「攻略対象たちに気に入られるとかどうでもいいです。私は私らしく、自由にさせていただきます!」主人公ではなく婚約者が転生者の変わり種

★★★☆☆

あらすじ

普通の良い子になって長生きするより、悪役令嬢として突っ走りたい!
最強の悪役を目指すクロエの大冒険!!!

「大変だ、愛しのクロエ。実は僕らはゲームの中の登場人物で、君には悲惨な未来が待っている…」

悪の道を突き進むクロエに婚約者・スティードが語った衝撃の事実!
このまま悪役令嬢として破滅するか、
それとも良い子になって長生きするか…
「冗談じゃないわ! だって私、悪役ですもの!」

自由に生きることを宣言したクロエの究極の選択とは!?

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こんな人におすすめ
  • ちょっと変わった悪役令嬢モノを読んでみたい人
  • 主人公が悪役といいながら良い人ロードぶっちぎってるのを見たい人

悪役令嬢の破滅回避モノなんだけど、ゲームの内容を知っているのが悪役令嬢ではなく彼女にベタぼれな婚約者であり、悪役令嬢自体は全く知らないまま悪人ロードを突っ込んでいこうとするのが面白かった。

主人公が清々しいぐらいに悪役ロード突っ走るの可愛いなあ!
自分の悪役顔に悩んでいた主人公が幼い頃に読んだ絵本に出ていた悪役令嬢を気に入って、彼女のようになるのだ! と悪役令嬢ロードを突っ走る。
この思い込んだら一直線っぷりが頑張っていて可愛い。矜持を持って悪役令嬢をしているのって良いよね。そしてヒールに憧れるのって気持ちがわかる。ただ、彼女の場合は悪役令嬢の高潔な部分に惹かれたので、これは絵本の作者が人間の描き方が下手だったんだろうなと思った。

悪役令嬢ものとして面白いのは、ゲームの内容を知っているのは悪役令嬢本人ではなく、彼女にベタぼれな婚約者であるっていうところ。
悪役令嬢自体は前世などなく、なんなら前世って何言い出したの……?ぐらいの反応だったんだけど、婚約者の行った通りの出来事が起きるにつれて彼の発言を信じるようになっていく。
そして遊び仲間感覚の彼とともに破滅ロードを回避するために頑張っていく。

婚約者の彼としては、他の誰に被害が起きようとも悪役令嬢である彼女が平和ならばそれが一番。そして彼がゲームの記憶を持つ人間である以上、ある程度情報を操作して彼女にのみ問題がないように出来る。
けれども彼女の優しく高潔な部分が好きだからこそそうはしきれないっていうのが可愛かった。

ところでこういう悪役令嬢モノってどうして攻略対象もヒロインもみんな主人公のシンパになるんだろう。
この話も、婚約者以外の攻略対象たちもヒロインも、みんな悪役令嬢の人間性に惚れて彼女大好きになる。正直ヒロインと婚約者以外の惚れる流れがあまり理解できないというかなんというか……それで人間に惚れられるんだったら過去に何人にも惚れてるよねぐらいの内容。特に女好きがひどかったかな……。

しかも、よくある悪役令嬢モノのように悪役令嬢自身に前世の記憶が蘇って~ならば、前世の記憶と人格が蘇っているために、結果的に悪役令嬢自身の性格が変化し、結果的に他人に惚れられるような人間になるというのもわかる。
けれどこの小説は違うよね。悪役令嬢ではなく婚約者に記憶が戻ったのだから、彼女自身の性格や人間性は何一つとして変わらない。なのに周囲から惚れられるんなら、本来のゲームでも攻略対象たちはヒロインではなく悪役令嬢に惚れてもおかしくないんじゃない?
本人ではなく婚約者が記憶を持っているというのは面白かったけれど、その分性格も人間性も同じ悪役令嬢がなぜ将来的におかしくなるのかという部分に疑問と違和感が残った。

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