1213 文字
6 分
「理系彼女と文系彼氏、先に告った方が負け」もう面倒くせえ!お前らはやくくっつけ!!
理系彼女と文系彼氏、先に告った方が負け

理系彼女と文系彼氏、先に告った方が負け

Amazon BookWalker

捻くれ者ながら頭の良い文系トップの少年と理系トップの少女が、周囲の勘違いから世間体を保つために台本に沿って偽装カップルをする話。双方相手を憎からず思っているのが()多様のおかげで伝わってきまくって、もう面倒くせえ!お前らさっさとくっつけ!!ってニヤニヤする可愛いラブコメだった!

素直じゃない二人のやりとりがてぇてぇ……#

こういうのどうしてもかぐや様は告らせたいを連想してしまうし実際素直になれないし周囲から「あの二人ってお似合いだね」って言われている男女が「そっちが告るんだったら付き合ってあげてもいいけど~~~???」してるという意味では近いんだけれども、こちらは演劇部にもともと所属している二人が台本にそって偽装カップルをするというのが面白い。

文系男子である流星が書く台本は、流星がリアル恋愛経験はないものの漫画やラノベで得た知識を詰め込みまくったもの。理系女子である珠季はその台本を読み込んで演じていく。周囲の人間により発生するアドリブで起きる二人の動揺っぷりや、もともと少しは意識していた相手との急接近などで恋愛感情がじわっと発生してしまっていくさまは、読んでて**そうそうこういうの!こういうのがいいんだよ!**って思わされた。

素直じゃない二人のやり取りってニヤニヤできるものではあるんだけど、この話はことあるごとに()で双方の内心が描かれまくる分、二人のすれ違いや行動でのドキドキが逐一見られてもう楽しい。二人がこうなるきっかけの、流星が珠季に裏庭に呼び出されたシーン。「この女子は告白されるってわからないんだから困惑するはずでは?」と物語の裏読みをせずに状況から判断する珠季と、「夕暮れに異性を人気のいない場所に呼び出すんだからそういうことだって察するもんだ」と解説する流星、そして自分たちがまさにその状況だと気付いてしまってあたふたするところはてぇてぇとしか言いようがなかった。口ではそれなりに言い合いをしていながらも内心はドキドキしまくりっていうのは読んでて楽しい。

どっちか片方が素直になって告ればどうにかなるのに、でも素直じゃないしプライド高いから言えない。そんな二人のどーしようもない駆け引き未満のやりとりは四でt絵本等に楽しかった。

理系と文系のあたりなんかありましたっけ#

タイトルに出ていた「文系彼氏と理系彼女」部分は正直そんなに……というか、ぶっちゃけ理系と文系ってそんな人間として生きてて差がないからな~……。わたしは理系です。

いちおう学内で理系と文系が仲が悪いから一種のロミジュリ的な雰囲気もできるし、仲の悪い学部の架け橋になるという理由で二人が別れられないという理由はある。だけどこれ理系文系ではなくそれこそ普通科と美術科でも良かったんじゃないのかとも感じた。そういうのは2巻以降にもっと出てくるのかな。

あ、でも理系文系少しはあった。珠季推しの後輩である有崎が珠季と流星を面白がって見ているさまや、冒頭の告白シーンに関して珠季が呼び出される意味を理解していないところは、ふたりともが理系なこともあり**この話では理系は人の心をあまり解さないとして描いていくのか?**と感じた。理系と文系っていうコンセプトなのはわかるんだけど、理系をなんだと思ってんだ。