「難解な腐女子 ~生命の数だけ性癖はある~」心当たりがありすぎてめちゃくちゃ笑う、相手を尊重しつつのBL好き4コマ
あらすじ
わかりみが深すぎてつらい――!!!! 難解すぎる腐女子の生態観察記!
わかりみが深すぎてつらい――!!!!
Twitterで大共感の嵐を巻き起こした難解すぎる腐女子の生態を描いた4コマ、ついに書籍化!!!
「私たちは腐女子である前に、ひとつの生命体なのよ!」
一口に「腐女子」と言っても、その生態は複雑怪奇。
難解なこだわりゆえに分かり合えない部分もある。
CP固定、総受け、リバ可……解釈違い戦争は終わらない――!!!
知れば知る程愛おしくなる、狂気に満ちた腐女子の生態観察記!
腐女子用語解説もパワーアップして収録!!
性癖の誤用！！ 性癖の誤用警察です！！！
あるあるネタ4コマが山程詰め込まれていてめちゃくちゃ笑いながら読んだ。
連載のもとになったツイッター漫画はこれ。
BL好きあるあるの、リバや固定や受け固定攻め固定同軸リバ固定別軸リバ固定など、外部から見たら難解すぎる様々な好みを持つ人々のあるあるネタがめちゃくちゃ詰め込まれてる。
わたしはこのなかでいえば固定（総受け不可）なのでかなりナメクジの気持ちわかるわ。笑う。
『リバ好きでも同軸リバ派と別軸リバはまた別』は話には聞くけどこうしてマジで主張しているのを読むとそれもそうだなーと思うし、『攻め推ししてると逆カプの人間と思われることが多々ある』はほんとあるあるすぎた。
いや、攻め推ししてると逆カプだと勘違いされる、ほんとある。攻め可愛いって言ったり攻め女装がヘキにあると逆カプ警戒される、本当にめちゃくちゃよくあるんだよ。なんでだよ。10年以上攻め可愛い逆リバ不可固定厨でやっています。
この漫画読んでてすごく好きだなと思ったのは、出てくるヘビやナメクジやカメ（という表記で表される固定やリバや雑食や総受総攻めその他諸々の趣味嗜好の人たち）が、それぞれ喧嘩せずに地雷を踏まない程度に近づきつつ互いの距離感保っていい感じに仲良くしてるところ。
このあたり、キャラクターを人間にして長めのストーリー漫画でやると、固定vsリバとか固定vs総受けとかやらざるを得ない展開になりがちだと思うんだよ。物語ってそういう対立軸があったほうがどうしても面白くなっちゃうから。
でも4コマで、なおかつ人ですらない爬虫類やその他諸々として描かれているおかげでそこのところふわっと描けている部分もあるのかなと思った。
固定が総受けやリバに「ツイッター見られてるのはわかってるけどフォロー返せなくてごめんね」ってすまなそうに言ってるのって創作上じゃあんまり見られる光景じゃないよ！ でも現実だとそこそこあると思う。創作だとそこでバチバチのバトルを経てからの和解物語になってしまう。
出たのが結構前なこともあり、そうだな、5年前のツイッターはこんなふうに穏やかで……ミュートワードもまともにうご……いてたかはちょっとアレだが……今よりはもっと居心地の良い場所だったな……と懐かしくなってしまった。