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アメリカ帰りのウザかわ幼なじみが今日も俺を踊らせてくる 3 (オーバーラップ文庫) 六海刻羽

アメリカ帰りのウザかわ幼なじみが今日も俺を踊らせてくる 3 (オーバーラップ文庫)      六海刻羽

アメリカ帰りのウザかわ幼なじみが今日も俺を踊らせてくる 3 (オーバーラップ文庫) 六海刻羽

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あらすじ

ダンスはもう取り戻した。流斗は久しぶりのダンス大会に向けて練習をしながらも、いつも通り幼なじみたちに踊らされる毎日を送っていた。乃羽とは季節外れのプール掃除でびしょ濡れになったり、星蘭とは遊園地デートではしゃいだりと。そんな楽しい時間も束の間、星蘭が今まで目を背けていた自分たちの関係に一歩を踏み出す。
「ルーくん、ダンスを言い訳に使うのはもうやめよう?」
思い悩む流斗であったが、そんな彼の前にかつての憧れだった人物が現れて――。何のためにダンスを踊るのか。誰のためにダンスを踊るのか。全ての答えをそこに届けるため、少年は星を目指して踊り出す。さあ、あの星空へと踊り出せ――。

シリーズ: アメリカ帰りのウザかわ幼なじみが今日も俺を踊らせてくる

面白かった~~! 綺麗に完結しておめでとうございますな最終巻だった。
タイトル通り、ヒロインの星蘭に踊らされて楽しい話で良かったね……。

見事な大団円

星蘭や乃羽との楽しい学生生活を送っていた流斗。そんな状況で突然の星蘭からの告白。答えたら、恐らく自分を好いてくれている乃羽も隣にいて相棒として一緒に踊ってくれる関係性は変わってしまう。答えを迷う流斗が決着をつけ、ダンスを逃げに使うのではなく自分がダンスをする目的を再度見つけるまでの巻だった。

キープしてくる主人公キャラは好きじゃないんですが(いつも言ってる)、こういう『自分を好きでいてくれて再度踊るきっかけをくれた幼馴染』『自分を好きでいてくれてダンスを一緒に踊っている相棒』に挟まれた場合、どちらかを選んでしまったら現在の居心地の良い関係性が終わってしまう、だからこそどちらかを選ぶこと無くどうにか切り抜けていたかった、っていう気持ちはわからなくもないんだよね。現状の安寧に浸っていたいし、人は大きな変化を嫌う生き物なので。
だからこそ、現状の流斗のダンスに疑問を持った星蘭が、流斗のためにちゃんと向き合わせようと告白をぶつけるっていう展開がすげー良かった。
本当は自分と一緒にいてほしい、ダンスなんてほっといて自分の隣にいてほしい、だけど踊っているルーくんが好きなんだ! っていう星蘭の気持ちがでっかいからこそ成り立った話だな……。

とはいえ、流斗の恋愛感情自体は1巻からずっと星蘭に向いてたように感じられていた。ダンスする理由だし、一緒にいて楽しいし、彼女のために踊っているし。だからこそそこまで悩む理由が若干うまく掴めなかったのはあるかも。
少なくとも乃羽は、流斗が星蘭を選んだからって一緒にダンスしないって言うような子じゃないじゃん。流斗が誰を選ぼうと、なんなら星蘭じゃなかろうと、流斗が悩んで悩んで選んだ結果ならば納得してくれるような子じゃん。
流斗自身の感情はずっと星蘭にばかり向いていたわけだし、何をそこまで悩んで……? ではあった。
そういう意味ではこの巻の魅力的なのって主人公である流斗よりも星蘭や乃羽らヒロインたちかも。

乃羽が星蘭に直談判に行くところすげー良いんだよ。流斗が動けなくなっている横で、ちゃんと話をつけよう、星蘭が納得した告白かどうかを訊こうって思える乃羽の優しさとか他人を大事にするところが。
なんで抜け駆けしたんだとかじゃなく、その告白は本当に星蘭が幸せになるためのもの? って尋ねに行くあたりが乃羽のいい人っぷりが出まくっていた。

乃羽、負けヒロインであるけれどもすげーよい子なんだよな……。どこかで幸せになってほしい……。

自分がダンスに熱中したきっかけである星蘭に告白しての大団円、めっっっっっちゃ良かった。綺麗な完結できるラノベは良いラノベだ……。

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