「大家さん10年め。主婦がアパート3棟+家1戸!+大家さん引退します。 主婦がアパート3棟+家2戸、12年めの決断!」大家さんに起きた大変な出来事+その金銭感覚やべえだろうが

漫画エッセイ

大家さん10年め。主婦がアパート3棟+家1戸!

大家さん10年め。主婦がアパート3棟+家1戸!

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あらすじ

不景気がなんだ!!
庶民(妻:漫画家、夫:タクシー運転手)が不動産経営する方法、教えます!!
「貯金ゼロからローンを組むには!?」「ガス業界ここだけの話」「家賃値引きはこうして決める!!」「夜逃げ、孤独死にはどう対処する!?」などなど、お役立ち情報が満載!
素人大家の奮闘記を描いた、笑えてためになるコミックエッセイ。

大家をやっていて起きた大変な出来事をコメディっぽい漫画で描くコミックエッセイ。……で合ってる……?
隣の家を貸したらやってきたやべえ母子家庭の母親(即日入居、言ってることが大体やばい、即日の修繕を延々と要求する、金の支払いが遅くなる)、ろくに仕事をしてくれない管理会社に怒鳴り込んだ話など、大家さんをしてなければそうそう知ることができないようなエピソード盛りだくさんで面白かった。

家賃収入が年収1000万を越していても、その建物自体のローンがかかっていれば実質入ってくる金額はもっと低い。けれども控除の対象にならないので実際は大赤字、派遣で収入実質200万行く行かないレベルだろうと税金は1000万のものが振ってくるっていうの怖すぎ。こういうのは実際大家をしてないと知ることがないよね。
古い建物は客付けのために家賃を下げる、そのため長く住んでる人ほど家賃が不利っていうのは正直どうかと思うけれどもどうにもならないんだろうね……リフォーム代かけない分長く住んでる人のほうが家主に貢献しているとは思うんだけれども。でも下げたくはないだろうしな……。
プロパンのほうが都市ガスより家主は採用したがるが客は嫌問題、難しい。実際わたしも部屋探しのときは都市ガスで検索した(都内で探した範囲ほぼ全部都市ガスだったけど)。プロパン屋のリースで設備が新しくなっても店子はプロパンという時点で敬遠する、でも古い設備は問題が……というの、本当に難しい。

という大家大変物語も大変そうだが他人事で面白かったんだけど、この著者の金銭感覚は読みながらひたすらビビってた。はちゃめちゃな方法で家を買う金をどうにか工面してどうしてそんなに家購入したいんだよ。派遣社員あすみの家計簿を読んでるとき並みに金銭感覚が本当に理解できないし、なんならいっそ恐怖を感じた。あっちもあっちで金銭感覚や将来を考えてなさすぎて怖かったんだけど、これもめっちゃ怖えよ。

旦那失業中で派遣で年収200万以下、本人給料の一定しない漫画家という状態で、隣の家が売りに出た!将来的に両方合わせた土地にしたいから買っておこう!だとか、DDRの筐体置きたいから家を買おう!というノリで家を買ってくの、恐怖。
子供の教育資金に手を付け、国からのローンを借りるためにとりあえず当年度の滞納している国税だけは支払いって取り繕う。480万支払えない。350万も無理。その状況で家を買う。この国からの借り入れが失敗したら子供の教育資金(将来じゃなくて本当に目の前に支払いが来ている教育資金)も払えなくなる。
この状況で更に家を買おうとするの、本当に怖い。金銭感覚が本当に何も理解できなかった。国税滞納あたりは国の法律(1000万家賃収入あると実質手元に残るのがほぼ無くとも年収1000万扱いされる)がまずいとはいえ、それらを滞納した状態で国から金借りようとするの、ちょっと普通じゃできない。

しかも隣の家と土地合体させて将来はでっかい家にすみたーいみたいなノリで家買ってたけど、その家どうなったんだろう?
大家さんやめますの最後で「日本にいるより海外のほうが良い!」みたいなの言って手持ちの良いマンション手放して、この後に出てる本が海外でゲストハウス始めましたスリランカでカフェ始めました住んでた国が倒産しましたなので、日本にあんまり住んでないよね? 読んだの倒産しましたを3巻までなのでもしかしたらご家族は日本にいるのかな、どれにしてもちょっとわけがわからない。最終的に日本に帰るのかな。というか波乱万丈というか博打に出続ける人だな。

金銭感覚違う人の本は恐怖を覚えるなーと改めて思った。

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