「教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 4時間目」売れる売れないが目に見える残酷さ、しんど
今回は塾講師じゃなくてラノベ作家側としての話。 才能の残酷さがめっっっっちゃしんど。同じ『女子中学生作家』としての話題性目当て部分もあって同時に受賞デビューとなった星花とヤヤの落差の描写が積み重なってあまりに残酷だったし、そして単純に『話題性』が故の売れなさとかじゃなくて、『面白くない』『他人を見ていない』という物語部分、『キャラクターを描けていない』といった才能部分でのドデカ落差が数字として現…
今回は塾講師じゃなくてラノベ作家側としての話。 才能の残酷さがめっっっっちゃしんど。同じ『女子中学生作家』としての話題性目当て部分もあって同時に受賞デビューとなった星花とヤヤの落差の描写が積み重なってあまりに残酷だったし、そして単純に『話題性』が故の売れなさとかじゃなくて、『面白くない』『他人を見ていない』という物語部分、『キャラクターを描けていない』といった才能部分でのドデカ落差が数字として現…
今回も物語としておもしろ! 手紙爆弾という統合した他の塾から持ち込まれた悪い文化がどう転がっていくかというのと、ロリコン教師の元に現れた手紙は結局なにか? で物語が転がっていくのが面白かった。というきれいなまとめは置いといて、人間がそれまでの体面ぶっ壊されるのはやっぱり良いなあ!!! ロジカルマンみたいに、描写としてムカつく!嫌なヤツ!気に食わない!と読者側が思うように作られたキャラクターが、と…
1巻はこちら。 https://houchi.work/wordpress/4636/ こういう主人公みたいに、斜に構えて物事を嫌そうにしているし一人称になっている地の文では子供を嫌いみたいに言っていながらも、実際の行動では子供のために親身になって必死に駆けずり回っていて、でもそれを本人に伝えたらものすごく嫌そうな顔をして否定してくるか薄ら笑いであーはいはいそうそうって言ってきそうなキャラ、そん…
面白かったし可愛かった! ラブコメとしてこの先二人がどうなっていくのかすごく楽しみな話だった。何気これ、タイトルだけで突き抜けるネタかと思いきや、終盤で設定を綺麗に拾ってくるのも面白かった。こういう話好き。 基本がタイトル通り『自分には無防備でいてくれるパジャマ姿の美少女が、勉強一辺倒である主人公の堕落の先生となって、一緒にだらだらゲームしたり漫画読んだりといったエンタメを教えてくれる』という話…
主人公を好きなヒロイン、ヒロインを家族のように大事にしている主人公、そして主人公がガチ恋しているネット配信者の中身は実はヒロイン、という最近増えてきたタイプの物語。なんだけど、これ、誰かを推すってどういうことかとか、そのときの感情とかすごい考えさせられて面白かった。 歌い手であるderellaにガチ恋を公言している主人公だけれども、彼女が配信者で顔出しNGでリアルライブがないから現場もなく、リプ…
not for meな話だった。だいたい題材から想定される内容を延々とやってる。 『見知らぬ女子高生に監禁される』というシチュエーションを楽しむ小説なのはわかるんだけれども、監禁という異常なシチュエーションに対して主人公がほとんど怯えていないし脱出も1回2回程度しか考えないため、恐怖や異常な環境を楽しむという面白さは本当に全く全然無かった。 女子高生が刃物持ってるため、自分より腕力的には劣る少女…
記憶喪失の主人公のもとに好意を持って接してくれる女子が3人いる。でもこの中に自分を殺そうとした犯人がいる――という提示された謎は面白かったんだけれども、それ以外がだいたいぜんぶ面白くなかったので、単純に自分に合わなかった。ミステリー要素があるってわけじゃなく、謎がただゴロンと転がっているだけっていうか。解くための方法は読者に与えられず、ただ主人公が滔々と喋るだけ。過去を思い出したり推理するのに必…
よくわかんない本だった。普段読まない系統なので、どう面白く感じればいいのかわからない本だったっていうのが正しいのかも。 内容的にはSFなのかな……? よくわかんない短編が複数入っている。表題作である、カルト宗教を作ろうと誘われる話『信仰』は面白かったが、人間の生存率でランク付けされていてやる気ないとランク下がってってD級まで下がると白い産毛が生えた野生人になる話あたりはよくわからなかった。野生人…
よく言えば王道、悪く言えばどこまでも予定調和でこの先の想像がつく話だった。 あらすじがさっくり言っちゃえば『酔った勢いでヤってしまった主人公、相手の男は実は主人公に惚れていて、ヤったのを良いことにぐいぐい来る。そのまま流れで付き合うことになってしまい、次第に惚れていき、当て馬が横槍を入れてきたりしつつも二人はいい感じに絆が深まっていく。相手に実は女がいるのでは?という事件が発生し、相手の言い分を…
ババア魔法少女だ! ババア魔法少女だぞ!!!というノリができないぐらい、実はしっかりと重たい、けれどもそれをポップに見せかけている4コマ漫画だった。 そもそもあらすじの かずこはガンで余命3ヵ月だが、生まれてくる孫見たさに、変身すると体の時間が止まるコンパクトの力を利用し、延命のため再び変身する…! 見た目は少女、中身はBBAの異色魔法少女2人の女の一生。 の時点でめちゃくちゃ重たい、それはそう…
なんなんだ……いや本当になんなんだこの本!?読み終えてから、恋愛小説なことはわかるんだけれどもなんだかものすごい変な本読んだなという気分が残りまくった。なんだこの本? 物語は、恋愛的に拗らせたというか元々はあまり恋愛に興味なかった文系女子の主人公と、彼女が先輩の結婚式で出会った理系青年の初々しいお付き合いの物語。のはずなんだけれども、二人がものすごい変人なので、終始何だこの話は?という気分に陥る…
月に10万経費として飲食費を使う課に、経理課からスパイとして潜り込まされた主人公。そこでは食事を使って他人の悩みや問題を解決する人たちがいて……という物語なんだけれども、どうにも合わなかった。 結局のところ、それって会社の経費10万使ってすることですか? という物語としての根本的な部分があんまり決着ついてなくね? でもそもそも経理課の課長がグルメ課を潰したい理由もかなり彼の個人的感情に基づいてね…