「信仰」なるほどわからん類の小説

★★★☆☆,文藝春秋現代

あらすじ

世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の最新短篇&エッセイ

「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」

好きな言葉は「原価いくら?」で、
現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。
同級生から、カルト商法を始めようと誘われた彼女は――。

信じることの危うさと切実さに痺れる8篇。

よくわかんない本だった。普段読まない系統なので、どう面白く感じればいいのかわからない本だったっていうのが正しいのかも。

内容的にはSFなのかな……? よくわかんない短編が複数入っている。
表題作である、カルト宗教を作ろうと誘われる話『信仰』は面白かったが、人間の生存率でランク付けされていてやる気ないとランク下がってってD級まで下がると白い産毛が生えた野生人になる話あたりはよくわからなかった。野生人になる話は複数本あって(主人公が野生人になるもの、姉が野生人になるのを選んだ話)、なので連作短編なのかなと思ったけど特段そういうこともないっぽくて、結局よくわからんなで終わってしまった。これカテゴリなんなんだろう。

『信仰』は理解できるし好き。
賢者の石売りますと近いんだよね。

信仰の主人公の場合は原価などという現実を、賢者の石売りますの主人公の場合は『科学』という現実を信仰している。自分の信仰しているものがあるからこそ別の宗教にはハマることが出来ないし、他者が別の宗教を信仰しているのを理解できない。
本人たちは自分の信じているものを宗教とは違う現実的で科学的で根拠のあるものだと心の底から信じているが、自分の行動自体は自分が理解できてない人たちとだいたい同じようなもん。

主人公は信じてみたいし騙されてみたいというけれども、実際そこまで騙されてみたかったわけじゃないんじゃないのかな。騙されない自分を前にして、やっぱりこの程度じゃ自分の信仰は揺らがされないと確認したかった部分もあるんじゃないのか。だからこそいくら何を言われても現実という信仰を手放すことが出来ない。
読んでて信じるものってなんなんだろうねって思った。それ以外の話はなんだこれって思いながら読み続けてた。

ただ、あらすじから想像したのって、カルト宗教作って一発儲けようぜ!!ってやってアホする人々の話だったので、そういうのが読みたいんじゃないんだな!!となってしまった。カルト宗教作ろうとして一時的に成り上がるけれどもそこから転落する人の小説自体は探せばじゃかぽこありそうだから次はそういうの読みたい。

小説読むにあたって「これってこういう話ね」「こういう落ちか」「こういうどんでん返しが来るか」と納得するのが好きなので、納得できないと「なんだこれ」って感想しか出してこれないのでこうなってしまう。

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