「仲が悪すぎる幼馴染が、俺が5年以上ハマっているFPSゲームのフレンドだった件について。」ヒロイン可愛いけど全体へのツッコミどころが多い

★★★☆☆

あらすじ

親友の正体は仲が悪すぎる幼馴染!? 身バレから始まるちょいハーレムラブコメ!
FPSゲームの世界ランク一位である雨川真太郎。そんな彼と一緒にゲームをプレイしている相性バッチリな親友「2N」の正体は、顔を合わせるたびに悪口を言ってくる幼馴染の春名奈月だった。真太郎は意外な彼女の正体に驚きながらも、奈月やガチホモな美青年・ジル、ぶりっ子配信者・ベル子を誘ってゲームの全国大会優勝を目指す。チームの絆を深めていく中で、真太郎と奈月は少しずつ昔のように仲が良くなっていく。

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物語としては王道だった。

両親が死んだことで心を閉ざしてしまった主人公に拒否られたヒロインが、主人公のプレイしているFPSで主人公とどんどん仲良くなっていくお話。ただ全体的にnot for meだったなあという印象がすごく強い。

話としてはスポーツ物と同じで『そこまで仲が良いわけじゃなかった主人公たちがチームを組んで大会を目指して頑張っていく』という物語。その部分では面白くてぐいぐい話を引っ張っていってくれてた。
まだそこまで相手を知っているわけではないメンバーたちが合宿をして遊んで相手の知らない部分を知ったり、ちょっとしたお喋りなどで少しずつ距離を詰めていくのもすごく面白かった。
主人公視点で進んでいくからわからないようにしているが、彼は他のメンバーたちの強いところを褒めているものの、実際能力が最も高いのは最もモブに見えた主人公であり、指揮官的素質がとても高いのだっていうのはありがちながらも熱いし面白い。そこを他者から指摘される展開っていいよね。
ランキング1位とはいえ、主人公は徹底して他のキャラを上げているため、実際主人公がどのぐらい強いかわからない。それが最後の最後でめっちゃ明確にされるの格好いいなーと思った。

ただ、細かい場所がどうにも気になってたまんなかった。

例えば『主人公は芋プレイばかりしているためアンチが多く、一緒にチームを組んでほしいと頼んだ相手からもどんどん断られてしまって、チームを組む相手は幼馴染(正体は知らなかった)しかいなかった』という描写。
ここなんだけれども、いや速攻で2人チームに取り込んで4人組作ってるじゃんと突っ込んでしまう。主人公にアンチが多い理由まで長々と丁寧に語られた後だったので、いやその描写必要だった? と思ってしまう。

また、キャラ設定が雑っつーか、うーん……と思わされてしまった。

ヒロインであるFPSの相棒、幼なじみの正体バレはかなり速攻で行われる。そこんとこもうちょっとなんかあったら楽しかったかなーと思った。そこがメインじゃなく、合わない4人が次第に絆を育んでいくという流れだからそこんとこにあんまり割けないのは当然だけれども。また、彼女とは今まで会話なしでだいたいの連携が取れていたという描写も、ほんの一瞬しか出てこないのであんまり説得力無かった。物語が始まったら(そうならないとは面白くないとはいえ)もう速攻で会話しているし。
猫皮かぶり系配信者のサブヒロインも可愛い。猫の皮被っているだけで本性は結構どす黒い女の子が、実は家に金がなくて困っている。そこで主人公が自分の得意なことで協力しという流れは王道だけれども好感持つのわかるし可愛い。
問題は残る一人のガチホモっていう設定のキャラ。

正直2020年に出す小説でそのワード使うか?とも思ったし、主人公にどれだけセクハラしようが何をしようが問題ない立場のキャラを出したいがただの女キャラじゃキャラがかぶるので、いくら好意を向けても絶対に蚊帳の外になるだろう男にしました!っていうのが透けて見える。
一昔前ですらなく二昔ぐらい前なんだよね。もう感覚的には『部費のために学校のマドンナの写真を売りさばいている新聞部』と同じぐらいその設定今どき使う……?と思ってしまうふるさ。流石に新聞部のほうがもっと古いけど。
そこまで活かされているようには思えないギャグのための設定に感じられたし、普通の男友達で良かったんじゃないのかな。皆が主人公に粉かけるような恋愛的にもハーレムになりかける主人公という立場ではなく、普通に恋愛相談出来る男友達ぐらいのほうが良かったんじゃないのかな。何を考えてガチホモにしたんだ。

諸々ノリと勢いとテンションと面白さでぐいぐいいくし、ツンデレ幼なじみヒロイン最高! ではあるんだけれども、いや……そこはちょっとどうにかしようぜ……?みたいな部分がちょいちょい気になってたまらない話だった。微妙というかなんというか。

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