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★★★☆☆

自分はなにかできたんじゃないかと思う男の物語「デスペラード ブルース (ガガガ文庫)」江波 光則

主人公になりそこねた男の物語 殺人空手を身に着けているからこそ、『家族が皆殺害されたとき、自分があそこにいればなにか出来たのではないか』と思っていた男の物語。こういった鬱屈した主人公の話書かせると江波光則は強いなーという印象。淡々とした言葉が重なって描かれる心理描写が強い。 女の風俗は女の切り売り、男の工事現場の仕事は人生の切り売り。切り売りできる時間の違いはあるが、やっていることとしては同じよ…

★★☆☆☆

食と異世界転生はどこでも人気なのか「異世界にドラゴンを添えて (Atom Harako)」CHIKOTO

台湾発の異世界転生ラノベ 台湾のものの翻訳ラノベという部分が面白そうで手にとったものの、うーん……としか言いようがない。 基本的に異世界転生の部分は日本のラノベと同じだ。事故って異世界に連れて行かれることなる。更に、テンプレ一捻りというすでにその時点でテンプレ化している気がするもののまあそこはおいといて一捻りがあり、主人公はチート能力を持っているわけではなく、一緒に来たやつがチート能力持ちだった…

★★★★☆

新たなる『異世界拷問姫』の登場「異世界拷問姫 7(MF文庫J)」綾里 けいし

新たなる『異世界拷問姫』 陰鬱さとラブコメの混じり合うシリーズ第7巻。おそらくここからまた新章。だいたい3巻区切りでどんどん新しい章が始まるという認識で良いのかな? 『異世界拷問姫』……!タイトルを使った旨さに脱帽。正直前の巻のラストでなにか続くぞーと見たときに蛇足か? と思っていたのだけれどもそんなことまったくなかった。 今までの物語は、愚鈍な従者たるセナ・カイトの物語だった。カイトからすれば…

★★★★★

世界の終わりと、憧れの女と、花嫁についての話「異世界拷問姫6 (MF文庫J)」綾里 けいし

世界の終わりと、憧れの女と、花嫁についての物語 ええええ……。神と悪魔がジャンヌとエリザベートを取り込んだことにより迫る世界の終わり。そして『狂王』となり世界を守るために戦うカイトとその周囲の人々の物語。 もう本当に、キャラクターたちはひたすらに精一杯生きていて楽しげで良い。だからこそ辛いとも言うけれども。ヴラドがねー……本当に今回も良いキャラしていて。エリザベートを救うためには人手が必要だと理…

★★★★☆

幼馴染大勝利!……大勝利?ラブコメ「あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き! 」(HJ文庫)内堀優一

 タイトルからしてわかりやすくラブコメなラブコメ。 しかし、楽しい!ハッピー!ラブイチャ!なラブコメ読みたさに手にとってみたら予想外が来て若干OH……となってしまったことは否めない。  おすすめできるのは「幼馴染のラブコメが見たい!」「主人公がヒロインにベタぼれで、落とそうとして頑張っているところが見たい!」というタイプの人。 読んでて清々しいぐらいに主人公が幼馴染であるヒロイン一筋!で、とにか…

★★★★★

ロリベと思わせて幼馴染大勝利ラノベじゃねえか「渋谷のロリはだいたいトモダチ1 ノーゴスキュア・ノーライフ (角川スニーカー文庫)」あまさきみりと

ロリベと思わせ幼馴染大勝利じゃねえか えっなにこれめちゃくちゃ面白い。 キラプリおじさんと幼女先輩を読み終えた後あたりに、なにか幼女モノを読みたいと思って購入した1冊。あらすじだけなら一部キラプリおじさんと似通っているというか、『ゲーム』『幼女』というポイントでは似ているんだけど、他の部分は全然違う。 具体的に言えば、キラプリおじさんのヒロインはロリなのに対して、これはヒロインは幼馴染ヒロイン。…

★★★★☆

姉は魔法も使えないから、僕が生身で世界を救う。 (電撃文庫)佐々山 プラス

これ、相当やばい  なんか相当やばい本を読んだ気がするぞ。  相当やばい。まず主人公が相当やばい。 姉を非常に愛している。とてつもなく愛している。姉の口に入る食べ物は自分が材料から吟味し作った食品か、もしくは高級シェフの作ったものと言い切る弟。なんなら一緒にお風呂も入る。相当やばい。 ただ、姉も相当やばい。その弟の愛情を受けて当然としている、というか平然としている。 弟の知り合いたちは二人の関係…

★★★★★

キラプリおじさんと幼女先輩 (電撃文庫)岩沢 藍  既刊3巻

ゲームの上で年齢の差なんてない  キラプリというプリパラ的なゲーム(プリパラ未履修なのでアレなんだけどほぼ確実にイメージしている)でJSの幼女先輩と同等に戦うDK主人公の物語。  1巻買った当初は読み終えて終盤の展開が雑だなー、モブの扱いが雑だなーと思って続刊買う気が起きなかったのだけれども、ニコカドセールで半額だったのでまあ……という気分で2巻買ったらあまりに熱くて面白すぎて、そのまんま勢いで…

★★★★★

友人キャラは大変ですか? (ガガガ文庫)伊達 康

そうだ彼こそが絶対無敵の「モブ」「友人キャラ」  面白かったー! 徹底して自分を「友人キャラ」であろうとし、主人公の引き立て役として過ごそうとする少年の物語。  主人公の友人キャラであるために! といろいろ頑張る主人公・一郎の行動が前半はひたすら面白い。 友人キャラのために主人公である龍牙の癒やしを担当し、彼を気にしている女子のスリーサイズを調べては教え、日常シーン担当のため戦闘には絶対に関わら…

★★★★☆

僕は彼女を攻略できない。 まちがいだらけの主人公ライフ (MF文庫J)三門 鉄狼

 わー面白かった。理由あってクラスの美少女とお付き合いしているうちに本当に好きになりました! 系の話なんだけど、その『理由あって』部分がファンタジーしてて面白い。 《役振り》とその解決についてはちょっとそれはどうなってんだ? と思う部分もあったけれど、「サメ映画主人公の《役振り》されたお客様がいたため当水族館で水槽が壊れました! しかしアメコミヒーローの《役振り》された従業員がいるので大丈夫です…

★★★★★

GランDKとダーティ・フェスタ (ガガガ文庫)秀章

バカノリハイテンポ男子高生物語  うおーなにこれおもしれえ。読みながらもうノリが馬鹿でめちゃくちゃ笑った。こういう会話が面白くノリ良くテンポよく書ける作者さんて良い。ノリよくテンポよく、高校生ぐらいの時期の超お馬鹿な会話が書かれてて最高。 こういうのって先生はまともなのかなと思いきや、初っ端から校長・教頭含めてどうしようもない馬鹿で楽しすぎる。こういうの弱い。ダメ。  主人公(と愉快な仲間たち)…

★★★★☆

0.2ルクスの魔法の下で (GA文庫) 嶋 志摩

物語がずれていくボーイ・ミーツ・ガール ファンタジー、現代、ボーイミーツガール。どんな文字でも読める少年が、異世界へと行きたい魔法使いの孫に出会い、彼女の持つ異世界への扉を開くための紙を読み解いていく話。 これは面白かった。異世界への扉を開くために少しずつ二人で協力し、距離を縮めていく主人公と魔法使いの孫。出会いは酷かったし下着を見せることをご褒美としようとする魔法使いの孫に少々辟易しつつ、彼女…