仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション

★★★★☆

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あらすじ

「・・・夢を忘れず、戦え」

或人が目覚めるとそこは、いつもの日常ではなく人工知能搭載ロボ・ヒューマギアに支配された世界だった・・・!
社長の座もヒューマギア・ウィルに奪われ、ヒューマギアたちの人間抹殺が激化する最中、現れたのは仮面ライダーの記憶を失くし、学生として過ごしていたはずのソウゴ・ゲイツ・ツクヨミ、そしてそこにはウォズの姿も。
元いた世界を取り戻すべくソウゴたちとともに12年前にタイムトラベルした或人を待ち受けていたのは、仮面ライダー1型なる兵器を開発しヒューマギアを守るために戦う父親ヒューマギア・其雄と、謎のタイムジャッカー・フィーニス。

何故、其雄は仮面ライダー1型になったのか。
フィーニスの本当の狙いとは一体――。
そして世界のゆがみはどうなってしまうのか!?

ゼロワン誕生に隠された、親子の“夢”の物語がいま始まる――。

見てきた人

  • ゼロワン2話までしか見てない
  • ジオウは見た
  • OQは見た
  • 好きなライダー映画はパラロスと魔界城とFIRSTとNEXT

父親殺しの物語

其雄という父をアルトが意識的に倒す物語であり、ライダーの父である仮面ライダー1号を倒す物語であった、という感想。

ぶっちゃけあれ、其雄を倒す意味はあんまりなかったような……?
過去に飛んだシーンで其雄を倒すのは意味があった。あの戦闘を経ることで、人工衛星洗脳をされていますと其雄が周囲に見せる必要があった。一度失敗した人工衛星洗脳をストップさせる方法、あれを再開させる方法がないならば、おそらくあれが最善手だった。
でもアナザー現代に戻ってきてからはそこまでする意味なかったんじゃないのかな。周囲もうまく洗脳解けてるっぽかったし、其雄は人工衛星洗脳を食らってないし、要するにあの部分は「俺を超えて見せろ!」のためだけであって、そこまでしなくてよかったんじゃないのかな……。このあたりは一回さらっと見ただけなので、もう一回見ると感想が変わるかもしれない。

仮面ライダーの最初である仮面ライダー1号を倒す物語という部分が一貫していて面白かった。
1号、もはや平成以降ライダーたちにとっては父として扱われているという部分も面白い、というのはおいといて、其雄が変身するのは1型。そしてカラーリングは見事に仮面ライダー1号。
ゼロワンが倒すべき相手である其雄は完全に1号だ。
そしてジオウが倒すべき相手であるアナザー1号はもう誰が見ても1号。とても1号だった。

とはいえ、ただ最初だったからというだけで父だの倒されるべき敵だののポジションにされてしまう1号先輩も大変だな。
平成vs昭和ではこちらの話をあまり聞いてくれない昭和脳の頑固なおっさんにされてたし、仮面ライダー1号では炎の中からでも蘇るわけわからん頑丈さのおっさんにされてたし、1号ってなんなんだ。

同じようなことはクウガにも言える気がしてきた。アナザークウガ、お前のことだ。

ちなみにどうでもいいんだけど、これ見る前にPrince of Legend貴族誕生を5話まで一気見したせいで、完全に山本耕史の声を訊くたびに悪いやつだー!!!!となって困った。
アルトに変身アイテムを投げ渡してくれるとこなんて確実に悪意があると思ったし、(おそらくは不完全品のため)ビリビリいってるの見るとやっぱりそうじゃん~~~~~~!!!!となった。
連続して見るもんじゃねえというか、正月早々に貴族を見てから令和をキメるもんじゃねえ。

