「妹が泣いてるんで帰ります。 ~兄がデスマーチに巻き込まれた時、妹が取るべき10の対策~」ブラック会社をなんとかしような

★★☆☆☆,MF文庫J兄妹,家族,現代

あらすじ

「今更ミニゲーム追加だと!? 人を修羅場に堕とす気か!!」
大型SRPGの仕様が変更となり、開発会社のディレクター・宮河大輝が吠える。
連鎖的にタスクが増え、残業や休日出勤の鬼となる社畜の兄たち(全員シスコン)の癒やしは、日々の妹とのふれあいだけなのだが――
「お兄ちゃん……何時ぐらいに、帰れそう……? お仕事……頑張ってね……ぅっ」
最愛の妹の涙を拭うため、社畜ではなく兄として、彼らは全てを投げ出して走り出す――! 

うーん、面白いか面白くないかで言えば面白くなかった。

とあるマスターアップ寸前で要素をぶっこまれて無茶苦茶な納期になって頑張ることになったゲーム会社、そこの会社に勤める妹持ちの兄たちと妹たちの心温まる物語……ではあるんだけれども、正直に言うと妹が多すぎる。
兄妹、まさかの10種類。多い。多いわ。これだけいると、好みの兄妹もいれば全然好みじゃない兄妹もいるなあというかんじ。

流れはだいたい同じパターンで、妹と兄の関係の紹介→兄と何か約束なりなんなりする妹→お兄ちゃんは上記内容で修羅場って約束を守れないなり体調を崩すなりする→妹、泣く→「妹が泣いてるんで帰ります(休みます)!」という流れ。
流れと落ちが決まりきっていて、しかもそれが10回なので個人的にはつまらないなーという感じ。

基本的には兄の仕事の修羅場はすべて他人からのせいで仕事上の地獄でしかないんだけど、一組だけいやいやいやいやそれはてめえのせいだからてめえが終わらせてから帰れよーーーー!? そこは社会人として頑張ろう!? と思う兄もいたりとあんまりおもしろく感じられなかった。

これが妹オンリーじゃなく、弟や姉や兄など関係性が違ったら何かしら違ったのかも。
あとは会社がブラックなんで潰れるか、やべえ上のひとをなんとかしたほうが良いなと思いました。中身のためとはいえ強引すぎるわ。

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