「君と笑顔が見たいだけ (ファンタジア文庫)新田 漣」好きな子に笑ってもらいたい!その一心から漫才始める物語

★★★☆☆,ファンタジア文庫同級生,学園,恋愛,新人賞,片思い,現代

君と笑顔が見たいだけ (ファンタジア文庫)新田 漣

君と笑顔が見たいだけ (ファンタジア文庫)新田 漣

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あらすじ

本気を嗤う奴らを、本気で笑わせろ。新時代のお笑い青春ラブコメ、開幕!

――滲む努力さえ、笑いに変わるんだよ。
とある女の子を笑わせる為に頑張る高校生・晴比古のもとに、美人だが奇行を繰り返す先輩・中屋敷結羅がやってきて……
「『校内一の奇人』と言われた私と笑わせるために頑張るキミ。そんな二人がコンビを組んで、全国民の笑いをかっさらうなんて最高にドキドキしない? するよね、だってさ──」
ツッコミの才能を見出され、漫才コンビを結成した晴比古。練習を重ねる中で次第に結羅との距離も縮まって――でも青春は恋愛だけじゃない。本気を嗤うやつらを本気で笑わせろ! ファンタジア大賞<金賞>受賞、新時代のお笑い青春ラブコメ!

好きな子のために頑張る主人公は最高!……と素直に言うには途中で物語の流れが変わるものの、それでも変わった先含めて面白い話だった。
ただ、漫才自体は小説の題材とするには難しいのかもとも。このあたり他にも漫才ネタ小説読んでみたいな。

普段はツッコミ気味少年、恋愛でだけ全力でボケ

面白いものが好きっぽいんだけど全然笑ってくれない瀬音に笑ってもらうためにバカやってる市井。そんな市井が漫才大好きだけど変人で有名な先輩・結羅に相棒としてスカウトされて物語は始まる。結羅は変な人だし漫才自体に興味はないけれど、大好きな瀬音は漫才が好きっぽい。好きな子の好きなもので笑わせて好きになってもらうぞ!と、一切知らない漫才の世界に飛び込もうとする市井が、恋に全力でまっすぐで、読んでて応援したくなる。
もともとわたしが、誰かに片思いしていてその子に振り向いてもらうために全力で頑張る主人公の話が好きなので、その部分に真っ向からぶっ刺さった。

市井って、結羅からも言われているが語彙豊富かつ頭の回転が早いツッコミ属性なんだけど、瀬音に関することだけは完全にポンコツになってるのが読んでてギャップとして笑ってしまう。そもそもの物語の冒頭で出てくる乳首相撲とかいうもうわけのわからないものもそうだし、

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