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「Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防 (集英社オレンジ文庫)」ゆきた 志旗

「……じゃあ、その……久世、課長、は、わ……わたしのこと、か、か……っ、かわいいってっ、思っ、て、くれてるんです、か……」 こんなわたしの顔でも。可愛いと言ってくれる、あなたが運命の人ですか? 恥ずかしさにギュッと目を瞑る。頬が熱い。リンゴみたいに真っ赤になっているはずだ。 恐る恐る瞼を開け、上目遣いで課長を窺うと、彼はちょっぴり困ったようにはにかんで、そして言った。 「何言ってるんですか? 香…

「桜田門のさくらちゃん (実業之日本社文庫)」加藤 実秋

軽くサクッと読める(けど事件は軽くない)ミステリー2巻 http://asai.wew.jp/wordpress/entry/2019/11/09/144913 これの続き、さくらちゃんシリーズ。あいかわらずサクサク読める(事件は気軽じゃないけど)気軽なミステリー。今回の題材は警視庁内嫌がらせに殺人犯の侵入問題などまたしても様々。 昨日の感想にも書いた通り、さくらちゃんの主に腹黒に使われる洞察力…

「さくらだもん! (実業之日本社文庫)」 加藤 実秋

(事件は軽くないけど)軽く読める警察ミステリー 1本が文庫本で30p前後のかるーい時間で読める警察ミステリー小説。ちょっとした時間があるときにぴったりな分量ですごく良かった。読書メーターで見た感じ、元々ウェブ連載か何かだったみたい? だとすればこの分量も納得。ウェブで読むならこのぐらいの分量だと読みやすいよなあ。かるーくさくさく読める(中身は殺人事件に爆破予告に殺人事件と生臭いが)ミステリーです…

「千年茶師の茶房録 小梳神社より願いを込めて (富士見L文庫)」道具小路

主人公の変化についていけない あらすじに『店に通い常連客たちと触れ合ううちに、次第にお茶の魅力にハマっていく藤堂だが』とあるけれど、いやいやそんな描写あった? と首を傾げてしまう。 冒頭でお茶について知ったかぶりをした主人公(このシーンで共感性羞恥がある人はそこそこきついかもしれない)は、ちょっとした失敗のあと、頭をさげて緑茶専門店へと教えを請いに行く。そうして教えてもらってからはあとはもう、ど…

「アドカレ! 戸山大学広告代理店の挑戦 (富士見L文庫) 」森 晶麿

あらすじ 名コピーライターだった亡き父と同じ道を目指す私は、父の母校戸山大学に入学した。意気揚々と広告概論を受講するも、中身は期待外れ、広告研究サークルは言わずもがな…。そんなとき、目に飛び込んできた学生だけの広告代理店“アド・カレッジ”の求人看板。訪れた私に、バードと名乗る代表取締役はいきなり採用試験を言い渡した。 「豆腐屋のキャッチコピーを提案すること、期限は三日」 豆腐屋では強面の店主が待…

妹様による、俺ルート攻略・ラブコメ理論 明月千里

成長は特に無いネトゲモノ ネトゲモノのポイントって仮想現実と実在の自分の差であり、現実では出来ないことをすることだと思う。現実の自分とは違う何かになる。そして現実とは完全に切り離した世界である。……という割とありがちなテンプレを真っ向からぶち破っている本だった。 この世界では、現実の自分とは5%程度しかネトゲ世界の自分は変えられない。ネトゲに使うアイテムは個人所有のアイテムとはちょっと思えないよ…

今どきにバージョンアップされたオタクあるある物語「腐男子先生!!!!! (ビーズログ文庫アリス)」瀧 ことは

あらすじ 私の同人誌(BL)を買いに来たのは、学校の先生(男)でした。 ごく普通の腐女子・早乙女朱葉のスペースに同人誌を買いに来たのは、ごく普通の腐男子・桐生和人。 ただひとつ、ごく普通と違ったのは、二人は高校の教え子と教師だったのです――。 イケメン生物教師の真(オフ)の姿がもっさり残念メガネ男子かつ同じ沼の狢……だと……!? そう、これは――教え子を神(絵師)と讃えるイケメン腐男子先生と、と…

「VRMMOをカネの力で無双する」シリーズ

全巻読み終えて面白かったので、シリーズ全体での感想。 主人公であるイチローが、カネの力で無双する 見事にタイトル通り、わかりやすいタイトルの物語。 カネの力で無双すると言えば、簡単に思い浮かぶものとしては「チートアイテムの購入」「レベリングアイテムの購入」「超強いアイテムの購入」じゃないだろうか。このゲームの主人公たる石蕗一朗は、実際にそういうアイテムも購入するし、最初は高レベルな自分の使用人に…

「むしめづる姫宮さん (ガガガ文庫)」手代木 正太郎

作家買いとしてはハズレ 読み終えてからひたすら「これじゃねえ!!!!!」と叫んでた。 個人的に手代木正太郎作品はかなり好きな方だった。魔法医師の診療記録も全巻読んだし(ディストピア小説になった巻はびっくりした)、柳生浪句剣もそこそこツボ。王子降臨は3巻を待ってるぐらいに好き。今紙は減らしているので紙本は読めてないけど多分近々買うと思う。 でもこの小説は、なんとも言い難い。 まずあらすじの担当変種…

「VRMMOをカネの力で無双する(3)」鰤/牙

アイリス完全とばっちりでプライド傷つけられまくりすぎだろ頑張れ どう動いていくかと思いきや、存外に面白いなこのシリーズ。そして今回も、前巻から引き続き一朗絡みでアイリスのデザイナーとしてのプライドが傷つけられまくる巻。そんでもってメイドの桜子さん(キルシュヴァッサー)の忠臣プレイが炸裂する巻。 アイリスはどう見ても完全にとばっちりだよね!? 一朗から武具制作を頼まれたせいで、エドワードに引き続き…

「VRMMOをカネの力で無双する2 (HJ文庫)」鰤/牙

デザイナーとしてのプライド 今回もまた、カネの力で無双する2巻。というか1巻読んだのいつだっけ……。KindleUnlimitedで本探しして眺めている最中にタイトルを見て「あっあの1巻ラストで対戦相手のPCスペックではラグが発生するぐらいにフィールド内に課金アイテムばら撒いて、自分の高速回線ハイスペPCで勝利したやつだ!」と思い出せるぐらいには印象が深い本。なんつー印象だ。 ということで、めち…

「お悩み相談室の社内事件簿 ~会社のトラブルすべて解決いたします~ (マイナビ出版ファン文庫)」浅海ユウ

きつい性格の主人公が社内のお悩みごと解決 きつい性格で人の心があるのか若干怪しい部分もある主人公が、部下の裏切りと言えば聞こえが良いが自分のパワハラが原因の部分もあり左遷され、お悩み相談室という人の心がない人間がこなすには少々どころじゃなく合わない仕事をすることになる話。 こう、ある意味一種テンプレ化した「個性的なメンバーと共にお悩み解決の仕事をするうちに主人公も角が取れて次第に自分が悪かったこ…