ジオウというギミック

ディケイドといいジオウといい(あと電王も)、時間や世界を移動できるライダーは移動用の舞台装置にしやすいんだよね。そのため先輩ライダーであるジオウを完全に舞台装置とし、『アルトの父である其雄が何故こんなことをしたのか』という部分に焦点があたっていて面白かった。
ジオウの中の物語でいうとキバ編が近かったように感じられた。動機部分の解明のために過去へ飛び、現在でそれを修正するという物語のパターン。
ジオウで過去に飛ぶ理由は本来は『その世界のライダーがまだ存在している時間に飛び、正しいライダーから力を渡され、その力でアナザーライダーを倒す』なので(初期は)、後期になってからはあんまり過去ジャンプの意味がなかったように感じられた。その過去に飛ぶ力は電王と同じく他のライダーと関わり別脚本家が書くときには使いやすいギミックになるんだろうなと思った。

平成初期の味付けに、新たなものを組み込んだ

序盤の人間というレジスタンス部分に、私は劇場版仮面ライダー555パラダイスロストを思い出した。
あれも、圧倒的大多数の人間と少数のオルフェノクがいる世界(TV本編)とは違い、オルフェノクが人間を根絶しようとしていた世界だった。そして最終的に女指導者が連れ出されて処刑されかけるところに仮面ライダーが現れる。
箇条書きマジックと言われればそれまだけれども、それこそ平成初期のパラロスに近い味付けを感じた。

パラロスはどちらかといえばレジスタンスしている世界観を全面に押し出していたけれど、同じ人類解放軍的な描写ながらも令和は方向性が全然違ったのは面白かった。これは脚本家の違いと切り取り方の違いもあるんだろうな。
私はパラロスの仮面舞踏会のシーンにめちゃくちゃ笑ってしまうし、結花ちゃんが「海堂さんは私のこと好きなんでしょ」みたいなことをいって海堂がめちゃくちゃ動揺するディレクターズ・カット版に含まれているシーンがとても好き。でも、令ジェネはそういう空気とは違う。新たなものが組み込まれているなと感じた。

目を引くアクションシーン

出社即戦闘後の逃亡中アルトが遭遇した不破たち、そこから始まるカーアクションシーン。炎がぶち上がる箇所はテンションが上った。
レジスタンス戦で1階から2階へ移動しつつのドローンでの長回しも、おっこれはすげえと面白かった。
終盤でジオウメンバーが社屋内での戦闘している箇所も長回しアクションがあり、モブのヒューマギアの動き含めてどれもこれもが秀逸だった。
これらはあまり平成ライダーでは見なかったなと思う流れに思えた。

ただこれ、私は同時になんとなく「おっハイアンドローじゃん!」とも思ってしまった。ドローンでの1階→2階長回し撮影は、ハイローの3の映画にあったものと雰囲気が近いなと思った。カーアクションはザム2の車縦回転大爆発というよりも、平ジェネFINALの車縦回転大爆発Huuuuuuuuuuuuuuuuuuuu↑↑↑↑↑↑↑↑↑と同じテンションだった。

フィーニスの本当の狙いとは一体なんだったんだよ

マジで何だったん??????

あいつなに?????????

平成の凸凹?????????

きっとこれが令和

予想以上にトンチキではなく、まっとうな映画をやっていて驚いた。
この予想以上にトンチキというのは、平成ライダーたちが敵に向かってライダーキックをしていき、それが平成で小渕恵三になるアレのことだ。

OQが前半まともさを帯びつつも中盤で平成のものだけがブラックホールに吸い込まれるトンチキをやっていたからてっきりそういう流れになるのかと思いきや全く違い、まっとうな路線だった。
もしかしてこれが令和か。平成のトンチキは平成に置いてきたのかと最初に思った。

平成のトンチキというか平成のアイテムたる電王は今度の東映マンガまつりでやるけどな。

あと、私の連想したトンチキたちはよく考えたら冬映画じゃなくてだいたい全部春映画だったような気もした。
冬映画のトンチキって、「俺が世界をもらう」って予告で言ってたのにそんなシーンが全く無いとか、ノブナガにパンツをプレセントするとか、ノブナガが燃える建物の中でギターを弾き鳴らしてるとかだと思う。
ここ数年の冬映画は全然トンチキじゃないよ、闇のプロデューサーは発生するけど。

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