「転生者の私に挑んでくる無謀で有望な少女の話 3」若干の肩透かしで物語終了

★★★☆☆

あらすじ

転生を巡る謎もついにクライマックス! 処刑された魔女の願いとは? 転生者達が織りなす美しくて不思議な物語、第3弾。

それは、現代から400年ほど前の話。
人里離れた鬱蒼とした森の中に、魔術師と呼ばれる人達が暮らしていた。
彼らは信頼できる近くの村に魔術の恩恵を授け、その対価として作物などを貰い、助け合って生きていた。

そこで暮らす魔女の中に、アオイとイリアスという二人の少女がいる。
アオイは占いによって未来の天候を読み、イリアスは歌と舞いで作物に祝福をかけることが仕事。
二人は親友同士、森のなかで穏やかに暮らしていたのだが、ある日、魔女狩りの手がすぐそこまで迫っているという話を聞き――。

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うーん、1巻のどうやったって天才には凡人は勝てないの物語が好きだったので、今回の流れや話は若干肩透かしというか、絶望や救いがそっち行っちゃったかーという雰囲気で物語自体が終わってしまった。

今回の巻は転生というシステムが発生した原因と、400年前に転生の魔法を作り上げたものの魔女狩りで殺された少女がメイン。
とはいえ、カスミは前の巻から割と精神年齢高めかな?というのをレインのシーンで見せてきたのでなんとなくそうかな?とは思ってたからあまり違和感はないかも。どっちかっていうと口調混ざらないためのキャラ付けだろう謎関西弁?京都弁?を無理矢理な理由で説明してきたのにちょっと笑っちゃった。

 

転生の魔法の発生理由や、彼女の孤独感はなんとなくわかった。
わかったけど、起きた絶望というか地獄が物語規模で大規模かつありきたりなものになっちゃって、そうじゃない……そうじゃないんだ……わたしが見たかったのはこれじゃないんだ……という気がしてしまった。

多分わたしはジークによるアーニャが次第に自分に追いつきそうな恐怖や焦燥を物語としてものすごくどきどきしながら読んでた。いつか追いつかれる絶望や、そのときアーニャはどう思うのだろうという、物語だから彼女は気にしないだろうがそれでも二人はどうなってしまうんだろうってハラハラを楽しみに読んでた。

それと比べちゃうと今回の話、ファンタジー物語としてはよくあるだろうが自分からは遠く、まあ絶望はするだろうし自分だけ蘇ってしまった自己嫌悪はあるだろうが……っていう、なんか遠い物語になっちゃった。
1巻のときに覚えた絶望感が今回読んだ感想としては無いなーっていうか。
これは完全にnot for meだった、1巻と同じ路線に行くのだと勘違いしていたわたしが悪いんだけど。

 

また、カスミの妄執具合もなんというかあんまり納得できないまま、気付いたらうまく説得されてしまっていたのでうーん……。
とにかく求めていたものとは違うなと思いました、としか言えない終わりだった。肩透かし。

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