に返信の手間をかけさせたくない/認知されたくない/お世辞返信感想を送られたくないという理由で記名しないタイプの書き手もいる。
なんなら同人で書く感想てこんな文章みたいに自分のあれこれ書かないほうが良いだろうしね。隙自語失礼。
昔っから自分のことばっかダラダラ書いてるコメントはうざいと言われているのを見てきたので難しい。ここみたいに何書いても良いわけじゃない。

だからこそ、この漫画みたいに名前を出して直接相手にすきすきだいすき超愛してるすればその分喜ばれるし認知されるし愛を返してもらえる可能性もあがるんだろうな。

好きな言葉は『本出してから1回も感想来たこと無いけど読んだ人間全員萌え死んだんか?(数年前のフォロワーの発言)』。

コメント

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